From: melma00047438 七篠 <miyazaki_kyusatsu@chili.hot.co.jp>
Subject: 【宮崎ワッチ!】Vol.41 ブント(SENKI派)からの不可解な回答と我々の見解
Date: Sat, 26 Jan 2002 15:45:11 +0900

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【宮崎ワッチ!】Vol.41 2002/01/26
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●ブント(SENKI派)からの不可解な回答と我々の見解

 我々が9日に提出していた、SENKI派(旧戦旗・共産同、戦旗日向派)へ
の公開質問状に対し、SENKI派よりの回答がありました。
 回答自体はなんと、質問状提出より2時間後にメールのみで到着していま
したが、回答形式についての確認やりとりや、我々内部での内容をめぐる討
論などに手間取り、大幅に遅れたことを自己批判的にお詫びしつつ、ここに
回答全文を含む声明を発表します。

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なぜSENKI派はスパイ=宮崎学との訣別を「隠そう」としているのか?
      −宮崎学スパイ問題についてのSENKI派よりの「回答」について

                   宮崎学「スパイ」問題を糾察する会

 去る1月9日午前9時40分に我々がメールにて発した、宮崎学スパイ問題に
関しての公開質問状に対し、SENKI派(旧戦旗・共産同、戦旗日向派)から同
日午前11時30分、メールにて回答が寄せられました。

 この回答、我々がメールにて公式アドレスに発信してからわずか2時間たら
ずの後に、しかも「ブント」という団体名で寄せられたものであり、かつ我々
が要請した3つの回答方法のいずれにも該当しない形式のものでした。我々は
この時点で、「それなりの規模の団体が、平日の午前中のわずか2時間で団体
としての公式な見解を討議し、まとめて発することができるのだろうか?」と
疑問に思い、SENKI派体に対し改めて「これは正式な回答とみなしてよいもの
か?」と質問を行いましたが、SENKI派からは「先日のメールのみをもって回
答とする。文章の趣旨からして「公開」は前提としていない」という返答が寄
せられたものです。

 以下、まずその「先日のメールのみをもって回答とする」とされたメール本
文の全文を引用します。

----(ここから引用)----

「宮崎学スパイ問題」についてお答えします
                            ブント(BUND)

 まず、グランワークショップは実行委形式で行われているもので、ブントの
政治集会ではありません。この点はおさえられる必要があります。
 2001年8月のグランワークショップでは、司会の鈴木啓太郎が宮崎学の
スパイ問題について質問しました。宮崎は、「もともとぼくは道徳的に清く正
しく清廉潔白な人間ではないということをはっきりカミングアウトしている」
と開き直りました。この発言を受けてわたしたちは宮崎学が「スパイ疑惑」に
ついて事実上認めたという認識で一致しました。
 しかしわたしたちは、グラン・ワークショップを介して以外、宮崎学と直接
関係したことはありません。過去的にも宮崎学との間に「金銭の授受、貸し借
り」もなければ、「アジトの提供」を受けたこともないのです。
 宮崎学がコーディネートしていた朝日新聞社発行の『論座』のインタビュー
にブント代表として荒岱介が出たことがある位です。荒とて宮崎学との間にそ
れ以上の関係は一切ありません。すべて仕事上の関係があるだけです。
歴史的に言うと、わたしたちは何人もの「公調・公安のスパイ」を摘発、糾
弾・排除するたたかいに取り組んできました。国家権力=公調・公安による不
当不法なスパイ活動・運動破壊に対しては、思想・信条の違いを超えて、市民
運動・労働運動・社会運動にかかわるすべての人々と協働してたたかうべきだ
と思っています。わたしたちはこの点で宮崎学の所業を擁護したり、理解を示
したりすることはできません。
 わたしたちは弾圧を受けながら現に闘っている団体です。そこから言っても
わたしたちブントは、公調等との関係が切れ、権力への情報提供を宮崎学が自
己批判的に反省したことが明らかになるまで宮崎学との運動的交流は行わない
ことを、2001年8月のグランワークショップへの彼の参加のあと取り決め
ました。宮崎学は反体制運動を生きる者の最低限のモラルを守る必要がありま
す。
 ちなみに、実践社発行の『テロと報復とコミュニズム』にバトルトークが再
録されているが、それに宮崎批判を載せていないのは宮崎を擁護するものだと
か言うのは、貴団体の知性を疑う愚問です。バトルトークはその場で激論がた
たかわされているものです。そこでどう言ったかを後から批判をくわえるとい
うのでは、参加者はいなくなってしまいます。実践社では、だからそのまま再
録しているとのことです。

----(ここまで引用)----

 まず我々は、その形式や表明方法がいかなるものであれ、SENKI派が団体と
して「宮崎学と一線を画す」という見解を示したことを大いに歓迎するもので
す。
 これにより、宮崎学は、政治グループとしては中核派系諸団体に次いでその
名を機関紙上で見かけることが多かったSENKI派からも、事実上の「絶縁」を
つきつけられた、といってよいでしょう。
 先月行われたロフトプラスワンでの自らの定例イベントすら不可解な理由で
欠席し、もはや名実共に「信者」からしか相手にされなくなりつつある宮崎は、
スパイを居直る者がどのような道をたどるのかを、歴史に残しつつあります。

 しかし、我々はその一方で、このSENKI派による回答は、「宮崎というスパ
イ分子に対し、権力システムから弾圧を受けてきた団体が取るべき態度」とし
てはきわめて不十分であり、さらには侮辱的な表現まで用いながら我々を腐す
ものであり、到底納得することはできません。
 この回答の中で「知性を疑」われてしまった我々には、SENKI派の回答を公
開するにあたり、疑われるような見識に基づいて公開質問状を発したのでは決
してないこと、むしろこのような回答を示すSENKI派こそが見識を疑われるべ
きであることを示す権利があります。

 以下我々は、いくつもあると思われる問題点のうち、とりわけ看過し難い2
点について採り上げ、SENKI派の、スパイに対する態度を批判します。

(1)昨年8月集会で宮崎スパイ疑惑を認識しておきながら、その後そのウソ
 発言・居直り発言を無批判かつ一方的に紹介する不可解さ

 回答によれば、SENKI派は8月の「グラン・ワークショップ」で宮崎が「清
く正しくない」と宮崎が発言したことをもって「スパイ容疑を認めた」と認識
したとされています。
 しかしそもそも、そのフレーズは6月末、宮崎が参院選に立候補する直前の
居直りとして表明されたものと全く同じものであり、決して「新たな言質」で
も「決定的な言質」でもないものです。
 また、それ以外の発言内容は、自らのスパイ行為を「弁解」するために、現
在反公調の立場で行動している元公調キャリア・野田敬生氏の人格を傷つける
ものでしかありません。
 それら、何度も言い古されてきた居直りと他者を傷つけてまでの弁解は、も
ちろん、宮崎という人物がいかに最低最悪なのかを歴史に記すための重要なリ
ソースであり、これをそのまま記録し公開する必要があるのは当然です。その
点で「そのまま採録すること」自体は何ら非難されるべきものではありません
し、我々もその点は質問状の中ではっきりと明言しています。
 しかしそれはまた、スパイ問題の根の深さや重大さを、権力に抗する者が共
有し教訓化していくためにこそ求められるもののはずです。
 ましてSENKI派は、自らが深く関わる集会に2度も宮崎を招聘してきたので
す。「ただ呼んだだけだから関係がない」などという論理が通用するはずもな
く、この問題に対して、とりわけ注意深くはっきりした態度を打ち出す「モラ
ル」が求められるはずです。
 しかし、現実はそれとは大きくかけ離れた事態となっている、と言わざるを
得ません。
 機関紙上や今回の書籍での報告を読んだ読者が、宮崎スパイ問題に対して、
回答中にあったような「スパイ問題を曖昧にしてはならない」という認識を得
ることができるでしょうか?
 我々にはとてもそう思えません。
 SENKI派は、昨年12月、機関紙「SENKI」1062号上で宮崎への批判投稿を公表
しています(5ページ「青年の主張」)。しかしそれは、宮崎のウワベの政治
主張=「個人の力で国家を解体する」に対しての批判のみであり、文中にはス
パイのスの字も出てきません。
 8月の「組織的取り決め」から4ヶ月も経った後でこのありさま。
 本人の居直りと弁解のみを「垂れ流」すことによって宮崎問題を「元公調と
*元*スパイとの泥仕合」として描き出し、自らはそれに対して論理的批判を一
切行っていないSENKI派の現在の態度は、宮崎スパイ問題を「戦後最大のスパ
イ疑獄」「今でも公調・公安警察のスパイの疑いがある、現在進行形の問題」
として教訓化するのではなく後景化させるものでしかありません。
 これでは、「スパイ活動とたたかう」などという回答中のフレーズも、空し
く響くのみです。

 なお蛇足ながら、「そこでどう言ったかを後から批判をくわえるというので
は、参加者はいなくなってしまいます」と回答にありますが、これはそもそも
「グラン・ワークショップには『後から自分の発言を批判されるのが嫌な人』
しか出ない」と思わせるもので、それこそSENKI派が「自らの知性を自己否定
している」ものにしか見えない、と指摘しておきます。

(2)「交流は行わない」という重大な見解をこれまで公表せず、また
 「これからも公表しない」と堂々と宣言する不可解さ

 本当に「権力と闘うためにスパイを許さない」立場であれば、仮にSENKI派
が言うとおり「2度のグラン・ワークショップ以外関係がない」としても、
「2度は呼んだ」、しかも2度目はまさに疑惑が焦点化した後に呼んでいる
以上、この問題に対して公然と態度を表明するのが道理です。
 しかし、この問題について、SENKI派はどんなメディアでも全く触れてきま
せんでした。
 そしてまた、今回の我々の質問に対し、

>貴団体の質問にメールで回答したまでで、文章の趣旨からして「公開」は
>前提としていない。「先日のメールのみをもって回答とする」と理解して
>いただきたい。『SENKI』や公式webサイトで公開する予定もありません。

 と回答しているのです。
 SENKI派は、「宮崎問題」について堂々と公表することを徹底的に避けてい
る、としか考えられません。
 我々への回答も「公開すべきものでない」、宮崎との絶縁も「公開すべきも
のでない」。
 先にも触れましたが、権力のスパイ問題については、それが明らかになった
段階でその事実・手口を社会的に明らかにし、すべての権力と闘う人々に警戒
を呼びかけるのが反権力・抗権力の「モラル」のはずです。
 なぜSENKI派はそれをここまで避け続けるのか?
 自らは「反権力のモラル」を口にしながら、実態はまったく逆のことをして
いるではないですか!
 これでは、宮崎との間に何か裏取引でもあるのか、と疑いたくすらなってし
まわざるを得ません。(もちろん、そんなことはまさかないとは思いますが)


 我々はSENKI派に対し、回答=「宮崎への絶縁表明」を大いに歓迎する一方、
「知性を疑」われたことについては断固として反撃し、また上記2点について
はっきりとした態度を打ち出すことを強く求め続けます。
 これらについて何らかの批判/反論があるのなら、SENKI派は堂々と公開の場
で主張すべきです。

                            2002年1月26日

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情報発信者:七篠薫(宮崎学「スパイ」問題を糾察する会)
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