六甲との出会い                      

摩耶・六甲山ある記へ












1.六甲との出会い
 私は、小学生のころ鹿児島県から尼崎市に越してきて、社会人になるまで工場街の中で育った。煤煙の町から遥か西に六甲の山並みがいつも静かに横たわっていた。
 田舎育ちの私には、その姿を見るたびに故郷を思った。大学を選ぶ時、就職先を決める時、潜在的に六甲を志向していたのか自然と神戸大、神戸市役所と歩んできた。
 六甲が真に身近になったのは、就職した年から始めた六甲全山縦走がきっかけである。その後、家族連れであるいは単独で何回となく縦走やその他のコースに挑戦した。


2.身近な自然環境
 六甲山の最大の魅力は、大都会のすぐそばに豊かな自然があることである。私は新神戸駅から布引滝、市ケ原を経由して摩耶山に登る機会が多い。
 新神戸駅の下を山側に抜けると、そこはもう自然の中である。20分も歩けば大都会の喧騒もすっかり忘れることができる。神戸(旧市街地)は海と六甲山系に挟まれた細長い町である。その分、新神戸に限らず市街地の至るところに登山道が整備されている。
 日本の政令指定都市の中で、このような身近なところに大自然を控えるところはないであろう。私の自宅も三宮に近いポートアイランドにあることもあり、思い立ったら気軽に自然の中でリフレッシュすることができ極めて健康的でもある。


3.恵まれた交通網
 六甲山系は、南に阪急、JR、阪神が、東は阪急今津線が、北は神戸電鉄、西は市営地下鉄、山陽の各線が取り囲んでいる。それに、山頂への交通手段として、バス、ケーブルカー、ロープウエイがあり、山頂には摩耶山と六甲山上を結ぶバスが運行されている。その日の体調に合わせて、無理をしないコース設定ができるし、難儀な登山コースを登っていても上まで辿り着けばなんとかなるので安心であり、気軽に楽しむ事ができるのが良い。こんな恵まれた山は他には無いと思う。


4.豊かな清流
 六甲は、沢歩きも魅力的である。特に暑い夏の季節は、大池から涼感たっぷりの地獄谷を歩くのが快適である。美しい新緑や紅葉の中の紅葉谷道も楽しい。船坂橋から船坂川を遡行するのも気持ちが良い。透き通るような流れと水の音が心を癒してくれる。


5.変化のある登山コース
 六甲山は最高峰で931.3mの比較的低い山である。摩耶山に連なる稜線も700〜800mほど。しかし小規模な山系にもかかわらず登山ルートは多岐にわたっている。
 魚屋道のように家族連れでハイキングを楽しめるルートから、緊張感のある西山谷などの熟練者向きコースまでバラエティに富んでいる。それぞれに魅力あるコースであり何回登っても飽きがこない。
 また、同じコースでも冬には様相を一変させアイゼン装着での冬山登山の趣も味わえる。身近にありながら奥の深さを持っている山である。


6.四季折々
 山道を歩いていると、新緑、紅葉、すすき、雪景色と、その時々の季節感を体感できる。時には枝から糸を垂れた青虫に閉口することもある。

 路傍に咲く花も、桜、つつじ、あせび、あじさい、やまぶきと変化し、目を楽しませてくれる。また、うぐいすなどの小鳥のさえずり、真夏の蜩やつつくほうし達の声、木々の枝を吹き抜ける風の音、四季折々の自然の移ろいを感じさせてくれる。
 いつもは何気なく通りすぎていた道のあちこちに自然の営みがあって、注意して見てみると、自分自身いかに自然に対して不勉強であるかを思い知らされる。数多くの木々や草花があってもほとんど名前すら知らない。
 最近は、もしこれらの木々や草花のことをもっと知れば、もっと自然と仲良くなれるのにと思い出した。カメラを持ち歩き出したのもそんなきっかけを作りたいからである。
 これから、そんな私の自然学習の過程をこのホームページに紹介して行きたいと思う。


山頂付近の霧氷

神戸港からの六甲山
(雲のかかっている中央部が最高峰)







 新幹線「新神戸駅」




 峰山峡・東山橋付近
左の写真は西山谷にて













4月の奥池にて
左の写真は地獄谷にて


9月の摩耶山にて

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