Joshua Bell

Simon Mulligan  piano

Wed. February 13, 2002, 7:30 pm

at Carriage House Theatre, Montalvo



 Sonata No.4 in A minor, Op.23
L.V.Beethoven
 Sonata in A major, M. 8 C.Franck
intermission
 Divertimento I.Stravinsky
 Meditation, Op.42, No.1 P.Tchaikovsky
 Carmen Fantasy, Op.25 P.Sarasate



先月、五嶋みどりを聴いた同じホールの全く同じ席。去年も1月に彼を聴きにこのホールに来た。ハンサムな容姿が 若い女性のファンを惹きつけている。去年はプログラムに載っている写真より実物の方がハンサムだったので驚いたっけ。 若い女性だけじゃなくこんなおばさんも可愛いわねと思ってしまった。で、楽しみに出かけたのだけど、ちょっと太ってて 今年はプログラムの写真のほうがいいわという感じ。バイオリンは顔で弾くわけじゃないから、演奏に期待しよう。

一曲目のベートーベンのソナタは、よくなかった。すごく雑な音でつまらない演奏だ。フランクで少しよくなったけど、 それでも期待してたほどじゃなかったのでがっかりした。
後半のチャイコフスキーの「瞑想」とサラサーテの「カルメンファンタジー」は譜面無しで弾いただけあって、 弾きこんでいる曲なんだろう、太いしっかりした音でそれなりによかった。もう少し繊細な部分が欲しいと思ったけど、これが彼の持ち味なのか。

伴奏のマリガン氏も若い音楽家だ。ピアノの蓋を全開にして弾く伴奏も珍しいけど、全開にしていても押さえた音が出せるのは才能なんだろうなあ。 上手なピアノだった。二人並んで舞台に立つといい雰囲気の若さが漂って好感が持てる。

あとでバイオリンの先生に聞いたところ、ジョシュア・ベルは最近バイオリンを変えたばかりだそうで、それで音がまだ馴染んでいないのじゃないかと推測。 気持ちが重かった一日の最後に聴いて気分転換が出来たんだから、それはそれでよかったんだけど。




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