Internet Archive

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Internet Archive編

昔に見たサイトを、今、どうしても見たくなったので、行ってみたらば、NOT　FOUNDの表示。
googleで検索すれど、すでにキャッシュすら見つからなかった場合は、どうすればよいのでしょうか?
あるいは、消えてしまったサイトと共に、表舞台から失われてしまったソフトをダウンロードするにはどうすればよいのでしょうか?
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こういう場合は、もしも、サイトの在りし日のURLがわかっているなら、http://webdev.archive.org/(Internet Archive Wayback Machine)を使うほかないと思われます。
ここでは、ロボットが、インターネット上を巡回して得たページの情報を、(勝手に)公開しているのです。
googleのキャッシュ機能は、googleが更新すると消えてしまいますが、ここのキャッシュは、サイトの管理者が文句言って来るまで永遠に消えません(多分)。
ですから、CE2.0&SH4マシンのユーザーにとっては、使い方さえ知っていれば、これほど心強い存在はないといえるでしょう。
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例えば
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むかしむかし、あるところに、B君が住んでいました。
B君は、ちょっと古いWindows CE機のユーザーでした。
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ある日のこと、彼は、
「MP3とかいうのを聞きたい、聞きたい、聞きたい」
と、手足をじたばたさせました。
そして、ただちに、インターネットを使って、MP3を聞くことができるソフトを探し始めました。
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しばらくすると、マイクロソフトのページに、Windows Media Playerというものがあることがわかりました。
これをダウンロードして、バイナリエディタとかいうので細工すれば、B君のちょっと古いCE機でもMP3を聞けるようになるらしいのです。
ペルソナ日記 12/02/2001 Windows Media Player (KKHP)
ソフトウェア情報 (WindowsCE FAN)
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B君は口笛を吹き鳴らして、すっかりゴキゲンになりました。
彼は、パソコンを持っていなかったので、自分のCE機で動くバイナリエディタを求めて、再び、インターネットをさまようことにしました。
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しかし、初めのうちこそ、「どうせ、そんなもの、すぐに見つかるさ」と、たかをくくり、鼻歌を口ずさんでいた彼でしたが、これがどうして、なかなか見つかりません。
バイナリを覗くことができるソフトはすぐに見つかったのですが、覗けるだけで書き込むことができないなら、今の彼には意味がないのです。
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時間だけが刻々と過ぎていきました。
読めない英語の荒波をかいくぐって、なんとか、Light Sabre　Hex Editor 1.0というソフトを見つけたとき、彼はもうへろへろの状態でした。
彼は、嬉しいというよりかは、憔悴しきった表情で、Light Sabre　Hex Editor 1.0のzipファイルを解凍し、出てきた実行ファイルをダブルタップしました。
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しかし、Light Sabre　Hex Editor 1.0は起動しません。
実はそれは、Windowsパソコン用のセットアップファイルだったのです。
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「このバージョンのCE機には、MP3ソフトよりも、バイナリエディタのほうがレアだ」
彼は、絶望に打ちひしがれました。
ああ、、Windows Media Playerは今、目の前にあるというのに、、、、
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彼は、うっすらと目に涙を浮かべ、なかば自暴自棄から、マイクロソフトのサイトからダウンロードしたWindows Media Playerをダブルタップしました。
すると、それもまたWindowsパソコン用のセットアップファイルだったのです。。。。
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Windows Media Playerに見切りをつけた彼は、別のMP3再生ソフトを探すことにしました。
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そして、見つけ出したのが、▼Reports - No.10 ＭＰ３視聴レポート (theatre PETIT)のページです。
このページによれば、Hum MP3 Player Version 1.6というソフトがあるそうなのです。
しかも、幸運なことに、現在では、フリーウェアになっているそうなのです。
彼は、一縷の望みをかけて、スタイラスペンを緊張でぶるぶると震わせながら、Utopiasoftと書かれたリンクをタップしました。
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すると画面に出てきたのは、"Your Super Search Engine N JP"という検索ページ。
彼はショックのあまり、大きな声で叫びました。
「夢じゃ、夢じゃ、夢でござ～るっ」
昨日、『柳生一族の陰謀』をテレビで見た影響です。
そして、思わず、郵便局に走って貯金を崩し、最新のノートパソコンを衝動買いしてしまいました。
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その後、B君がどうなったかというと、鼻でせせら笑いながらCE機を売っぱらい、その売ったお金でモーニング娘。のシングルCDを購入しに行ったところを、スカウトマンに声をかけられて、芸能界デビュー。
美人アイドルといくつもの浮き名を流した果てに、衆議院補欠選挙に立候補し、見事当選。
何度も連続当選を果たして、首相の地位にまで上り詰め、老後は悠々自適の毎日を過ごしたということです。
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さて上のお話のB君の悲劇は、いったいどこに原因があったのでしょうか?
そうです。
あともう少しだけ、根気強く、探していれば、Hum MP3 Player Version 1.6を見つけることができたのです。
『柳生一族の陰謀』を見ていたばっかりに、悲劇が起こったのです。
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「消えたサイト、消えたページ、消えたソフトは、まずgoogleで検索しよう!!」というのは基本中の基本であります。
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「Utopiasoft」というキーワードで、google検索してみると、一番最初のページの、上から6番目のところに、PDAgold.com ~ Software ~ Utopiasoft Hum MP3 Playerなんていうページが見つかってしまうわけですが（←注・今はもうないです）、ここでは、そのページは見つからなかったということにしておいて、これから、Internet Archiveを使ってのHum MP3 Player Version 1.6の探し方を説明したいと思います。
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まず、上の紹介ページにあったUtopiasoftのリンクをタップします。
すると、UtopiasoftのURLがアドレスバーに表示されます。
このURLを、ctrlキー+cを押して(あるいは、"編集"→"コピー"で)、コピーします。
URLは、http://www.utopiasoft.com/ですね。
(もし、404.htmlだとかnotfound.htmlだとかいった、本来とは違うURLに飛ばされていた場合は、ページを戻って、本来のリンク先のURLを調べ、それをコピーしなければなりません)
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そのコピーしたURLを、http://webdev.archive.org/の入力欄に張り付けて、その下のボタンをタップするか、Enterキーを押します。
(キャッシュがなかった場合、ポケットインターネットエクスプローラでは、動作が止まってしまうことがあります)
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すると、（キャッシュが見つかれば）日付がリンクになっているページが表示されます。
この日付は、Internet Archiveがそのページのキャッシュを取得した日を意味しています。
バージョンの新しいソフトを手に入れるために、なるべく最近に更新されたページに飛ぶのが望ましいですが（*マークついてるのが更新ページ）、しかし、Utopiasoftが消えた後に取得した可能性もあるので、ここでは、Apr 01.2001なんてのを選んでみましょう。（*マークついてるのが更新ページ）
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さて、選択して出てきたのは、西暦2001年4月1日に公開されていたUtopiasoftのトップページです。
このページには、License Keyと書かれた謎の文字列があります。
これは、Hum MP3 Player Version 1.6をフリーで使うときに必要になる大切なパスワードですから、エディタか何かに張り付けておいてください。
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次に、アドレスバーに注目します。
そこには、「http://web.archive.org/web/20010401142624/http://utopiasoft.com/」と出ているはずです。
(数字の末尾のほうは異なっている可能性があります)
これをコピーします。
ただし、コピーするのは、「http://～数字/」までで、それ以上は必要ありません。
たとえば、この場合は、「http://web.archive.org/web/20010401142624/」のところだけを、cttrlキー+cで(あるいは、"編集"→"コピー"で)コピーしてください。
コピーしたなら、あとは、飛びたいリンクをタップ。
Downloadしたいなら、Downloadのリンクをタップです。
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そうすると、あらあら不思議。
"Your Super Search Engine N JP"のページが出てきました。（注・今では別のページが出ます）
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なぜここに飛ばされたかというと、過去に存在したページから、現在の存在しないページへと飛んだから。
ペルソナでリンクを踏むと、現在のリンク先へ飛ぶようになっているのです。
(パソコンだと、過去から過去へと飛べるようです)
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そこで、再び、アドレスバーに注目してください。
表示されているURLは正しいものですか?
ここで、404.htmlとかnotfound.htmlとかに飛ばされていた場合は、ページを戻って、踏んだリンク先のURLを調べ、アドレスバーに打ち込みなおしてください。
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URLを確認したら、さきほどコピーした「http://～数字/」、つまり「http://web.archive.org/web/20010401142624/」を、現在のURLの最初のところに挿入して、Enterキーを押します。
「http://www.utopiasoft.com/download/index.htm」なら、「http://web.archive.org/web/20010401142624/http://www.utopiasoft.com/download/index.htm」です。
見たかったページが、今度はちゃんと、現れましたね?
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あとは、この手順を延々と繰り返すだけで、Hum MP3 Player Version 1.6にたどり着きます。
リンクを踏む→コピーをアドレスバーの最初のところに挿入してEnter→リンクを踏む→コピーをアドレスバーのURLの最初のところに挿入してEnter→リンクを踏む→コピーをアドレスバーののURLの最初のところに挿入してEnter・・・・。
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さあ、欲しいものは手に入りましたか?
今回の場合は、googleで普通に探したほうが、面倒もなく、あきらかに速いですが、しかし、この方法でもまた、それなりの発見と成果(SKin等...)が得られたのではないでしょうか。
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（2003.9.3追記 Internet Archiveには、SH4用のHUMは存在しないようです。
SH4用は（SH3用も）、WindowsCE FAN のソフトライブラリからダウンロードできるようになりましたので、欲しい方は、そちらを覗いてみてください。でも、ソフトライブラリじゃSKinは手に入りません......使い方わかんないけど）
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それでは最後に。
Internet Archiveは、とても便利ですが、万能というわけではありません。
キャッシュを削除することがあります。
ロボットがサーバー側に蹴られてキャッシュできなかったという場合もあります。
cgiで配布されているソフトは、取り込むことができません。
インターネット上のすべてのページをキャッシュとして取得しているわけでもないです。
さらに、ペルソナの場合、運が悪いと、検索ボタンを押しただけでフリーズします。
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で、ありますから、「消えたサイト、消えたページ、消えたソフトは、まずgoogleで検索しよう!!」ということですね。
Internet Archiveを使うときは、「遠く時の輪の接するところでまた会いましょう」ってな感じです。
何言ってるんだかわかりません。
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