YAIZU SPECIALITIES

(焼津の名産品)
この町には平成8年の12月に転勤により引越してきました。
マグロやカツオが特に有名ですが、その他にもいたるところに水産加工関連の会社があります。
当然魚は新鮮で安く種類も豊富で、酒飲みにとっては本当に恵まれた環境です。
(できることなら転勤したくないと思っています。)
そんな僕の大好きな町、焼津ならではの美味しいものを皆さんにご紹介します。



No.1マグロブロック


マグロというと赤身と中トロ、大トロといった分け方が一般的ですが、マグロの種類によって同じ部分でも値段も味も大きく違います。国内のスーパーで最も多く見かける赤身はメバチマグロ、通称バチといわれるもので名前の由来は「目がパッチリ」から来ています。(英語でもビッグアイツナ)日本近海でも多く水揚げされます。同じく主として近海で漁獲されるものとして、体側が黄みがかったキハダマグロ、マグロには珍しい淡白な白身(ピンク)のトンボマグロ(ビンナガ・ビンチョウともいう。胸ビレがトンボの様に長い。)は刺身用のほかシーチキンなどの缶詰原料にもなります。高級寿司タネとして珍重される黒マグロ(本マグロ)やその兄弟とも言える南マグロ(インドマグロ)は、大型のものでは全長3m、体重400Kgにも達するマグロ類中の最大種で、主として遠洋延縄漁業により漁獲されます。味・値段とも文句無く最高です。焼津ではそのへんのスーパーでも「ばちまぐろ中トロ」みたいにちゃんと種類が表示されていて安心して欲しいマグロが手に入ります。専門店に行けば高級マグロの大トロなども色々選べてしかも安いです。


No.2カツオの刺身


カツオというといわゆる土佐づくりが有名ですが、焼津にももちろんカツオのタタキがあります。しかし関西の様にショウガ、ネギ、ニンニクなどの薬味を、大量に振り掛けて食べるということはまずしません。そもそも鮮度の良いカツオは薬味を使わなくても生臭くないからです。居酒屋に行くと、ポン酢で食べるタタキもありますが、表面を焼いていない普通の刺身が主流で、しかも腹側の皮をつけたまま食べるのが通(というほどでもないですが、カツオ好きな人)です。どうして全国的には生でなく、表面を焼いてタタキにするのかというと、カツオの皮と身の間には細かい虫がいるため、表面に火を通すほうが安全だからです。僕もそんなことは百も承知ですが、カツオ本来の旨味はやはり刺身が勝るため、ほぼ必ず生で皮付きを食べます。カツオは春すぎから夏にかけて黒潮にのって北上し(いわゆる初ガツオ)三陸沖で夏を過ごし、9月から11月にかけてたっぷりと肥って南下します(下りカツオ)。鰹節原料としては脂の少ないものが適していますが、刺身で食べるには冬場のビッシリと脂が乗り切った「トロカツオ」が最高です。


No.3生桜海老、生シラス、黒はんぺん


桜海老とシラスは焼津というより駿河湾の特産です。初夏から7月ぐらいまでの春漁と9月から11月くらいまでの秋漁で水揚げされます。普通に食べるシラスはカタクチイワシの子供、桜海老はこんなに小さいけど、これで成魚です。生食ではワサビ醤油で食べます。横浜の一部地域では生シラスを酢味噌で食べる所もありますね。あれもたまに食べると美味しいです。桜海老のほうはちっちゃな甘えびにシャリシャリしたヒゲを足した感じ、シラスは小型の白魚といった感じで、どちらも最大の特徴はその食感にあります。温かいご飯に乗っけるのも良し。

静岡ではんぺんといったらこれのことで、原料はイワシやサバでつみれに似た味です。黒はんぺんは生でも、焼いても、フライでも、美味しくいただけます。しかもとても安くて写真のはんぺんは5枚で百円程度です。作っている会社によって味や形に微妙な違いがあり、イワシにこだわったものなど特に美味しいです。僕は小腹が減った時のおやつに良く食べてます。まとめ買いしてお土産に配ると安上がりですが、日持ちしないので注意。


No.4桜海老かき揚げ、はんぺんフライ


桜海老も生のものをねぎなどと一緒にかき揚げにすると、甘味があって本当に美味しいです。ご飯に乗っけてかき揚げ丼に、天つゆにつけておつまみに。はんぺんのフライもポピュラーで、どちらもスーパーで買ってきたものです。かき揚げ1枚120円、はんぺんフライ50円。(自分で作るより安いかも)


No.5なまりぶし


なまりぶしって何だか知ってますか?言ってみれば鰹節を作る製造過程で出来る半製品のようなものです。(カチンカチンに乾燥される前の半燻製状態です)静岡でも多分焼津にしか無い物だと思います。味はカツオのシーチキンをもっと堅くしてスモークした感じでしょうか。スライスして醤油で食べたり、ほぐしてサラダにのっけたり、酢の物の素材としても使えます。僕は薄切りにしてちょっとマヨネーズをつけて食べるのが好きです。なかなかオツなツマミになります。写真は半身で550円の真空パック。


今後も色々御当地自慢を紹介していく予定です。僕は仕事柄いろいろな水産加工業者と取引がありますので、このページを見て欲しいものがあった人はメールいただければ販売先もご紹介しますので直接買ってください。地場産業の活性化に一役買いたいので。

焼津名産品LINK
  本場のマグロ・カツオなら → 福一漁業さん

  はんぺん、さつま揚げなど → 丸 又さん