PARTS INSTALLATION (4)


今回はHYPERTECHのPOWERSTATです。サーモスタットはエンジン冷却温度を制御していますが、ノーマルでは、摂氏100度前後になるまで冷却液を循環させません。パワースタットは80度前後(華氏160度)で循環させ、エンジンをより低温に保つことにより、パワーチップの効果を最大限に引き出すとともに、温度が上がりがちなエンジンのオーバーヒートを、早期防止しようとするものです。そもそもHYPERTECH・POWERCHIP(STAGEU)を取りつけた時に、同時に装着すべきものなのですが、交換するのはわりと面倒なのでそのままサボっていたのです(笑)。せっかく買ったので、この際ちゃんと交換してみることにしました!


1.パーツ紹介

←ECKLER’Sでパワーチップと同時に購入。
 パワーチップにはSTAGETとSTAGEUがあり、STAGEU装着の場合に、このパワースタットが必要となっています。

値段は〜91までが$5.25、92〜が$19.95です。92以降はSTAGEUしか使えませんから、必ず必要とされています。(付けないからと言ってトラブルは無いみたいですが)

サーモスタットシール$3.75を併せて購入しましたが、新品のサーモに既に付いているので必要ありませんでした。

←本家
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2.クーラント抜き

サーモスタットの取付位置は、ラジエーターのアッパーホース、ウォーターポンプの上です。ホースを外す必要があるため、ある程度クーラント(冷却水)を抜く必要があります。最初、ラジエターの何処にドレンコックがあるのか判りませんでしたが、インターネット・ベッターの皆様からのアドバイスにより、ラジエター右裏、ホース接合部の約10cm下にドレンがあることを発見しました。(といっても言われてもまだよく判らず、結局ジャッキアップして潜ってみたら見つかったという感じです。一度判ればホースを辿って手探りで十分作業できます)


←ちょっと小さくて見にくいですが左から・・・




@前述のドレンコックです。左に回せばクーラントがじゃばじゃばと。
Aドレンの下に器を置いて受けましょう。(不凍液は毒液です)キャップを緩めると気圧で更に出てきます。
B大体2リットル抜きました。全部抜いて交換しても良かったのですが、クーラントの在庫が少なかったため今回はやめときました。
C上に戻って、エアインテークパイプを外した図。(外し方はスロットル側とエアクリーナ側2箇所のクランプをマイナスドライバーで緩めてガボッとやります。エアクリ交換のコーナーに詳細出てます)サーモスタットは写真の様にスロットルボディーのすぐ下、ウォーターポンプとホースの接合部の半球状のハウジングの中です。ボルト2本だけで止められています。緩めると多少水が出ますので、下のデスビなどにかからない様、周りをウエスで囲み、水が出ないことを確認してから完全に外します。


3.パワースタット装着









@ハウジングを外すと中にサーモスタットが付いてますから、引っ張って外します。
A外したところ。
B左ノーマル、右パワースタット。右は上の金具が三つ股になっています。
Cパワースタット装着。付けたら、黒いシーリングの上からシリコンを塗ります。(より密閉度を高めるため)
後は逆の手順でくっ付けて行きます。クーラントを抜いたのと同量補充してエンジンをかけます。多分ロークーラントのサインが出ますが、乗ってるうちに消えるでしょう。これでおしまい!


4.作業場所紹介


←今回の作業場所(実家)。第三工場と呼んでいます(笑)
屋根付、照明付、工具完備、広びろとしていてなかなか使える環境です。

やっぱり、道路や水銀灯の下でなく、落ちついた場所でゆっくりと車をイジリたいものです。特に冬場や夜の作業は屋内のほうが絶対楽ですね。

ここは3〜4台くらいなら同時に作業出来ますので、みんなで一緒にやるのも面白いかも(笑)