キミも今日からゲーム博士 ゲーメスト常識用語集 80年代版?

 ビデオゲームが好きな人ならもちろん、そしてゲームマニアと自称する人はなおさら、この項の用語は全て知っていてあたり前である。 しっ…しかしですよ!?中には、表向きだけマニアぶってて、常識ゼロなんていう、みえっ張り屋さんもいるんじゃないかと思いまして、 今号から数回にわたってマニアが口にする一般常識の用語解説なんぞしてみようと思います。目ん玉を2回、いや10回位ひっくり返して読んで下さいネ。
 キミはマニアですか?と問われて、「ハイ、マニアです」と答える人は少ないだろう。むしろ、そう答える人はタコかもネ。普段、ゲーセンで交わされる日常会話で、次から次へとさりげなく出てくるマニア用語。 そこで、このゲーメスト辞典。(原文のまま。以降も基本的に原文のままです。)

アップライト:
簡単に言ってしまえば、立ってプレイする形式のゲーム台のこと。例えを2・3上げてみると、パンチアウト、マーブルマッドネスなどがそれに当たる。だって、テーブルタイプのマーブルマッドネスじゃ、やりにくいでしょう!

インカム:
そのゲーム台の売上のことを言う。「スペースハリアーの今日のインカムは6.000円だった」などと使う。

インストラクション:
期待すると言う意味で、これにカードが付くと説明書となる。ビデオゲームのテーブル面に張ってあるのがそれである。よくいるんだよね、出荷前のインストラクション・カードを盗むタコが。

インドの魔人:
副編集長の厳碩氏のことをそう呼ぶ。また、厳碩のことをガンテツと呼んでもかまわない。

エックステンド(EXTEND):
増えることを意味する。例えば、エックステンドが3万点と8万点といえば、そのゲームは3万点と8万点で、それぞれ一機ずつ持ち機が増えるということになる。

エブリー台(EVERY):
エブリーとは、ある一定のスコア毎に、持機数が増えることを意味し、そのような設定にしてある台をエブリー台と呼んでいる。同じゲーム、同じ台でも、スイッチ一つでエブリーでなくすこともできる。スーパーゼビウスも、エブリーでなかったら邪道も生まれなかったことだろう。

オールラウンド(ALL ROUND):
この言葉なんかもゲーム常識というより、むしろ一般常識なのだが、マニア間の会話によく登場するので覚えよう。意味はあらゆる分野に万能なことを言う。 つまり、例えば、あいつは戦闘ゲームやらしてもキャラクター物やらしても、何やってもうまい!!なんて言われている人なんかをオールラウンド・プレイヤーと言う。 でも、実際のところ、うまくなくても何でも手をつけるプレイヤーのことも言う。「オレは女子バレーボール100点、しかしクレイジークライマーでも200点とったこともある。オレは、どんなゲームだって平均的に手をつけるんだ!!」なんていう人もね!!

オプション(OPTION):
意味は自由選択。つまり、好きな事柄、物事を選ぶということ。コナミのグラディウスで一挙に有名になった言葉で、最近では、上手なプレイ中に周囲にいるギャラリーをそう呼んでいることもある。 本当の意味とは異なっているのだが、これもまた、一つの新しい用語として考えるとしよう。「あっ、スペースハリアーの周りに、オプションが17個も付いている。」

オペレーター:
一般に、ビデオゲーム他、AMマシンを備えて営業を行う人たちのことを意味する。ただし、くれぐれも行きつけのお店の店長に、オペレーターおじさん、なんてアダナ付けないように。翌日、君が水死体となって発見されても、ボクは一切責任を負いません。

解析本:
テクニックを載せた本を甘ぞ〜の順番に言っていくと、説明・紹介本、攻略本、必勝本、上級テクニック本、解析本となる。つまり、筆者の知識の極限を執筆した極意伝、それが解析本である。VG2関係のミニコミ誌で、唯一、解析本に値するのが、モンスター・バスターズ(風見氏)発行の本である。どうせ好きならここまでの本を作ってみては?

カウンター:
日本語で、ただカウンターと言ってしまうと、「マスター水割り」と、声でもかけたくなる、飲み屋のカウンターを思い出すが、ここで言うカウンターはゲーム機に現玉(硬貨)が投入される毎に、一つずつメーターの上がっていくカウンターのこと。 これは、たいてい投入口の裏側付近に設置してあり、売上げ調査の結果を一目見て分かってしまおうというものである。普通、台の中にあるので、自分がお金を投入する際、「これは今月135回目のプレイなんだなぁ〜」なんて分かりはしない。

カウンターストップ:
これはビデオゲームのスコア表示が、それ以上表示されない、いわゆるスコア・カウンターの限界である。このカウンターストップは、昔からどのゲームにもあったが、ゼビウス9.999.990点以来、マニアたちが意識するようになり、現在ではカウンター・ストップ達成者は、一種の名誉としてあがめられている。

隠れフィーチャー:
通常のゲームプレイ中には、出るはずのないもの。例えば、あることをするとスペシャルボーナスが入る、あることをすると隠れメッセージが出るなど、いろいろとあるが、最近のゲームの99%は意識的に、そのような要素がゲームの中に入れられている。そこの君、ゲーム内容を理解しないで隠れキャラだけ探さないように。

かんべんできね〜:
そのままの通り、どうしようもない死に方をした時に言う。この言葉の類似後で「はら〜たつのり〜」と、低音で呼ぶのもある。

くさってる:
レバーやボタンの操縦系統、画面の鮮明さ、ゲーム内容などがあまりにむごい状態の時、ホロリと出てしまう言葉。よく大声を出してこれを口にする人がいるけど、ゲームコーナーの隣がケーキ屋さんなんかだったら大変なことになるから、そういう時は、小さな声で言おう。

ゲーセン:
カルビーのかっぱえびせん。≠ニはなんら関係はない。(なつかしーギャグ)。ゲームセンターを略して、こう呼ぶのだ。きっと、その昔、ゲームセンターと言うのでさえ、おっくうだと思った怠け者が、こう言うようになったのであろう。ちなみに、ゲーセンは駄菓子屋で売っていません。

ゲーメスト:
全国ゲームマニアたちの為のビタミン栄養剤です。2ヶ月に一度服用して、みんな、健全なゲームプレイヤーになりましょう。

コンティニュ・モード(CONTINUE MODE):
最近のゲームに、けっこう見られるようになったコンティニュとは、ゲームオーバーになったその時点から、再びゲームを開始できることをいい、言い方を変えると継続ゲームということになる。プレイヤーたちにとって、コンティニュの存在はうれしいのやら悲しいのやら。 でも、せっかく作ったゲームなのだから、一人でも多くの人たちに先のシーンを見てもらおうという、開発者たちの意見もあるのではないか。

コンパネ:
コントロールパネルの略称。「○○○のコンパネはくさってるよー」などの使い方をする。

セレクト:
自分で、好きな面とかを選択できることをいう。ドルアーガの塔、パックランドなどもセレクトできるゲームとしては有名である。ただ、正当なハイスコアを争う場合は、ちゃんと1面から始めよう。セレクトを使うのは研究したい時だけにしようね。・・・ね!

ソフト:
普段はやわらかい、おだやかな等の意味だが、ファミコンゲームなどの代名詞としても多く用いられている。「また、●●メーカーから新しいソフトが出るんだってよ!」

タイトル画面:
ごく、ほんのわずかの例外を除いては、どんなゲームでもこのタイトル画面がある。誰もゲームをしてない時、じっと画面を見ていると、次から次へといろんなデモンストレーションを繰り返すが、その途中で、必ずタイトルの画面が登場するのだ。この他に、ゲームにお金を入れた時、ゲームが終了した時などに、タイトルが出るものもある。

タイムアップ:
たいていのゲームに付き物なのが、このタイム。みんな、タイムを気にしながらも面クリアに専念する訳だが、結局タイムアップ(時間切れ)というパターンがよくあるのは、君だって知ってるよネ。

ツインレバー:
一人の操作系統に、レバーが2本あること。リブルラブル、クレイジークライマーなどがそれに当たる。

ディップスイッチ:
まぁ、普通にプレイしている人にとってはまったく関係がないもので、ゲームテーブル内の機械スイッチと考えてもらえればいいだろう。こいつを、ちょちょっと操作すると、ゲームプレイ中のストックの数が3機から5機になったり、2万点で1つ増えるはずなのに、5万点にならないと増えなくなってしまうなどの変化がおきる。 このスイッチ、通常は標準設定というふうになっているわけだが、売上げや店長の気分によって、設定は置き換えられる。

ティルト(TILT):
ゲームの台を極端に過激にゆらしたり、たたいたりすると「TILT」と文字が出て、自動的にゲームオーバーになってしまう。ピンボールにTILTは付き物だが、ビデオゲームには付いているのと付いていないのがある。比較的タイトー製に多い。、

デモ:
デモって言ったて、「給料上げろー!」と、デモ更新する訳ではない。誰もゲームプレイしない時に、そのゲームの宣伝をかねて、自動的に、プレイしている時のような映像が流れていることをいう。このデモの中にも、隠しフィーチャーがあるゲームもある。

トラックボール:
ビデオゲームの操作系統にはレバー、ボタンなどが使われるのが一般的であるが、ゲームによってはこのトラックボールを用いているのもある。トラックボールは、半円球の表面をコンパネ上に配備されたあらゆる方向にも動くことが可能な、いわば万能操縦機である。

ドロ沼:
プレイしていくうちに、もう取り返しのつかないような状況に追い込まれてしまうこと。10機あったはずの機が同じ所で次々とはまり、すでに残機もなく、ずるずると死ぬのを待つしかない、なんていうとき使う。

7650点:
普通、我々はこの点を、なむこてんと読む。そもそもこの点が有名になったのは、パックランドの黄色い看板以来で、発売元のナムコが意図的に、こういうスコアを設定したのであろう。ゲームによっては、まだ誰もプレイしていない時のハイスコアが7650点になっていることもある。

ニューバージョン:
新しい設定のこと。具体的に言うと、例えば本の発行などでは2版・3版と発行を重ねる際に、初版(最初の発行)の時にあったミスとか、ちょっと不都合なところを直して発行するが、それと同じようなものだ。最初に発売した基盤に改良・手を加えるなどして、新たにゲームセンターなどに出すことなんだ。 「今度、○△ゲームセンターにニューバージョンのゲーム入ったんだって!」などの使い方をする。

ノーデスモード:
ゲームの基盤を、ちょちょいっといじって、無敵状態にする。もちろん、平常ではすることはできない。主に、ゲーム雑誌など、撮影の時に活躍をする設定だ。

ノーミス:
全然死んでいないこと。ノーミスクリアなんて言うと、全然死なないで、その面、ないし全面をクリアしたことになる。決して、女ではありませんという意味ではない。(しょーもねー)

ノーマル台:
普通設定の台のこと。ゲームの筐体の中にある、ディップスィッチを操作することによって,自機の数、エックステンドのスコア設定等を変えることができる為、上級プレイヤーの多い店や、いじわる店員さんのいる所などでは、変な設定の台が置いてあることがある。 しかし、各ゲームには、それぞれ(出荷)発売された時点において、基準となる設定があり、このままの状態でPLAYを楽しめるゲームをノーマル台と言う。

ハイスコア:
ゲームで出した最高得点のこと。ハイスコアは、全部で3種類あり、1つは画面上に残るハイスコア、もう1つは自分自身の持つハイスコア、そして、この他に、日本中どこを探しても、これ以上の得点はないだろうと言われる様な究極のハイスコアがあります。さて、君はこのうち、どのハイスコアを持っているんでしょうね。

ハイテク:
高度なプレイテクニックのこと。会話などでは、「すげぇー、俺にはそんなハイテク真似できねぇ〜よ〜」などと使う。しかしながら、最近は、ゲーム全体がハイテクを使用しないと、クリア不可能なんて言うゲームが増えてきたねぇ〜。

はまる:
ドロ沼と同類語で、脱出困難な敵のパターンにはまってしまうというのがそもそもの意味だったのだが、最近では、見かけは良質そうに見えたのに、いざプレイしてみて、どうしようもないゲーム内容やコンパネだった時などにも、多く用いられている様である。

バグ(BUG):
本来は「虫」という意味なのだが、われわれの世界では、プログラムの中に発生したミスのことをいう。バグとして最も有名なのは、俗に言われる256匹増えというやつで、ある単純な、普通はしない様な行動パターンをとると、自動的に、残機が256匹になってしまうものである。 この他にも、ありもしない所に建物が出るとか、予想外の突拍子もない状態になることを言う。但し、ここで注意しなければならない点は、隠れキャラや隠れテクニックと、バグは本質が違うということ。

ハンドル:
まぁ要するに、車のハンドルのこと、(何のこっちゃ)最近は、会話の中でレバーとハンドルを混同して使っている人が多いが、微妙にその違いもあるので、もう1度よーく考え、注意して使いましょう。

VSシステム:
ファミコンでおなじみの任天堂が開発した画期的なシステムで、2〜4人が向かい合って、それぞれ同時ゲームが楽しめる、特殊筐体である。今や、この赤い色をしたVS筐体は、ゲームセンター1軒に1台は見られるはどの普及率で、中身には主にファミコン物が取り入れられている。

フリープレイ:
ディップスィッチを操作して、お金を投入しなくても、好きなだけゲームをプレイできる状態のこと。入場料制で、店内のゲームすべてがフリープレイというシステムを取り入れているゲームセンターもある。秋と春に開催されている、恒例のAMショーなどでも、出展ゲームはすべてフリープレイである。

ボタン:
読者をばかにしてんのかコノヤロ〜!、と怒らないでほしい。ビデオゲームは、ボタンとレバーなくして語れないんだ。(ここで、へ理屈のキミはトラックボールもあるよ…と、言うかもしれない。) ボタンは、ゲーム展開を決定する鍵であり、その押し方にミスがあればプレイヤーが死ぬことだってあるんだからネ。ゲームの開発者などは、アイデアと同時に、まずボタンを思い浮かべることだろう。

炎のコマ:
ゲーム歴が4年以上の人[※1987年当時]なら、だいたい知っているとは思うが、昔(4〜5年位前だったかなぁ)すがやみつる作の「ゲームセンターあらし」という、ゲーム漫画がすごい大人気で、短いながらも、TVアニメでも放送したことがあった。 そのマンガの主人公、あらしが使う得意技の中に、1秒間200回ボタンを押すと言う荒技があり、これが炎のコマと呼ばれ、実際にはできないながらも、当時のプレイヤー達はけっこう使ったものである。もしかしたら、コナミのハイパーオリンピック時代に生み出された“こすり”は、炎のコマをモデルにしているのかな!?

マニア:
1人、もしくはグループでこつこつと研究や攻略をする人のこと。自分では、マニアでないと言っているあなた自身、そう、立派なマニアです。

無限増え:
エブリー設定のゲームの中には、ある一定の高得点へ達すると、残機が突然めちゃくちゃに増えだし、気がつくと50機、100機となるゲームがある。ゼビウスの996万点などは、かなり有名な例。

ラウンド:
まぁ、つまり面のこと。ゲームによって、面の呼ばれ方はいろいろとあって、例を幾つか上げてみると、トリップ、レベル、エリア、ステージ等があるよ。しかし、時として、パックランドのように、ラウンド4つで1トリップとか、ドンキーコングのように4面で1レベルみたいに、面の大きさが違う形で同時に使われているゲームもあるようなので、注意しよう。

ランダム:
めちゃくちゃ。パターン行動でなく、予想のできない動きなどをいう。例を幾つか上げてみると、ガントレットの後半面の順番や、一部レースゲームの、他車の出現パターンなどがそれにあたる。この言葉は覚えれば、いろんな所に使い道がある。知らなかった人は覚えてしまおう。

リセット:
最初の状態に戻すというような意味。「そこのリセットボタンを押すと、最初からになっちゃうから、気をつけてねぇ」などと使う。

ループ:
繰り返しという意味。ごくまれに、最終面まで難しくなりっぱなしといったゲームもあるが、一般的に、だいたいのビデオゲームは、ある程度の面、もしくは先へ進むと、同じパターンや同じ難易度の繰り返しとなるものである。ゼビウスのエリア16以降や、ハイパーオリンピックの4週目以降がそれである。

ローリング:
コックピット自体が動くゲーム台。遠い昔に、どこぞのメーカー(忘れちゃってゴメンなさい)が、いちはやく宇宙戦闘ゲーム物で、コックピットが、ぎこちなく動く物もあったけれども、やはり何と言ってもスペースハリアーが有名ですねぇ。またローリングとは逆に、シットダウンというのがあって、こちらの方はハングオンで、バイクの形になってない方の台と言えば、想像してもらえるんじゃないかな。

ロールプレイング:
いろいろな過程をへて、だんだんと自分自身が成長していくこと。ビデオゲームなどでは、イシターの復活などがそれに当たる。比較的パソコン用ゲームに多い。