BFFを知るためのアルバム
<影響受けてる(カバー含む)>
その1

Elton John
『LIVE(17・11・70)』(71・英)
BF5の1stアルバムの音に最も近いのがこれ。
初期のエルトン・ジョン・バンドのライブ盤で、ピアノ・ベース・ドラムの3人編成です。 3人の音が均等なところや、テンションの高さ、即興的な曲の展開はまさにBF5の 1stに通じるものがあり、なるほどーと思わせる点が、いくつも出てきます。

BeatlesやStones、Elvis(コステロではない)のカバー(かなりすごいアレンジ) もあって、ピアノバンドならではのフックの効いた演奏が聞けるはず。

Benはこのアルバムの音を、90年代のスタイルで推し進めたかったそうです。
Randy Newman
『Sail Away』(72・米)

アメリカを代表するシンガー・ソングライターで、ピアニスト、詩人であるRandy Newmanは、Benのフェイヴァリット・アーティストだそうです。ぼくはこのアルバムしか持ってないけど(最高傑作らしい)、、。
彼の書く詞はどこかユーモアがあって(っつーか皮肉)、これこそBenのあのちょっと屈折した詞に通じるところがあると思います。それに美しいメロディも!
このアルバムはすごい静かな感じだけど、詞の内容や独特の間がすごいロックに感じます。BF5の音で例えるとすれば、”Boxing””Smork””Steven's Last Nighit in Town””Evaporated”あたりかな。
BF5の3人やぼくが好きなコステロが影響を受けたアーティストも、Randy Newmanで、そこんところがおもろいです。
BUGGLES
『The Age of Plasthic(ラジオ・スターの悲劇)』(80・英)

BFFの3人は、パンク/ニューウェイヴ世代で、ピストルズやクラッシュ、コステロ、ポリスらの登場に大きく影響を受け(Benはピストルズはファッション的で好きじゃないみたい)、BFFの1stでも「泣き虫野郎のパンク・ロック」を確立しました。
そんなBFFが初期のツアーでよくアンコールでやってた曲が、このアルバムの”Video Killed The Radio Star(ラジオスターの悲劇)”です。この曲は80年代の「エレ・ポップ」の金字塔となるとともに、MTVの記念すべき第1曲目となり大ヒットしました(ラジオからビデオ・クリップの時代になるってこと)。
『ラインホルト・メスナー』がこのアルバムに影響を受けていると考えるのは、深読みしすぎかな〜。
Elvis Costello
『My Aim Is True』(77・英)

70年代後半パンク/ニューウェーブ期を代表するソングライターElvis Costello。当時10代だったBenは「Elvis Costelloの登場って僕にとって突風のようなかんじだったよ。彼のメッセ−ジってすごくリアルで、ありのままのことを伝えているよね。」 って言ってます。BFFはこのアルバムのボーナストラックにある"Wave A White Flag"(Costelloがデビュー前に作った曲でRandy Newmanの影響を感じさせる)をライブでカバーしてます。
また、BFFのパンクから出発しながらもアルバムごとに大きく変化を見せる姿勢や、2人ともデビュー前最も影響受けたアーティストがRandy Newmanなところ、Benがバカラックに影響受けて"Don't Change Your Plans"を書いたころCostelloはバカラックと共作していたなど意外な共通点も。
80年代のCostelloの曲はピアノやキーボードを大胆に使ってるところにも注目です。
(←サインしてもらいました!)
THE BEATLS
『Rubber Soul』(65・英)
そんなにBF5が直接的な影響を受けてないかもしれないけど、BF5のコーラスはBEATLES的なものが多いです。このアルバムの”You Won't See Me”の「うーららら♪」なんかもろに2ndの”KATE”で使われてるし。それにRobertのメロディックなベースラインはPaulみたいだし(Paulはこのアルバムの”Think for Yourselfで初めてファズをかけてベースをひいている)、DarrenのドラムはRingoのように手堅いです。
また、『ラインホルト・メスナー』の曲展開は、BEATLESの『Sgt.Pepper's〜』的で、”Don't Change Your Plans”は間違いなく”Penny Lane”や”With A Litle Help from My Friennds”の親戚です。
ところで”Steven's Last Night in Town”の歌詞には、Paulの奥さんLinda McCartneyが出てきます。
Burt Bacarach
『One Amazing Night』(98米)

Burt Bacarachは、60年代に活躍したメロディーメーカーでヒットメーカーです。その存在はLennon/McCartneyやモータウンとも比較され、現在も数多くのアーティストが影響を受けています。このアルバムは、1998年4月にニューヨーク市のハマースタイン・ボールルームで行われ、ケーブルTVのTNTで放送されたスペシャルコンサートを収録したもので、新旧さまざまなアーティストがバカラックの曲を歌ってます。
BF5はこのアルバムで、”Raindrops Keep Fallin' On My Head(雨にぬれても)”を演奏してて、バカラックへのリスペクトを示しつつもBF5独自のテンションを発揮してます。
『ラインホルト・メスナー』収録の”Don't Change Your Plans”にもバカラックの影響が出てて、Benは「フリューゲルホーンの部分をはじめとして、全体的にバート・バカラックのパクリっていう雰囲気はあるね。認めるよ。彼にとっちゃ、日常茶飯事だろうけど」って述べています。