とにもかくにもまず過去問

まずはゴールの場所を把握しよう

 まず、ゴールを決めたら、自分がゴールまでどれくらいの距離があり、 その道のりの中でどのような障害が存在するのかを把握しなくてはなりません。 そのために絶対欠かせないのが過去問です。 確かに、数年でがらりと傾向の変わる大学もありますが、 やはり自分とゴールの間にどのような道があるのかを知るには過去問がベストです。 「過去問は最後の力だめしに」とずっとやらないでおく人がいますが、 直前になって解けたら万歳、解けなければもう終わりだ、というだけで大変もったいないです。
 過去問は、あくまで自分とゴールまでの間のコースが、 どのようになっているかを知るためにあります。 そのコースの特性と自分の実力に合わせた問題集と勉強法で、最後まで走り切りましょう。

過去問ノートを作ろう

 過去問は、2冊買うか、1冊買って偶数(もしくは奇数)ページのみコピーをとります。 赤本のように分厚い過去問では両方のページのコピーをとると、 ページの綴じてある部分が読めなくなるほど曲がってしまいます。 そこで片方のページのみコピーをとるわけです。 そして過去問の本を背表紙にアイロンを当てるなどして分解し(くれぐれもやけどに注意)、 左ページに問題、右ページに解答・解説が来るように糊でノートに貼ります。 余白はプラスチック定規を使って切り取ると思ったよりも仕上がりは悪くないですし、 何より手早くできます。このやり方は、問題と解答・解説が離れている問題集にも応用できます。
 ノートは科目別にまとめて下さい。 穴埋め式の問題や単なる知識問題であれば、赤の水性ペンで解答を書き込み、 赤のチェックシートを用いて確認します。ただし、記号で答える問題であっても、 記号を書かずに答えそのものを書いて下さい。 正誤問題については、誤っている選択肢についてできるだけ目に入れずに、解説を見て、 誤っている部分を黒の水性ペンで訂正します。
 過去問の傾向と対策の解説とともに、こうして作った過去問ノートを問題・解答・解説とも何度も読み込み、 あとで問題集や模試で問題を見て、「あ、これは○○大の△年の第×問でも訊かれてたな」 と思い出せるくらいまでにしましょう。このように過去問を徹底して覚えることで、 「自分がこれから、何をどの程度勉強すべきなのか」を知ることができます。
 とにもかくにも、まずは過去問です。今すぐ手に入れ、活用しましょう。

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