スマイルの鼻歌には当初、「アマリリス」か「野ばら」のふたつが候補にあがっていたそうな。
ARATAと監督と松本大洋氏が相談して「アマリリス」に決定したらしい。
ティーチ・インの際に監督が「アマリリスには深い意味がありますので調べてみてください」と言ったそうなので調べてみました。
そうしたら、出てくる出てくる・・・。どれが本当なんだか。
日本語に訳す段階で違ってきちゃうんだろうけど、原語を知りたいと思ってしまったのは私だけ?
以下、引用。
【amaryllis -アマリリス- の花言葉】
・誇り、素敵、ほどよい美しさ、静寂
・誇り、内気(英)、コケティッシュ(仏) (注:コケティッシュ=なまめかしく色っぽいさま。男の気をそそるさま。)←!
・おしゃべり、誇り、素敵、内気の美しさ
・おしゃべり、内気な恋
・内気の美しさ、ほどよい美しさ
・おしゃべり、ほどよい美しさ、内気の美しさ、内気な少女、誇り、素敵、素晴らしい美、静寂
・美しさ、勇気、気品
・誇り、素敵、ほどよい美しさ、静寂
まぁ・・・要するに・・・「映画版スマイル=ARATA」のイメージを言葉で表現したらこうなるわな、という。おしゃべりではなかったけど。
ちなみにアマリリスの花言葉の由来としては、中世の騎士の美しさや勇気を称えるためにつけられたといわれているそうな。
美しさと勇気・・・。まさに。
またアマリリスという名は古代ギリシャやローマ時代の詩にうたわれた美女の名にちなんでいるとか。
美女ねぇ。
調べてみてわかったのは、「結局みんなARATAの美しさにやられちゃったんだね」っていうことです・・・。私も含めて、ね。。
てか、なんダヨ!コケティッシュって!やめてよ!(←と言いつつ内心かなりうれしい)
萌え死させる気・・・?ほんとに。制作部内に●●がいるに違いない。●●●も。きっといる。いや、絶対いる。ありがとう。
なんか、どうでもいいことなんだけど、ちょっと言わせてほしいことが。
映画のARATAはARATAではないよ?「スマイル=ARATA」だと思って萌えてる人がいる(おそらく大半は・・・)けど、間違ってるよ。
ピンポンを観てARATAのトリコになりました!→えっ、REVOLVERってブランドやってるの?→買う!着る!DJイベントにも参加!→ピンポン最高!
みたいな。まぁ、夢から覚めない状態が続いている点ではうらやましくもあり。
で一見、誰にも迷惑かけてないようにみえるがコレ大違い。
服が売れてお金が入ってくればそれはそれで嬉しいんだろうけど、自分をスマイルだと勘違いして寄ってくる腐女子をどう思うかを考えたことがある?
彼は服のデザインに関わっていないという話を聞いたことがある。KIRIに一任していると、確かインタビューで本人が言っていた。
彼が自身のブランドの服を着ているのは、それがいいと思ったからなんだろうか。お世辞にも、似合っているとは言えないし、素材もデザインもとてもあんな値段のものには見えない。
まぁ彼のことは全くわからないから、想像で言ってんですけど。この点では前述の腐女子と同じだね。(私も腐女子なんだが・・・)
宣伝と、義理のようなものを感じて、「着ている」というより「着せられている」ように見えてしまうのは私だけなんだろう。
男の子にしても彼にあこがれて、同じ服を着てみたりしても全然かなわないのに。少しでも近づこうと思うけなげな心は素晴らしいと思うけど、方法が間違っているような。
とにかく、映画の中のARATAはスマイルを演じているにすぎないわけで、あのARATAは現実にはいません。存在しません。早く気づいてください。
メガネもかけていないし、短パンなんて履きません。サラサラで長めの茶髪も、あの雰囲気も、今のARATAにはないもの。
夢を見ていたくなる気持ちもわからなくはないけど。こんな世の中だしね。あんな可憐な人、他にいないもんね。
でも多分、ARATAは迷惑してると思うな。「出てよかったと思ってる」なんて言葉を信じてる人もいるだろうけど、そう言うしかないんだからさ、聞かれたら。
きっと後悔してると思うよ。
「カノジョならいますよ。」
あのとき、ジョーがこけなかったら続きを言ったんだろうか。
「・・・変わった髪型の。」とか・・・。
あ、彼氏か。
それにしても服部まこは何のために登場したのか。あれは要らんだろう。男のためか?
ピンボツの中には、もう少し服部が本編にからんでくるパターンがあったみたいだけど、ボツにしてくれてありがとうクドカン!!と思ったり。
まぁスマイルがARATAだったからありえたシチュエーションなんだろうけど。
実際、松本大洋のスマイルだったら年上から迫られることはあっても、タメからはないような気がしたんだけどなぁ。
日本史の授業中の描写があったけど、スマイルも結構ふまじめというか、ところかまわずペコとふたりの世界を構築してしまうものだから
クラスメイトからは奇異の目で見られていただろうし、他のクラスにも悪い噂として知れ渡っていたんじゃないかと。
そんな妄想を繰り広げてみたりしました。
「・・・気味悪いです。」
気持ち悪かった。ジョーが脂ぎってるんだもん・・・。
漫画だと、奥さんも子供もいて枯れた感じが出ていて、少しライトだったのに、実写は・・・。
唯一、監督の演出が受け入れられなかった部分でもある。
「ホモセクシュアルな感じを出したらおもしろいかな、って・・・」なんて言ってたけど。
男が考えるホモ像と、女に受けるホモ像とのギャップが明るみに出たね、これで。
まぁ、ARATAが言い寄られる役なら、相手はどんなんでもいけるかな?と思ってしまう気持ちもわからなくはないけど。
良々→ARATAは、気持ち悪いんだけど笑える、みたいなキモかわいい感じが出ていて許容できたのに・・・。
抑えた演技を要求されていたせいか、なんだかものすごく違和感があったし、近藤公園(片瀬の黒ぶちメガネ)も出ていたのでウォーターボーイズを思い出してしまったりもした。
「おかえり、ヒーロー。」
ふたりの世界!!
ふたりの間に、これまでにない至福の時間が流れている。
監督が、「天使が打ち合っているイメージで撮りたくて・・・」と言っていたのがなんとも言いえて妙だった。
ちゃんと伝わってるよー!演出大成功だよ監督ー!と叫びたくなったり。
まさに。
松本大洋氏が込めたイメージとは違うと思うけど、キャスティングがああなんだから仕方がないでしょう。
個人的には、ペコ対ドラゴン戦の白背景の時に流れたまりんの曲をこっちで使ってほしかった。
だってあれってなんか、すごく結婚式っぽいイメージがあったから・・・。
ペコの笑顔も、こっちでよろしく。
試合を見ていて、緊張感からくるドキドキとは全然かけ離れたドキドキ感があった。
ラブシーンを見せつけられているような、不思議な感じがして。。
純粋で無垢な友情だけど恋愛感情と紙一重、っていうアンバランスさがなんともむず痒い・・・みたいな。
「この星の一等賞になりたいの、卓球でおれは!・・・そんだけ!」 「・・・」
なんていうか、実際プラトニックなんだけど周囲(特に女子)に「あのふたりって実は・・・」とか思われてるの希望。
あと部外の生徒、特に後輩とかにも疑いの目で見られてる。
ほら、よく妖艶さを表現するのに「におい立つ色気」なんて言ったりするじゃないですか。まさにそれ。
ふたりのまわりの空気が、もう、そうとしか見えなくさせている、みたいな。女子、大喜び、みたいな。
だっていつもふたりでいるし、なんか変わった名前で呼び合ってるし。
ペコは、そういう視線に少しだけ気づいてるけど気づかないフリ。どうしようもないから。
スマイルは、全く気づいていない。卓球部内の人間関係で手一杯だからそれどころじゃない。
でもスマイルは嬉しいんじゃないかなぁ。まわりにそう思われてるって知ったら。絶対に表には出さないだろうけどね。
ペコは、ちょっと生ぐさいっていうか、男子特有のニオイがありそうな感じだけど、スマイルからはそれが全く感じられない。
恋愛対象は女の子かもしれないけど、したことないからわからない。男の子でもいけるかもしれない、とか考えてみたり。
「スマイルは彼女とか作んねーの?」なんて、絶対ペコは言わない気がするな〜。ちょっと言ってほしかった気もするけど。
だって自分が、スマイルの世界の中でいちばん好かれてるってわかってるし、その地位をゆずりたくないと思っていそうだもん。愛すべき勝手なやつ。ペコ。