学位への道
学位論文を提出していた二男から連絡があり、学位の公聴会発表を終え審査をパスしたそうです。このあと教授会での決定を経て博士(生命科学)の学位記が授与されるそうです。大学進学以来、学位への長い道のりだったと思います。
学位までのプロセスをよく知らなかったのですが、同じ生命科学研究科の科長をされたことのある柳田充弘教授が「大学院生の学位論文への道」と題する記事をブログに掲載されていて、その仕組みがわかりやすく解説されていました。
柳田教授の記事によると、学位を取得するためには、大学院での研究成果を、学位論文(学位請求論文というそうです)を書くための基礎となる論文(「基礎論文」)をまず審査員のある国際誌(英文)に筆頭著者として公表する必要があり、しかも共著者から学位論文の基礎とすることを承諾したという証明書をもらうことが必要だそうです。
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国際誌への投稿は、柳田教授をして「身を削るような作業」で苦労が多く、また言葉の壁もあって「ある程度の水準のジャーナルを自力で論文を書いて通す院生というのは日本では難しいでしょう」と言わせています。 基礎論文を公表したら学位請求論文を書いて研究科に提出し教授会の審査を受け、受理が決まれば審査員が決め学位論文の質を評価を受けるそうです。その後、審査員、同僚等の面前で口頭発表する公聴会あり、そのあと審査員が合議して合否を決定し、合格すれば数ヶ月後に晴れて学位記が授与されることになるそうです。
こうしてみれば学位への道は険難であり、それなりの決意と身を削るような努力がなければ容易には到達できない道だということを感じます。親馬鹿で二男からはよく苦言をもらうのですが、やはりその労苦に対しては心から労ってあげたいと思います。
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Posted by Kenji Kato
at 12:01 AM JST
Updated: 26 January 2006 11:10 PM JST