クロノストーリー完全解明

ここではクロノの世界を完全解明します。
ウッスー!ワキワキーー!
まずはクロノの全体的な流れをミゲルさんに説明してもらいます。
オマエが説明しナイのカ?
ツマルはまだ世界を見て回ってる最中だから知識が足りないのです。というわけでミゲルさんお願いします。
よし、それじゃあ大まかな流れを説明しよう。まず、この世界は2つの種族の対立からなっている。人間と龍だ。
龍っていうと龍の子さんの種族ですね。
でも龍の子たちは六龍神とかとは違う種なんだヨ。
そうなんですか?
龍は独自の進化を遂げていったんだ。まずは恐竜が進化した恐竜人。アザーラをリーダーとして人間と争っていたけどBC6500万年にクロノ・トリガーの時間軸では絶滅してしまう。そのあと別の次元で生き延びた恐竜人たちがさらに進化を遂げたのが龍人。ちなみに六龍神は龍人が作った一種の生体マシンで、星のエネルギーの集合体なんだ。
マシン?龍じゃないんですか?
龍は仮の姿でしかないのさ。フェイトと同じだよ。フェイトも人類を守護するプログラムだけど、ダークセルジュのときは人の格好をしていただろ。
ふむふむ。人類の代表がフェイトで、龍の代表が六龍神というわけですね。
そうだ。人類も龍もそれぞれの時間軸で繁栄していた。人はクロノポリスを作り、龍はディノポリスを作ったんだ。だけど、どちらも2400年のタイムクラッシュで一万年前に飛ばされてしまう。
それが星の塔でガッシュさんから教えてもらった人と龍の戦いですね。
そうだ。
うわっ!!いきなり登場しないで下さいよ。
だが、フェイトは一万年前に飛ばされてからエルニド計画を企てたのだ。
エルニド計画?
飛ばされたクロノポリス以外にはなにもなかったエルニド海に島を作ろうという計画だ。クロノポリスの2Fにある研究所職員の言葉を次に引用しておくから参考にしてみるといい。
もともと、このエルニド海には、何もなかった。エルニド諸島は、フェイトによって作られた人口の島々なのだ。1万年前の、ただ青い海が広がるエルニド海を、自然の恵みゆたかな多島海にするための改造計画。エルニド本島、土龍の島、水龍の島、黒龍の島……。自然界のエネルギーをうまくひきだし、利用するための器、エレメントの開発。つねに人を監視し、導くべく、記憶端末装置、運命の書の放出。フェイトによって未来に関する記憶を消された研究所員達は、センターの外へ出て、自然の中でくらし始めた。かくして、フェイト“運命”の楽園は、ここに完成した。そして1万年以上の長きにわたり、フェイトはずっとエルニドの人間達を、その研究所の職員の子孫達を見守り、導いてきたのだ。なんの問題も起こらなかった。今から14年前の嵐の夜、1人の子供が炎と接触してしまうまでは。
なんか人類を守るはずのフェイトが人類を操るみたいな感じになってますね。
クロノたちがラヴォスを倒さなかった時間軸(ロボのいた時間軸)の2300年にマザーブレインという機械がいて、人間を排除しようとしてただろ。フェイトもそれと同じような感じだ。
フェイトが死海を消滅させるときに「わたしは、こんなにもおまえを愛している……だから、時々、おまえをメチャクチャにしてやりたくなるのだよ……!!」と言っていたのを覚えているかい?フェイトは暴走したあげく、凍てついた炎のロックを解除しようとしたのだ。
たしか炎のロックを解除するのはセルジュしかできないんでしたよね。
そうじゃ。炎は自ら使用者を選ぶ。1006年の嵐の夜に炎と接触したセルジュは炎に認められて調停者となったのだ。
調停者?
凍てついた炎を介して炎の本体である生命体とリンクし、その生命体と星の生命の調停をつとめることが可能な者だ。一言でいうと人間と龍の調停者だな。
人間と星は敵対しているんですか?
そもそも人間も龍も星から生まれた生命だが、BC6500万年に人がラヴォスと接触してから変わってしまった。龍を星の純血種とすると、人間は星とラヴォスの混血種ということだな。それゆえ、異端な人間と龍は敵対しているわけだ。
その対立を防ぐのが調停者というわけですね。
そうじゃ。それゆえ、調停者は中立でなくてはならない。もし調停者がどちらか一方に味方したなら調停は失敗し、世界は崩壊してしまう。
ふむふむ。ところでセルジュが最初の調停者なんですか?
うむ。しかし、ラヴォスエネルギーを抑える力を持つという点では、魔神器を制御できたサラは調停者に近い存在だったのかもしれん。しかしサラはジール女王に逆らえず、中立を保てなかったため魔神器は暴走してジール王国は崩壊してしまった。
つまり調停者の行動次第で世界が崩壊するかどうかが決まるということですね。
そうじゃ。マールの精神体も「あなたの行動次第では、未来の世界は永遠の死の世界になってしまう……」とセルジュに語りかけている。そして世界を崩壊させる生命体が時喰いというわけだ。時喰いとはあらゆる負の感情と融合して時空を喰らい、全てを無にかえすもの。龍神の本体も1万年前にフェイトに敗れた無念のあまり時喰いに取り込まれ、サラの一部もジール王国崩壊の時に取り込まれている。
時喰いを倒すにはどうすればいいんですか?
クロノクロスで解放しない限り、単に倒しても、また時喰いは負の感情から生まれてしまう。そして時喰いは、調停者を自分の中に取り込んだとき完全なものになる。それゆえ、セルジュが生きてて時喰いを解放できなかった場合には、世界は崩壊してしまう。だからセルジュが生き延びた世界(ホームワールド)では、近い未来に世界は崩壊するからクロノポリスの未来も存在せず、もちろん神の庭も存在しなくなる。そしてその代わりに死海が広がっているのだ。
だからフェイトは運命の書を使って人間の行動を決めて、自分の予定通りの世界を作っていったわけですね。セルジュが死んだ世界を・・・。
調停者のセルジュが生き延びてしまったら世界が崩壊してフェイトのクロノポリスが消滅してしまうからな。フェイトにとってはセルジュが生き延びた世界というのはイレギュラーな世界だったのだ。
じゃあ、あらかじめセルジュが調停者にならないように、炎に近づかせなければよかったのに・・・。
それが、1006年の嵐の日だ。激しい嵐でコンピュータシステムがダウンしていた。そのちょっとの間にセルジュが炎に接触してしまったのだ。セルジュが調停者となった以上、生きててもらっては困る。だから1010年にヒョウ鬼に襲われた時点で殺しておきたかったのだ。
ところがセルジュが生き延びた世界ができてしまった・・・。というのはわかるんですが、どうしてそこで世界が2つに分かれたんですか?
準調停者たるサラが1万年以上の時を越えてセルジュを救いにやってきたからだ。サラの一部は時喰いに取り込まれたが、まだ星とラヴォスの融合、時喰いの解放という可能性を捨てきれないサラが調停者のセルジュに希望を託したのだ。
じゃあフェイトも時喰いを解放してくれることを願ってセルジュを生かしておいたらよかったのにねぇ。
それをしなかったのは、それは危険すぎる賭けだったからだろう。セルジュが死んだ方が、フェイトの未来は保障されていたからな。
ということはセルジュが死んだ方が世界は平和になるということですか?
いや。セルジュが死んでも、負の感情と融合し続ける時喰いは、いずれ世界を崩壊させてしまう。セルジュがクロノクロスで時喰いを解放しない限り解決しないのだ。
だから普通に倒すだけだとバッドエンディングになるんですね。
そういうことだな。
ところでツクヨミは7匹目の龍ってことで、龍側になるわけですか?
一応、ツクヨミは龍神だし、龍の計画に沿って、ヤマネコに近づき、自分の使命を遂行していたのだが、セルジュたちと旅をしていくとともに別れづらくなってしまった。もともと人の姿をしているツクヨミは龍と人の子という感じで、その心境は複雑だったのだろう。だから最後の別れ際に涙を流したのだな。
そうだったんですか・・・。参考になりました。
やれやれ、今回はしゃべりすぎた。それじゃあ休ませてもらおう。さらばだ。
はい、それではさようなら。
僕の存在って、いったい・・・・・・。