市原悦子

本名 塩見悦子

1936/01/24千葉市出身

1957年俳優座養成所を卒業し、俳優座入団。児童劇「りこうなお嫁さん」でデビュー。歌や
踊り、喜劇などにも傑出した才能を示し、新劇新人推賞、芸術祭奨励賞、紀伊國屋演劇
賞などを受賞し、同劇団を代表する女優のひとりになり「戦後派の旗手」「月並みの大器」
などの賛辞をあびます。俳優座時代の代表作は「セチュアンの善人」のシェイ・タとシュン・
テの二役、「三文オペラ」のポリー、「ハムレット」のオフィリア、「アンドロマック」の王妃な
ど。

1971年中村敦夫さん、原田芳雄さんらと、俳優座を集団脱退。翌年夫の塩見哲らと番衆
プロを設立。俳優座時代からドラマ「氷点」などに出演していましたが、以後は本格的に商
業演劇やテレビ・映画でも活躍。

1975年、ATG映画「青春の殺人者」で主人公の少年に殺される母親役を好演し注目さ
れます。その後、花王愛の劇場「赤い殺意」「岸壁の母」などで「昼メロの新しいクィーン」
と称され、土曜ワイド劇場「家政婦は見た!」シリーズ、「まんが日本昔ばなし」シリーズな
ど多くの人気シリーズの主役を演じ、茶の間の人気を得て、今日に至ります。現在も演劇
作品にも出演するほか、「黒い雨」などの映画でも活躍されています。

夫・塩見哲さん(舞台演出家)。所属は俳優座、番衆プロなどを経て現在はワンダープロダ
クション