PARTS INSTALLATION (3)



今回はリアブレーキパッドの交換です。車検の時、リアパッドがもうほとんどないとの指摘を受け、交換を勧められていたのですが、自分でやるつもりだったので交換しませんでした。ちょうど他のパーツもECKLER’Sにオーダーしようと思っていたので、ついでに頼みました。原価はなんとセットで$29.95です!本当はもうちょっと高いもののほうがイイんでしょうけど、これでもちゃんとしたセミメタリックです。
今、ショップサービスマニュアル取り寄せ中につき、手順適当です(笑)。前期型のキャリパーはハウジングがガバッと開いて、比較的簡単みたいですが、どうも後期型はよく判らないのでキャリパーごと外して、そこにパッドを取りつける方法を試してみました。後日マニュアル入手し次第、正しい方法をご紹介したいと思います。



1.キャリパー脱却

@(写真左)
タイヤのボルトを、十字レンチである程度緩めてからジャッキアップ、すかさずウマを噛ませましょう。あまり上げ過ぎるとタイヤの着脱がしにくくなります。それではタイヤを外します。いうまでもなく5本のボルトのうち1本はロックナットですから、車載工具のソケットがないと外すのは厳しいです。
A(写真中央)
するとローターとキャリパーが剥き出しに。キャリパーは写真ローターの裏側で、ボルト2本で止められていますから、まずはメガネレンチ等で少し緩めます。狭いので頭に気をつけて。
B(写真右)
あとはラチェットレンチがあるととっても便利、作業スピード大幅アップです。ボルトを外したらキャリパーは引っこ抜けます。


2.パッド交換

@(写真左)
キャリパーについている旧パッドを見ると、ありゃりゃ!なんとも薄っぺら!こんなになるまで放っといたら危険です。中古車を購入する場合、外観はきれいでも、こういうところで前オーナーの手入れの悪さが判ります。消耗品は車を買ったら一度点検したほうが安心でしょう。
A(写真中央)
手で外側から中側へパッドを押して外します。ご覧下さい、この違い!あな恐ろしや。知らずにあと半年乗ってたら大変なことになってたかも。
B(写真右)
新しいパッドを取りつけます。このときパッドの背中に付属のグリスを塗り、パッドが泣くのを防ぎます。内側を先に付けたほうがやり易いでしょう。慣れないとなかなかうまくハマらずイライラしますが、なんとかくっ付きます。ただし、このままではパッドの隙間が狭すぎてローターが挟めません。僕の車はピストンが堅くてなかなか隙間が空かず、大変苦労しました。手ではほとんどムリなほど堅くて、実は作業時間の大半はこのピストンをヘコますために費やしてしまいました。業者が使うような専用のピストンプーラー?があれば一発なんですが、なんとか代用できるものはないかと、DIYショップなどを何軒かまわり、万力と鉄板で応用しました。(↓)


3.応用工具作成

前述したパッドの隙間を広げるべく、万力の開く力を使い、作用点を鉄板でつくって専用工具の代用にしました。(簡単にピストンがへこむ車なら、こんなことする必要は全くありません)2枚の鉄板をパッドの間にはさみこみ、これを万力で開いていこうという寸法です。(この方法でうまく行きましたが、やりにくい点も多々ありましたので、今後はさらにグレードアップした工具を工夫する予定です)参考までにご紹介します。


@(写真左)
パッドに挟み込む鉄板を電動カッターで切っています。万力の力が加わるため鉄板の剛性は重要だと思い、4mm厚、幅3cmのかなりしっかりしたものを、10cm程度に2枚切ります。
A(写真中央)
切った鉄板と今回用意した万力です。フツウの万力ではこのような作業はムリですが、この万力は写真のように両外側が平らで薄型なので、この両外側でパッドにはさまれた2枚の鉄板を開いていくことが出来ました。(作業中は写真を撮る余裕がありませんでした)これを何回か繰り返し、パッドの位置を調整しながらなんとか隙間を広げ、ローターを挟むことが出来ました。
B(写真右)
ローターを挟んだら元の位置に固定します。新品のパッドはこんなに厚いのです!あとはタイヤを取り付けます。ボルトの締めつけは下側から星型に除々に閉めていきます。ほぼ締め付けたらジャッキをはずしてもう一度締め直して作業終了。ジャッキアップのせいで車高が上がってしまっているので、後ろに腰掛けて車高を落として出来あがり。しばらく走行したら念の為もう一度締め直すとよいでしょう。


4.工具について


※これをUPした翌日、さっそくコルベットオーナーのいちさんから工具に関する情報をいただきました!

ディスクブレーキセパレーターなるもので、これがあれば僕が苦労した作業もらくらくでしょう。値段はなんと2,980円だそうです。インターネットで買えますので欲しい人は検索エンジンなどで探して見てください。他にもけっこう色んなメーカーから出ていますが、これより安いものは見たことありません。昨日の作業の時、これさえあれば・・・くうぅ!









今回の作業は、あまり一般的とは言えませんでした。これをご覧になった方、「こうすると簡単だよ」「こういう道具があると便利だよ」という情報ありましたら是非教えてください!

※後日追録
サービスマニュアルによると、一般的にはキャリパーを外す前に旧パッドをつけたまま、大型のCクランプ工具で外側のパッドを押すことによって、ピストンを押しこむようです。Cクランプはパーツショップやバイクショップなどで売っていますので、キャリパーの厚みを考慮して、適度な大きさのものを使用してください。