中間報告を公開してから邪霊にでも憑かれたように製作を開始していた。さすがにタミヤ製ボディを載せる
のはモラルに欠ける気がしたのでARII製のチュ−ニング四駆「メガコブラ」を使用した。オプションパ−ツも
余った物を適当に寄せ集め、軸受けもハトメのままでブレ−クインも無し。モ−タ−は中堅クラスの四駆虎
を購入(阪神ファンなのでダメ虎には慣れっこなのだ)。そしていよいよ試走の時がきた。
使用コ−ス:タミヤジャパンカップJr.サ−キット
「球」の部分のドレスア ップにはスピンコブラの メッキパ−ツ等を利用。 フロントロ−ラ−は大神 研究所標準ベアリング ロ−ラ−(#625外径16 mm)。車幅拡大のため リアスキッドロ−ラ−セ ットで必ず余るタイプ2,4 シャ−シ用部品を転用。 スタビライザ−ポ−ルの たわみ防止のためM3の ボルト・ナットとFRPマル チプレ−トで補強する。 | |
塗装色:タミヤカラ−コ−ラルブル− | |
総重量(電池除く):152g (肉抜きも焼石に水) |
は・・・速い。少なくとも我が研究所分室の中では群を抜いていた。驚きながらひとまず止めようと右手を
出した。指先に激痛がはしった。このマシンは生みの親の中指の肉をえぐった。指先から大粒の血が滴り
落ちる。運動エネルギ−は速度の二乗と重量に比例する。悪魔のマシンが誕生した。
私はこのマシンを封印するつもりだ。今まで時間・費用・知恵・そして先輩諸氏のノウハウを取り入れて
スピ−ドアップに努力を重ねてきたのがこのタマコロ一つが一蹴してしまった。人のク−ロン研究と同レベル
で当研究所は2輪1球車の予算を無期限で凍結した。(そんな、たいそうなもんか)