PARTS INSTALLATION(6)



今回は大物に挑戦しました。パワーアップの常套手段、マフラー交換です。LT−1のマフラーは一人での交換は多分ムリですので、アシタントの協力が必要です。また作業には危険も伴いますので、十分に注意して行います。
写真を多用していますのでちょっと重たいですが、頑張りましたので(笑)是非ご覧下さい!


1.パーツ紹介


フローマスターのマフラーのLT−1用4ピースセットです。
今回は当初ECKLER’Sに頼んだのですが、2ケ月経っても届かなかったためEメールにて催促をしたところ、なんと発注記録が見つからないとの事!オーダーの翌日に先方より確認メールも届いておりますので、そんなバカなと思ったのですが噂のシャロン(笑)からのメールだったので、深くかかわらないほうが良いと判断し(爆)、キャンセルしてSUMMITに頼みました。
ご参考までにシャロンからのメールです↓

「We find no record of order sent on or about Oct. 25, but we do have the items you request in stock. Price on the exhaust is now $795. What credit card do you want to use?」

↑ふざけんな!しかも僕がオーダーした時は割引セールで$689だったのに、今は$795とはどういうこっちゃ!?待たせた上に全く誠意が無いのでECKLER’Sは大嫌いになりました。(今まではかならずECKLER’S使ってたんですよ!)

 というわけでSUMMITには年末の12/26にメールオーダーしたのですが、1/6には届きました!(UPS利用)ホントにSUMMITは速いです。ちなみにECKLER’Sで$795というこのマフラー、SUMMITでは$534です(MID AMERICAも$795)。キャンセルして大正解でした(笑)!皆さんも個人輸入する時には、カタログをちゃんと比べてオーダーして下さい。
 シャロンのせいで話が横道にそれましたが、このマフラーは$534ととっても安く、基本的にボルトオン、スチール製でアルミコーティングされています。MIDのカタログによれば(真偽の程は定かでないが)、ストリートプログラムを組んだ1992C4で49hp GAIN!となっています。絶対信じられませんが(笑)。


←本家LINKです。






2.ストックマフラー取り外し

↑まずは4輪を順番にジャッキアップして行きます。作業スペースを確保するには十分な高さが必要ですが、一気に上げず4輪をウマ1段づつ、3回転で三段上げました。ウマのほかにブロックを用意したほうが、タイヤが接地するのであげて行くときのショックが少なくて済むようです。
またブロックを置いておけば、作業中万が一ウマが外れても圧死しなくても済みそうです(大怪我はすると思いますが)。くれぐれも安全面には気をつけましょう。下にもぐるときは、まず熱が冷めていることを確認し、必ずゴーグルなどしっかりした防護メガネを着用します。(錆びやほこりが落ちてきて、眼に入るので)もぐったら、これから外す場所全てにCRCをかけておきます。

↑取り外しは、左前方の触媒の後ろ、センターパイプからです。写真の様に△状のプレート2枚(1枚はエンジン側に固定されている)に3本のボルト類で止められています。穴があいているところはOxygenセンサーが付いていたので、スパナで外しておきます。マフラーのボルトは錆びていて固いですが、15mmのメガネレンチ等で思いきりやれば2本は外せます。問題は一番奥(車体側)です。

←パイプと車体の間の狭い空間に最後のヤツがあります。ココにはボックスしか入らない上、ナットからボルトの先端が貫通しているのでディープボックスとラチェットレンチ(それもヘッドが小さめのヤツ)で無いとネジを回すだけのストロークが確保できません。今回の作業は、コレを外すための試行錯誤に大分時間を取られてしまいました。
車が新しい人は首振りボックスレンチや、メガネレンチなどの工具さえあれば苦労は無いようですが、完全に錆びついている場合は支点がズレ無い様、かつ力を思いきり込められるように、ミリ単位の工具選びが勝負となります。様々なエクステンションやジョイントを試した結果、15mmセミディープソケットと小型のラチェット、ラチェットを延長するステンレスパイプの組み合わせにより、なんとか外すことが出来ました。ただし外れたのはナットではなく、奥側のプレートにねじ込まれていたネジ棒です。赤矢印に見えるボルトの先端と思っていた棒は、反対側のプレートに切ってあるネジ穴にねじ込んで固定されており、本来は外れない場所なのです)外した棒は結局ナットが外せず、後で新しいネジ棒を自作することになってしまいました。
(上記は車によって個体差が激しく、カンタンに外せる場合や、業者に頼んでも外れなくて焼き切ってしまうしかない場合もあります)

やれやれ、やっと次に進めました。今度は右側です。


←右側は左よりうしろでパイプ同士がスポッとはまった上に、ベルト上のクランプで止められています。コレを十分に緩めておき、後ですべてのネジが外れたら後ろに引っ張れば外れるはずです。もちろんカンタンには引っこ抜けませんが(笑)










←ここまでくれば、ボルト類はカンタンに外れて行きます。
 センターパイプの両側にスプリングつきハンガーがあり、マフラーのプレートにボルト止めされていますから、ボルトを外して横にずらします。このときバチッ!と強く跳ねますから、工事用のゴム手袋など手のひらが痛くないもので押さえつつやると良いでしょう。スプリングは外すのはカンタンですが、付ける時は結構大変で、写真のスプリング先端のプレートをペンチでしっかり掴みながら一旦マフラー側プレートにかぶせ、手で押さえつつボルトをはめるという寸法です。





←2つあるハンガーのうち後ろ側を外す頃には、マフラーが揺るんできますから、自分がマフラーの下敷きにならないよう、ジャッキなど当てながら外して行きます。











←寝転がって撮影しているため見づらいかもしれませんが、マフラー最後方、リアバンパーの裏にL字型のハンガーがあり、タイコを支えています。タイコ固定部のナットを外すとハンガーが後方に引っ込み、マフラーが下に下ろせます。

ここまでで全てのボルト類は外れました!後は力技で右先端の接合部を引っこ抜きます。僕は車の後ろから2人がかりで1人1本づつ担当し、タイヤに足を引っ掛けて力任せに引っ張りました。接合部にもCRCをかけるとすべりが良くなります。




↓外したマフラーと外したあとです。写真では車の後方から見ています。(僕の足↓)

ここまできたら一服、この日の夕飯はチラシ寿司でした。
あまり好きではないのですが、この日はおなかがすいていたので美味しかったです(笑)。


3.フローマスター装着

今度はいよいよ取付です。

(写真左)外すのに苦労したマフラー先端のネジです。左側のナットを回して行ったら、右側の外れないはずの所が外れてしまいました。ホントはこのネジが必要なのですが、結局ナットはどうにも外れず、再利用出来ないため同じ太さ・ネジピッチの棒を使い、自作するしかありませんでした。巧く合うような長めのボルトがあればイイんですけど。(写真右)新しいマフラーはフロントYパイプ・センターパイプ・リアYパイプを接合してしまいます。繋ぎ目には耐熱シールをしっかり塗り、排気漏れを防ぎます。ハンガーの位置などが合わないと困るので外したマフラーで良く確認します。センターの触媒や、リアの形状がストックと違いますので要注意です。位置が決まったら付属のクランプでキッチリと締め付けます。(先にクランプを通しておかないとまた外す羽目になります)この後リアセクションも仮止めし、車の下に潜っていきます。

(ここから先は脱却作業に準じますので写真は省略)
車の下に持ちこんだら、ジャッキで支えつつ作業開始します。取付は右先端のパイプ接合から一人が下に潜り位置を確認しつつ、後ろからもう一人が押したり左右にずらしたり、下の人の指示に従って協力して行います。取りつけるほうが、外すのより楽ですが、首も痛くなってきますし、力も落ちますので結構大変でした。前方先端の左右と2箇所のスプリングハンガーが付いたらジャッキを外して最後方のサイレンサー部分をL字ハンガーに取り付けます。この際、仮止めしておいて車の後ろから確認し、ひねったり持ち上げたりして取付位置の微調整をします。位置が決まったらしっかりと固定し、ネジ緩み防止の接着剤を塗って完成です!
しかし一番最初に外したOxygenセンサーが届かなくなってしまいました。ネジ穴はありますが、穴の大きさも全然違いますので取付出来ず、穴はボルトで塞いでいます(現在センサーなしです)。


4.完成写真とインプレッション


←フローマスター装着後です。

アルミニウムコーティングはツヤ消しですので、見た目にハデさはありませんが、LT−1ノーマルの黒いコーティングと印象はかなりかわって、渋めでレーシーな雰囲気だと思います。

試しにエンジンをかけてみると、
キュルキュル・・・ドグゥォオン!!
といきなり凄い音!アイドリングもノーマルとは大違いです。バハッバハッバハッ!!と非常に特徴的なV8サウンドが爆発します。深夜や早朝は近所に気を使わないと苦情になりそうです(笑)

翌日、いつものようにバイパスで全開テストをしてみることにしました。エンジンをかけて車を動かすと、加速中は相当音が大きくなりました。立ち上がって行くV8の咆哮は最高です。全開してみると更に、ドゥグゥオオォー!!と咆えまくります。肝心のパワーはというと、短い距離でのテストでしたが、中間加速でも非常に力強いトルクを感じます。ノーマル時70キロ前後で走っていると、オーバードライブでは細い感じがするときがあるのですが、かなり改善されています。高速域はまだ試していませんが、結構期待できそうです!こりゃ苦労して付けた甲斐があった、イイ買い物しました!


5.使用工具紹介


今回の作業は非常に工具・道具に負うところが大きかったです。
ゴーグル(¥500)も無いと全く仕事になりません。背中で移動する場面がほとんどですので、ツナギもあったほうがイイでしょう。(僕はDIYショップで、ペンキ塗り用の丈夫な紙製ツナギ(¥298)を買ってきました。

工具に関しては、基本的に15mm.13mmのソケット、ラチェットレンチ、スパナ、メガネレンチを多用します。ソケットもディープ、セミディープが必要でしたし。

例の場所に至っては写真の15mmセミディープと、頭の小さいラチェットレンチ(大き目のラチェットだと横に振れない)、それを延長するステンレスパイプ(写真は適当な長さに切断済)を使ってなんとか出来ましたが、危ういところでした。やっぱり車いじりは工具が作業能率を大きく左右しますね。工具さえ揃ってれば!って思うことよくありませんか(笑)!?