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第二回ケーススタディーセミナー

日時:2000年10月13日(金)
於:京都大学 法経第二教室


ケーススタディー配布資料(pdf形式/319KB)

講師紹介

講師:小林 一先生

(株)産業育成研究所代表取締役
関西学院大学講師

 株式会社産業育成研究所の代表取締役であられる小林一氏は、1963年大阪の生まれで、大学時代に先輩に引き抜かれSMEに、渋谷を担当しておられた時にレベッカを発掘、1年余りで退社された後、学生同士がバイト紹介誌を配りあう広告代理業を展開、一財産を築く、その財を元に豪遊を繰り返すが、虚しさに気付き渡米。

 当時のアメリカは貿易赤字と経常赤字、つまり双子の赤字の累積が大幅に拡大し、その解消は20世紀以内には不可能と言われていた。又双子の赤字による影響からか、実体経済も停滞、日本と同様、銀行、保険といった信用経済に就職する学生が当時多かったが、実体経済あってこその信用経済であるが故に、この停滞によって学生は行き場を失った。そこで学生達に自ら起業してしまおう、というマインドが生まれ、ベンチャーブームの発端となった。

 これまでの景気停滞期では、それまで主流とされていた手段で解決を図った。しかし現在,例えば公共投資といった経済政策がこれまでのように通用しなくなってきており、また各企業でも新たな事業を生み出せないでいる、小林氏はそこに学生のつけ入るスキがあるのでは、と考えておられ、現在そういったニーズをすり合わせていく業務に携わっておられる。


講演内容

講演会ではまず「マーケティング」について講演していただきました。世の中の購買活動は次のように分類することが出来るとのことです。

■売り手がモノ、サービスを通じて情報を買い手に提供。
■買い手はその情報を理解、判断する。
■買い手がそれを購入すれば,カネが売り手に渡る。

マーケティングとは、売り手と買い手のコミュニケーションの円滑化を図る事であると小林さんはおっしゃいました。注意すべき点として

■ターゲットを絞り込む事←これが大事とのことです。
■対象顧客にとってのモノ、サービスの価値を高め続け、それをより分かり易く伝えられるよう、工夫し続ける。
■顧客にとって価値の高いモノ、サービスは、その価値を伝え難い。
■顧客に対してどのような営業がベストなのか、答えは無い、が挙げられるともおっしゃいました。

つぎに「プランニング手法」について講演していただきました。
- 我々はなにをするのか?
- 何のためにそれをするのか?
- プランニングとは何か?
- それはどういう要素の組み合わせで成り立つのだろうか?の4点に主眼を置いて、説明をして下さいました。小林さんがおっしゃった「プランニング手法」は以下の8点です。

■与条件の確認  → 設問をよく読むこと
■与条件の共有  → チームでコンセンサスをとること
■ゴールの明確化 → 何を実現したいのか、アウトプットイメージを明確化すること
■知的生産性を上げる為にタスクの明確化が必要 byドラッカー
■プロセスの明確化→ 針製造 アダムスミス著『国富論』
■最終納期の設定確認とマイルストーンスケジュールの設定(マイルストーンスケジュール:最もラフなスケジュールの事)
■役割分担の明確化 → 議論が混乱していようとも、アウトプットや何のためにそれをするのかについて明確化がしっかり行われてさえいれば、チームのメンバーにヤル気が起こり、それをベースに役割分担を行う事ができる。
■各分担の精度,進度調整修正
■アウトプット制作 → プレゼンをする際、先ずはどういったコンセンサスであったのか伝えるべきなので、プレゼンし易いようにアウトプットを制作していく.プレゼン、アウトプットの同時進行


ケーススタディーの様子




チームみんなで考えたプランを発表中、おのずとアツくなってしまいます。