珍名

Jun.22.99

珍名【strange name】


いやぁー、笑った。

ユーゴの、コソボ問題が一段落したところで、今後のユーゴがどうなるか、を調べて文章を書こうとした。

不謹慎を承知で、思い切り脱線させて下さい。

ミロセビッチ大統領が、国内の支持基盤を失い、次ぎの政権の担い手は、一体誰になるのだろうかと、主要閣僚や、政治家、反ミロセビッチ派の人間を、リストアップしているうちに、爆笑してしまった。

元、ユーゴの駐中国大使、大学教授、科学技術省の有力者、その名も、

Slobadan Unkovic(スロバダン ウンコビッチ)氏である。

NATOが、ベオグラードで中国大使館を誤爆した時には、きっとこの人は、いろいろと、ジャーナリズムから、コメントを求められた事であろう。

駐日大使になっていたら、人気者になっていたに違いない。


もしかしたら、発音が違うかもしれないと想い、早速、職場でユーゴ人の同僚に、"Slobadan UNKOVIC"と紙に書いて、「これ、なんて読むの?」と聞いてみたら、やはり、「ウンコビッチ」と、大きな声で、読んでくれた。

「ウンコビッチさんとは、住んでいた家が、近くて、家族ぐるみの付き合いだよ」と言う。

何と知り合いだそうだ。

その同僚は、ユーゴの外交官の息子であるから、交流があっても不思議でないが、是非、ウンコビッチさんに面会して、名刺交換してみたい。

人の名前をネタにして、笑うのは、誠に失礼なのだが、やはり、笑ってしまうなぁ、これには。


脱線ついでに、もっと外れてしまおう。

以前、インド(だったか、パキスタンだったか、正確に思い出せない)の駐日大使で、叙勲した人で、

"ベンキ タレルマン"という人が、いた。

きっと、日本駐在中は、いろんな場所で、苦労したことであろう。


私の名前、「ヒロユキ」というのは、ロシア人にとっては、おかしな意味を連想させる、名前らしい。

モスクワに行ったとき、現地の同僚で、若い女性が、それとなく言っていたのだが、いくら尋ねても、

「んーっ、ちょっと私には言えない」と教えてくれなかったから、大体想像はつくのだが、いまだに謎である。