Seiji Ozawa conducting San Francisco Symphony

Mon. October 29, 2001, at 8:00, Davies Symphony Hall

Symphony No.8 in F major, op. 93
  Allegro vivace e con brio
  Allegretto scherzando
  Tempo di menuetto
  Allegro vivace
Beethoven

intermission
Symphonie Fantastique, op. 14
  Reveries, Passions
  A Ball
  Scene in the Fields
  March to the Scaffold
  Dream of a Withches' Sabbath
Berlioz


5ヶ月ぶりにSan Francisco Symphonyの演奏を聴いた。今シーズンからコンサートマスターが変わった。 小沢征爾指揮の演奏を前から楽しみにしていた。
小沢征爾氏が北アメリカでデビューしたのが、このオーケストラだったそうだ。 それが40年前。 そして、1970年から1976年まで常任指揮者を勤め、その後1年間はアドバイザーをやっていたとプログラムに書いてあった。 ぜんぜん知らなかったので、驚き。 席は前から5番目の真中で、オーケストラを聴くにはちょっと前過ぎたけど、 小沢征爾氏の息遣いがよく聞こえてきたから、それは面白かった。
第1部のベートーベンは、始めのうちはそれぞれがおっかなびっくり(?)という感じで聞こえてきたのが、 だんだん息が合ってきて、メリハリの利いた演奏になった。小沢氏のペースにすっかりみんな乗って, 楽しそうに演奏しているのがこちらにも伝わってきて、聴いてるほうも楽しかった。
第2部のベルリオーズは北アメリカでの小沢氏のデビュー曲。フランス・ロマン主義を象徴する傑作だそうで、 シェイクスピア劇団女優へのベルリオーズの熱烈な気持ちが込められている曲らしい。 芸術家が恋に破れ、アヘンを飲んで自殺を図るが死にきれず、さまざまな幻覚を見るという構成になっている。 私はベルリオーズなんてめったに聴かなかったけど、これは好きになりそうな曲だった。
いつものSan Francisco Symphonyの演奏より、いい緊張感もあったし、山あり谷ありの流れもしっかり聴き取れた。 やっぱり指揮者によってこんなに違うんだと実感したのは、 気のせいじゃないと思うけど…。
(写真はプログラムから)


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