スペースサザエさん 第十一話「磯野家の日常」
〜磯野家とその周辺〜
サザエがカツオを連れて帰りその後、カツオはナミヘイにみっちりとしごかれ、なんとか一段落した磯野家の人々・・・しかし日常といってもハタから見れば異常そのものであった。
サザエ「待ちなさ−い!カツオー!」
カツオ「わー姉さんちょっと待ってよ!僕じゃないって言ってるじゃないか!」
サザエ「問答無用よ!・・・・・サザエチェーンジ!!」
サザエは対カツオ用お仕置きシステムを起動させた。
サザエシステム「目標は3時の方向に逃走中・・・・・捕獲ミサイルを発射します。」
サザエ「イッケェェェ!!」
サザエは捕獲ミサイルを発射した。
サザエシステム「ミサイル着弾まで後・・・・4.2・・・3.3・・・・・2.1、捕獲システムA−437に移行します・・・・移行完了・・・・着弾まで後・・・・0.5・・・・・着弾・・・・・確認中・・・・・着弾を確認・・・・」
サザエ「よし、捕まえに行くわよ!」
サザエはシステムの言う方向に飛び立った。
サザエ「確かこの辺じゃ・・・・」
サザエシステム「エラーF1007が発生・・・・・緊急対処モードW002に移行します・・・プツッ」
サザエ「ヤッパ機械は駄目ね・・・・」
サザエはシステムの電源を切った。
サザエ「カツオの行動パターンだと・・・・・・公園ね・・・」
サザエは公園に向かった。
〜公園〜
サザエの予測どうり公園にはカツオがいた。
カツオ「チョロイもんだぜ!・・・・・・いや待てよ・・・・・・・姉さんの事だから・・・・」
カツオは万が一に備えてシールドを展開した。
カツオのかんは当たり、カツオのセンサーに高エネルギー反応上空から接近してくるのがわかった。
サザエ「そこねカツオ!・・・・おちなさい!」
サザエはメテオを唱えた。
巨大な隕石達がカツオとその周辺の市民を襲う!
カツオ「きかないよ!そんなもの!」
カツオの近くに落ちてくる隕石はカツオのシールドに弾き飛ばされた。
しかし市民達は突然の攻撃を防御する事もできず・・・
公園に市民達の血の雨が降り注ぐ・・・
しかしそんな事、磯野家の人々の知った事ではない。
カツオ「今度はこっちの番だ!」
カツオはツインビームカノンとミサイルを同時に発射した。
カツオ「いっけぇぇぇ!!」
ミサイルの方が先にサザエを襲う。
サザエ「こんなもの!」
サザエはサザエサーベルでミサイルを切り払った。
しかし間をおかずに二本のビームがサザエを襲う。
サザエ「何!!!」
サザエは切り払いで発生した隙を補う事が出来ず、カツオのはなったビームに直撃した。
カツオ「もう一丁!」
カツオはヘルメットのハッチを開き、ドリルヘッドを急回転させた。
サザエの体制が整わないうちにカツオは突進した。
サザエ”しめた!物理攻撃!”
サザエ「まだまだね!」
サザエはミサイルのときと同じようにカツオを切り払った。
カツオ「うぁぁぁぁ!ひどいや姉さん!」
切り払いレベル867というサザエにはあらゆる物理攻撃は通用しないのであった。
カツオの頭部のドリル部分はサザエサーベルによって切り捨てられ、カツオは致命的なダメージを受けた。
頭部を損傷したカツオは既に持ち前の機動力を失っていた。
カツオ「クソっ・・・・・う・・・・後ろに向かって前進だ!」
サザエ「そうはさせないわよ!」
サザエはよろよろになりながらも逃げるカツオの手をつかんだ。
カツオ「はなしてよ!・・・はなさないんだったら・・・・・」
「バシュゥゥゥゥゥゥ」
サザエの周りを白い煙幕が包み込む。
サザエ「カ・・・カツオー・・・・ちょ・・・ちょっと・・・・ゴホッ・・・ゴホッ」
咳き込みながらもサザエはカツオの手を放さなかった。
サザエ「無駄なあがきはやめなさい!・・・・・?」
サザエの目の前にはいるはずのカツオがいなかった。
サザエ「カ・・・・カツオは?」
サザエの手には・・・・・・カツオの腕しか残されていなかった。
サザエ「カツオ!どこいったのー!」
と、まあこんな具合に磯野家の一日は過ぎて行くのでした。
第11話「完」