スマドラ基礎知識 


【スマドラって何?】

 スマート.ドラッグ(Smart Drugs)の略。別名ヌートゥロピクス。一言で言えば「頭に効く薬」の総称ですね。「頭の良くなる薬スマート・ドラッグ/W・ディーン+J・モーゲンサーラー(第三書館)」によると、スマート・ドラッグの効能として、

1)注意力、精神的エネルギー、集中力の強化
2)集中力の持続
3)記憶力の強化
4)生産性、構成力、計画力の強化
5)言語記憶力の強化
6)問題解決能力の強化
7)抗欝感の軽減
8)健康増進
9)性的能力の強化

が挙られている。つまりなんにでも効くってこと(笑)。なんか女性週刊誌のダイエット薬の広告とか、エロ本の精力増進剤の広告に近いノリだよなぁ。しかしスマドラにも、「性的能力の強化」にも効果があるとは知らなかった(笑)。頭が良くなった上に絶倫... 男の夢ですね(笑)。

 で、以下は、今回、私が試した薬の説明です。モノがモノだけに、多分、間違った使用方法は危険だと思いますよ。で、書いている本人が医学的なことに関しては、まったくの素人なもんで、専門的な人から見たら間違いだらけかもしれないので、引用箇所に関してはわかるようにしておきました。もし試すとしても、自分で納得のいくまで調べてから、自分の責任でやってください。私は責任はとれませんからね...


【ピラセタム(Piracetam)】

 もっとも有名なスマドラ。ベルギーのUCB研究所で開発されたこの薬は、『脳の右半球と左半球の情報の流れを促進する』らしい。その効果は『DMAE、セントロフェノキシン、コリン、ヒデルギンなどの薬品を併用すれば、相乗効果を発揮し、いっそう効果が高まる』。一般的に副作用はないといわれているが、『まれに不眠、精神的興奮、眠気、胃腸の痛み、頭痛などを引き起こすことがある』。しかし不眠と眠気がいっぺんに来たらヤだろうなぁ(笑)。

 なお本には使用者の体験談として以下のようなものが紹介されている。

『ピラセタムを2グラム飲んでから30分後、ボーイフレンドが以前よりずっとセクシーに見えてきた。ピラセタムにこんな効き目があるなんて聞いたことがなかったので、たまたまそうなっただけなんだと思った。でもその後2ヵ月間、毎日、ピラセタムを飲んでみて、必ず同じような効き方をするのがわかった。ピラセタムは私のセックス・ライフを変えてしまったといえるわね。』

おいおい、本当かよ?(笑)でもなぁ、エロ本の広告では"Rush"ですら「これで彼女はイチコロ」なんて書いてあるしな(笑)。ちなみに、この体験談に対して著者が一言。『「知性は最高の媚薬なり」とはティモシー・リアリーの言葉である。』だってさ(笑)。おまえら、本当に大丈夫かぁ?


【ビンポセチン(Vinpocetine)】

 『大脳の血流を改善し、脳細胞ATP(細胞エネルギー分子)の生産を促進し、グルコーゼと酵素の利用を増やすことによって、脳の新陳代謝を活発化する』知力増強剤。しかし「脳細胞ATP(細胞エネルギー分子)」とか「グルコーゼ」とか言われても、なんのことやらサッパリわからないが、スマドラを飲むと理解できるようになるのだろうか?(笑)これも副作用はないといわれているが、『ときに低血圧、口渇、衰弱、心悸昂進がある』。ただし『毒性や他の薬品との相互作用はなく、一般的には安全である』らしい。


【ヒデルギン(Hydergine)】

 もともとはアルツハイマー病の薬らしいが、『精神的能力を高め、酸素不足による脳細胞へのダメージを防止し、さらにダメージを受けてしまった脳細胞を回復させる効果もある』らしい。基本的にはビンポセチン同様、脳に流れる血液の量を増やすタイプの薬。副作用としては『軽い吐き気、胃腸障害、頭痛を引き起こす』。また多量に摂取すると『健忘症を引き起こす』とのこと。なんか本末転倒だよなぁ(笑)。


【バソプレシン(Vasopressine)】

 本来の用途としては『排尿抑制剤として、糖尿病性頻尿の治療薬として』用いられているが、『注意力、集中力、記憶の定着、記憶したことを思い出す能力(長期、短期記憶ともに)を改善する』効果もある。他のスマドラが服用後、しばらくしないと効果が現われないのに対し、バソプレシンは通常、鼻の穴に直接スプレーするタイプのもので、その効果は『わずか数秒ではっきりわかる』とのこと。ただし『鼻詰まり、鼻水、鼻内の痒みや疼痛、腹部痙攣、頭痛、腸の活動の活発化』などの副作用があり、『妊婦、高血圧や癲癇患者への使用は注意を要する』とのこと。


【フェニトイン(Phenytoine)】

 通常は『癲癇の痙攣を抑える働き』があるので癲癇治療薬として用いられているが、『細胞膜の電気的作用を安定化させるのに、めざましい効果を発揮する』ため、『知的能力、集中力、学習能力を高める効果がある』らしい。ただし『ビタミンB12の体内貯蔵を激減させ、甲状腺ホルモンの需要を増加させる』。また『歯肉肥大のような長期にわたる悪影響もある』。『妊婦や心臓や腎臓に疾患のある人は、服用してはならない』。


以上、『』内は「頭の良くなる薬スマート・ドラッグ/W・ディーン+J・モーゲンサーラー(第三書館)」からの引用。

【メラトニン(Melatonin)】

 今やスマドラ・マニアだけではなく、一般的なレベルでも話題のホルモン。さまざまなところで「不老長寿の秘薬」とか「性能力を飛躍的に増進」とかうたった広告を目にするけど、「奇蹟のホルモン・メラトニン/ラッセル・J・ライダー+ジョー・ロビンソン(講談社)」に書かれている効能を簡単にまとめると、

1)免疫機能を高める
2)すぐれた抗酸化能力がある
3)睡眠促進効果あり、体内時計をリセットする効果がある

といったところか?ただし大量に摂取すると男性機能の低下や乳癌の進行の促進などの弊害を指摘する人もいる。



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