Chinese Opera

Rashomon  羅生門

presented by Dimension Performing Arts, Inc.

Fri. Mardh 1, 2002, 8:00  @ Flint Center







ずいぶん前から、公演の情報は流れていた。「観てみたいなあ」、「でも、まっ、いいか」と夫と問答を

繰り返す。コミュニティー・センターなどで、レクチャーも始まっていたので、おもしろそうだなあ、と

二人で話しつつ、気持ちは固まっていなかった。前日になって、夫が観に行こうと言うので、OKっと言っ

てチケットを窓口で買ってきた。全く知識なし。羅生門は知っている。Kurosawa監督の「羅生門」ではな

く、芥川龍之介の小説が下地だという。そう言えば、昔読んだっけ。でも、羅生門といえば映画の白黒の

場面がチラッと頭に浮かぶ。ま、どっちにしてもウル覚えなんだから、頭の中を白紙にして観てみようと

出かけた。

若い夫婦と盗人の3人の絡み。「夫が死ぬ」のは事実として存在する。その状況を、夫、妻、盗人がそれぞ

れの視点で説明する。

筋は単純だけど(三人三様の見方でそれはそれでおもしろい)、台詞の言い回し、歌う声、旋律が何とも言

えず興味深い。おもしろい。中国独特の楽器を使った伴奏なんだけれども、女性が歌う節や声色はその中の

笛の音と全く同じ音色で、驚いた。日本の歌舞伎みたいな位置付けではないかと想像。

サンフランシスコ近辺に住む台湾人が組織している劇団の公演だから、これが、中国に古くから伝わるもの

そのものかどうかは定かではないが、とにかく、異文化に触れるいい機会で、楽しかった。

幕間に流れたアナウンスによると、チケットの売上だけでは、実費の三分の一しか賄われないので、寄付が

必要ということだった。

(写真はプログラムから)


HOME 戻る