■制作工程■
1.プランを練りましょう!
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まずはどんな横断幕を作るか、しっかりとプランを練りましょう。
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チームの応援幕か、選手の応援幕か。1人か2人か。・・・などなど、
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字数の多さや文字の大きさなどで、材料が異なりますので極力具体的に
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決めておいたほうが間違いなくスムーズに進みます。
2.必要な材料をゲット!
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作るものが決まったら早速材料を買いに行きましょう。
★布★
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素材:
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遠目にも映えるサテン地のものがオススメです。
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薄くて軽いので持ち運びも便利! (430〜500円/m)巾は110cm、90cmなど。
ある程度大きく作らないとサーキットでは小さくみえてしまいますのでご注意!
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色:
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黒・白・赤・ピンク・紺・青・水色・紫・緑・金・銀・黄などがあります。
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作りたいもののイメージに合う色を選びます。
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文字の色との相性も考えて選びましょう。
★塗料★
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いろいろな塗料がありますが、雨天も考慮して、水に強い塗料をご紹介します。
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○水性エナメル(合成樹脂塗料)
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ホームセンターのペンキ売り場に売っています。大小2種類のサイズがあって、
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大が100mlで580円、小は280円。(量は不明。ごめんなさい。)ビンで売っています。
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そのまま筆につけて塗るタイプで、乾くと耐水性になります。
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参考:
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今回はニッペホームプロダクツ株式会社製を使用しました。
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○不透明アクリル樹脂絵具
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デザインを主な用途とする絵の具です。画材店で入手できます。
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あまり一般の人には馴染みのない素材ですが、ポスターカラー(中学校などで使う不透明な水性絵の具です)を耐水性にしたような感じです。使い方もポスターカラーに似ています。
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参考:
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今回はターナー色彩株式会社のアクリルガッシュ、ホルベインワークスの
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アクリラデザイナーズガッシュを使用しました。
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安くあがるのは水性エナメルですが、水性エナメルは不透明ではないので、白や黒以外は布地の色が透けて塗料の色が正確に表れない場合があります。
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(布地が白であれば問題ないわけですが)
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2種類の塗料をご紹介しましたが、好みで選んでいただくのが一番だと思います。
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(塗料の塗り具合が悪いととっても作業が遅れます。よーく考えて選びましょう)
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色はどちらも多彩に揃えられていますが、結局目立つのは単色の赤、黒、白、青、黄色、オレンジ、緑などです。あまり凝り過ぎて色を多く使ったり、微妙な色を使ったりすると、かえって逆効果になったりすることもありますので、ご注意!
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参考:
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私たちは群青の布に黄色、白の塗料を使用しました。
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銀色の布に黒と赤の塗料を使用しました。
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”濃い色の布に薄い色の塗料、薄い色の布に濃い色の塗料”を念頭においておきましょう。
★固定用のヒモ★
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横断幕をハシラやフェンスに固定するのにつけるヒモです。
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手芸店で売っているバッグの持ち手用、きんちゃく用のもので十分です。
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いろんな太さ、種類、色がありますが、だいたい50〜70円/m程度です。
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長さは、5で触れていますが、場所や目的を考慮して各自、決めてください。
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長めに取っておくほうが無難です。
★その他★
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いろを塗るハケや、筆、ヒモをつけたりまわりを縫ったりする糸やハリなど、
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他にも必要なものはありますが、書き出すとキリがないので、省略させていただきます。
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この後の工程を読んで、これはいる!と思ったものは用意しておいてください。
3.デザインを決めて下書きをしましょう!
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いよいよ製作段階に突入です。文字の大きさ、形を決定します。
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この工程で横断幕のイメージが決定しますので気をひきしめていきましょう!!!
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ここでは一番簡単でだれにでもできる方法を紹介します。
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ワープロやパソコンに横断幕に書く名前や文句を入力し、好みの文字種を選びましょう。それから最大フォントで印刷します。ワープロ、パソコンの無い人は、雑誌のリザルトや記事、あるいはプログラムなどから横断幕に書こうと思っている活字を見つけます。
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それぞれの方法で、活字を入手したら、コピー機でひたすら好みの大きさまで拡大します。拡大した文字の紙を布の上に置いて、文字位置を確認しましょう。文字のバランスやデザインが決まったら、紙の下にカーボン紙をひいて
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布に転写すれば下書きが一気に完了するわけです。カーボン紙を使わなくても、
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文字の紙を下に引いて写してもOKです。(濃い色の布には写りませんが)布が大きいので、紙に書く時よりも文字のバランスが崩れやすいので、必ず、遠目で一度バランスを確認して下書きをしましょう。
4.文字の色を塗りましょう!
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いよいよ横断幕作りのメイン、文字の色塗りです!
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横断幕は遠目に見てキレイであれば問題ないわけですから、多少のはみだしやまちがいは気にせず塗り進めましょう。でも、観客席につるすわけですから、あまりきたないと、近くにいるお客さんにはわかってしまいますよ。(笑)
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○色塗りの準備
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新聞紙:サテンの布には塗料が染み込みますので、下に敷くための大きなビニール袋(ゴミ袋など)か新聞紙を用意しましょう。ちなみにゴミ袋のほうがいいとおもいます。
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ハケ・筆:色塗り用の道具です。ホームセンターのペンキコーナーなどにあります。細かいところが塗れるように細めの筆も用意しておきましょう。
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紙コップ:絵の具を入れるために用意しておきます。かたづけが簡単なので、使い捨てのコップを使いましょう。
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新聞紙を布の下一面にしっかりと敷きます。床についたりすると非常に取りにくいので、十分注意しましょう。水性エナメルは水を足さずに使います。アクリル樹脂絵の具は絵の具と水を2:1の割合で溶きます。
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○いよいよ色塗り開始!
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メインイベント!色塗りの始まり始まりー!!
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まずは文字の縁を塗っていきましょう。
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それからハケや太い筆などで、中を塗ります。
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下に新聞紙を敷いている場合は、塗ったらすぐに布にくっついている新聞紙をはがしましょう。塗料が乾いてしまうと新聞紙が完全にははがれなくなります。
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一度塗っただけでは色が薄いので、二度塗りも試してみてください。二度塗りをするときは、最初に塗った塗料が乾いてから塗りましょう。
最初塗った塗料が乾けば、あとは布には染みませんので、裏を気にせず上塗りしてください。
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誤ってはみ出してしまった部分は最後に布と同じ色の塗料で修正しても良いです。遠目には目立ちませんから(笑)。
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塗り終わったらものほし竿なんかにかけて屋外で乾かすとキレイに乾きますよ。だいたい1時間ぐらいで完全に乾きます。
5.とうとうクライマックス!!周りを縫いましょう!
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やーっと、最後の作業です。完全に塗料が乾いた横断幕の布の周りをミシンで縫って、固定用のヒモを縫い付けます。ヒモはちゃんと縫い付けておきましょう。
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サーキットで取れたら大変なことに・・・。ヒモは布の4つの角はもちろん縫い付けますが、布の長さによって、1辺にいくつヒモを付けるかは、適宜調整してください。あまり少ないと設置したときの強度に問題があるし、かといって多すぎても設置するときに手間がかかります。
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縫い付け方は、まずヒモの端を縫うなどして、ほつれないようにします。ヒモのちょうど2分の1の長さの地点を布のヒモを付けたい部分と重ね合わせて縫い付けます。2本のヒモが1個所についているように見えればOK。これは柱などに結べるようにするためです。
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参考:
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わたし達が作った横断幕の横の長さは2.5m。(縫いしろを含めて。)
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ヒモは85cmを1本として、これを4スミと横の辺に上下各2本、合計8本のヒモを使用しました。
6.最後に!
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これで全工程が終了いたしました。おつかれさまでした!
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家のベランダに掛けて外から眺めるもよし(私達はやりました・・・)、横断幕を吊るしてみたいがためにサーキットに行くもよし、達成感をじっくりと味わってください!!!横断幕作りは一度作ると慣れるものです。これからもたくさん作って横断幕でレースをもりあげましょうー!!!
で、これがここまでの工程の賜物。
富士でデビューしたオークラロータリーレーシングの横断幕です!
(クリックすると原寸大の写真がご覧になれます)
これを参考に横断幕を作ってみた!とか、こんな横断幕をもってます!というご報告、お待ちしてます。 |