スペースサザエさん 第三話「マスオ」
〜乗合スペースシャトルの中〜
マスオ「ふぅ〜、今日の仕事も終わりか・・・生きて帰れて良かったなぁ」
マスオの仕事は極普通の宇宙サラリーマンであるが未来のサラリーマンはいつも危険と隣り合わせなのである。(一般的宇宙サラリーマンの仕事の例・傭兵・殺し・おつかい・肩たたき)
マスオ「ん?あれは?」
マスオは一人の禿オヤジを見つけた。マスオは好奇心にかられて禿オヤジに歩み寄った。
ナミヘイ「おや?マスオ君かね?奇遇だねぇ」
マスオ”くそっ!なんでこんなとこでこんな奴と会うんだよ!家の中だけでもうんざりなのに”「奇遇ですねぇ、僕もこんなところで会うなんて思いませんでしたよ。(会いたくなかったねこのクソオヤジが!!)」
マスオはナミヘイを恨んでいた。その発端はある蒸し暑い夏の夜だった。
〜回想シーン〜
−−−−−−彼は告白された。−−−−−−−
普通なら喜ぶべきであろう。しかし彼の相手は相手は・・・・・・町の怪物「サザエ」であった。彼は彼女、いや奴の事はよく知らなかった。全く知らなかった訳ではないいくつか噂は耳にしていた。
質問 其の一「強いの?」
友人A「奴の戦闘能力は半端じゃないぜ。俺の友達の艦隊も奴に沈められた・・・」
質問 其の二「美人?」
友人B「美人だって?ふざけんじゃねえよ!奴の顔は人間じゃねえんだぜ・・・顔を見れば目が潰れ、微笑みかけられれば衝撃波で吹っ飛ばされる・・・あの威力は半端じゃないぜ。オーラバリア、いやATフィールドだって無駄だぜ。何?鉄壁?それも所詮無駄なあがきだぜ。ネオグランゾンだって一撃なんだからよ。」
マスオはサザエが恐ろしい存在である事は一瞬で分かった。噂だけではなく告白の内容までもが凄まじいものであったから・・・・・・その日、マスオははじめて電報を受け取った。23世紀の世の中では郵便物の殆どがE−MAILで送られていた・・・だが奴は電報を使ってきた。内容はというと
「スキデス オイシソウナ ミミ ガ トテモスキデス ケッコン シテ クダサイ」
耳がおいしそう?僕を食べるつもりなのか?いや、そんな事は無いきっと悪戯だ。悪戯に決まってる。
マスオはそう願った。しかし、そんな甘い願いはその4秒後に打ち砕かれた。奴を作り出した悪の根元「ナミヘイ」からボイスメールが届いた。内容はというと後日サザエに会って欲しいというものだった。それとマスオの親は結婚に大賛成であるというのだ。彼は耳を疑った。
親が承諾した?そんな馬鹿な話があるか!きっとでっち上げだ!
そう思ったマスオは彼の親に電話した。が、しかし・・・つながらないのである、通じるはずの電話が通じないのである。
どうゆうことだ?
マスオは全てが信じられなくなった。
死んだのか?
そんな考えが彼の中にフツと沸いた。その時それは現実となった。E−MAILで両親の事故死が知らされたのである。大型艦にはねられたという。マスオ希望を失った。死にたかった。しかし彼の度胸では到底無理な事であった。
そしてあの日がやってきた・・・・・・・・
第三話「完」