ゴミを分別収集すれば、ゴミも資源になる事は分かりきった事である。しかし、この分別は大変である。分別収集の問題点は、様々なゴミが混ざってしまうと分別が実質的にほとんど不可能になってしまうことである。そこで、提言する。製品又は部品の表面に次のような性質を持ったシールを貼るか、印刷するのである。
1)機械で読み取りが簡単にできる符号(バーコードやカルラコード)で、その製品の材質および製造業者を示す情報を記載する。
2)シールの場合には、さらに特定の波長のマイクロ波のみを鋭く反射する材料であって、反射波長が異なる材料を複数種類用いて、シールに不可視のパターンを形成する。そして、そのパターンがその製品の材質や製造業者を示しているようにする。もし、このパターンがあらゆる塗装の下地に利用できるとすると、材質の異なる物体を組み合わせて生産された製品では、材質の異なる領域の境界線がはっきりと検出できるようになるので、ロボットなどを用いた製品の材質ごとの分解がやりやすくなる。また、廃棄物の製造業者責任を追及し易くなる。
3)また、シールはゴミ処理の過程で、ある特定の波長の電磁波を特別な照射方法で照射すると、きれいに剥がれる物が望ましい。
このような特性を持ったシールや印刷が可能かどうかはわからない。しかし、これが可能になり、さらにシールや印刷を自動的に読み取って材質を検出する認識システムおよび材質認識の結果に応じて、自動的にゴミを材質別に区分けするシステムが実用化できれば、ゴミの分別収集の問題が解決に向けて大きく前進すると考える。
このような技術の開発が成功した場合には、「仮称:材質表示法」を制定して、全ての製品に機械が自動認識可能な材質表示を義務付けるのである。
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