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日曜モディファイ:ビークルIDステッカーを貼る(後編)

《 用紙の選択 》
さて、データも作って、印刷もアルプス電気のMD-5000ですることにしたのですが、
用紙をいろいろと探しました。実は、伝票・規定フォームのプリンタ用紙で有名な
「ヒサゴ」から、1999/12/03発売開始ということで、CD-Rやビデオラベルに最適な
糊付きのフィルムタックシートがアナウンスされているのですが、現時点(1999/11)では
サンプル以外の入手は不可です。そこで、従来よりMD-5000の純正サプライ品として
発売中の「ラベカフリー・シート」を使用することにしました。
これは1999/11/30を持ってメーカーでは生産終了、在庫のみとなるということです。

見たところ0.1mm程度の薄さのプラスチックシートの裏に糊付けしたもののようです。
なおかつ、熱転写テープでの印刷ができるように表面に一種の艶消し処理を行ない、
極微細な凹凸を実現していると思われます。
実はMD-5000は表面が完全にツルツルのものには印刷することが困難です。また、できた
としても紙以外の材質であれば表面が硬いためインクの食いつきが悪く、爪等でこすることに
よって剥がれてしまうことがあります。ラベカフリー専用のインクリボンを使用すれば
それが防げるのですが、フルカラーの写真印刷ができないので、今回は黒い部分は
ラベカフリー用を、その他の色は紙用インクを使用しました。
サイズはA4サイズですので、今回のNVIPステッカーであれば2枚。通常よくやるように
ロゴやキャラクターを刷り込むとしたら7〜8枚は作れるのではないでしょうか。

《 印刷 》
印刷は比較的簡単にできました。

1.図案の黒い部分(Jの文字と縁取り)だけで印刷用イメージを作成し、
  ラベカフリー用黒で1色のみの特色印刷を実行。
  経験上一度だけではかすれがあるので、もう一度同じようにシートを投入して
  2重に印刷をする。MD-5000の位置決め精度は非常に高いので目立つほど印刷が
  ずれることがない。

2.手差し用紙を選択して、今度は黒以外のイメージデータを紙用インクで印刷。
  この時、光沢処理を行なう指定にしておく。それによって、心持ち、剥がれ
  にくくなると感じています。

《 貼り付け 》
裏紙を除き、端から気泡が入らないよう、ウエス等で拭くように押さえつけながら貼りつけます。
万一、気泡ができたら、針の先で塗装面まで傷めないよう注意して、シートに穴を開け
空気を追い出します。

    nvip_sticker

《 耐候性 》
MD-5000のインクなので、太陽光による褪色は問題ないはずです。
通常の洗車とワックスがけを行なった限りでは、当然ステッカーの表面も汚れる
のでシャンプーと洗車布で洗い、研磨剤なしのペースト状ワックスをしたところ、
特に引っかきによる剥がれは起きていません。
大きく傷んだ場合は、また作り直すつもりです。その時はヒサゴのタックフィルム
を使用するつもりです。



《 番外編 》
金属のホワイトボードやロッカー、冷蔵庫等に貼りつけることができるよう、
裏にマグネット・シートの付いたインクジェット用紙がOAサプライ品として
市販されていますが、それでステッカーを作ってみました。

    nvip_magnet

インクジェットプリンタで印刷できるだけあって、表面が吸水性に富むため、
雨に非常に弱いので晴れた日にしか使用できません。
したがって実用的ではありません。(^^;


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