センター試験の勉強のしかた

 センター試験は他の大学入試と比べて独特なところがあります。 そのため、対策のしかたも変わってきます。以下に挙げる方法を基本におけば大丈夫でしょう。 各教科ごとに個別の対策が必要であれば、その教科のところで別に触れます。
 まず、センター試験の過去問については、ノートを作る必要はありません。 教学社や河合出版などから出ている過去問について、2年分ほどの解答・解説を読む (英語長文や国語は一度解いてからの方がいいでしょう)か、 『センター試験傾向と対策』(旺文社)を読んで傾向を分析し、 出題形式、解答、出題レベルについて把握しましょう。
 次に『実況中継大学入試センター対策シリーズ』(語学春秋社)や 『大学入試センター試験即解すぐわかるシリーズ』(東進ブックス) などのセンター試験向けの講義型参考書を使います。 当然のことながら、講義型参考書だからといってすべていいわけではないのですが、 その点については各自で判断して下さい。 ここで挙げる教科を問わない問題集についても同様です。 特におすすめのものについては各教科の対策のところで改めてとりあげます。
 さらに『センター試験短期攻略問題集』(駿台文庫)『マーク式基礎問題集』(河合出版) 『センター・マーク基礎問題集』(代々木ライブラリー)や、 センター試験向けの問題集をやります。ただし、英語長文と国語については、 オリジナルの問題を含まない過去問を解説したものを使って下さい。 あとで詳しくお話ししますが、センター試験固有の選択肢の「くせ」が存在するので、 過去問以外の演習で読解力は身につきますが、得点力にそのままでは結びつきづらいところがあるためです。
 ここで、英語(長文を除く)・数学・理科については「黒本」 (『マーク式総合問題集』(河合出版))、「白本」 (『大学入試センター試験実戦問題集』(代々木ライブラリー))をこなします。 余裕があるなら「青本」(『大学入試センター試験実戦問題集』(駿台文庫)) もやるといいでしょう。 地歴・公民については『大学入試センター試験完全対策』(山川出版社)を使います。 英語長文と国語については、ここまでで手をつけなかった過去問を演習して下さい。 マーク模試の復習も欠かせません。
 直前の仕上げに、『センター試験直前Vシリーズ』(教学社)で駄目押しするのもいいでしょう。

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