BFFを知るためのアルバム
<お友達・お兄さん・ゲスト参加>

BUS STOP
『Ball&Chain』『Robinson's Party』(米・日本編集盤)

Benのお兄さんChuck Folds(b.一応左から2番目))が所属してるバンドで、ファンキーでポップなグルーヴ・ロックが持ち味です。BF5と音楽性は違うけど、根っこにあるものは同じだと思います。Benも数曲ピアノやプロデュースでゲスト参加してて、あまり目立たないものの、手堅いプレイが聞けます。
Evan Olson(vo.g)・Eddie Walker(ds)は、BenがBFFの前に活動してたバンド、MAJOSHAの元メンバーであり(そのときBenはベース)、その辺の関係がおもろいです。もう一人のBritt”snuzz”uzell(g.vo)もBenがドラムのバンドPOTS AND PANS(すぐ解散)に参加してました。
また、BUS STOPの別プロジェクトの
『SNUZZ』もあり(こっちはパワーポップより)、Benは3曲ピアノとドラムでゲスト参加してて、”Peace at all”でのピアノソロがスバラシイです。
Barry Black(95米)
Barry Blackは、BF5と同じチャペルヒルを活動拠点とするバンド、Archers Of LoafのギタリストEric Bachmannのサイドプロジェクトで、Ben(ピアノ・ドラム)とDarren(ドラム)がゲスト参加してます。
アルバムの中では、後のBenのソロプロジェクト『Fear Of Pop』的な混沌としたインストルメンタルが展開され、このプロジェクトに参加した15名のアーティストたちが、自由な演奏を楽しんでます(楽しんでるというか、思いつくまま)。またプロデューサーはBF5でおなじみのCaleb Southern。この人いったいどんな人なんやろ??

『Fear Of Pop』好きな方にオススメ!Benのはじけるようなピアノを期待してると・・・
Fleming&John
『Delusions Of Grandeur(誇大妄想)』(96米)

Benが「レッド・ツェッペリンのリズムを持った90年代のカーペンターズ」と評する夫婦デュオで、このアルバムでBenは全曲ドラムで参加!マルチ・ミュージシャンでもあるBenのドラムは、決してうまいわけじゃないけど、独特の乾いた雰囲気があって、でもこの夫婦の存在感に負けてる…。ごつごつしたギターロックに透明感のあるキレたボーカルが特徴。
Fleming&JohnとBFFは交流が深く、ギターでマルチ・ミュージシャンのJohn Mark Painterが『Fear Of Pop』に参加したり、『ラインホルト・メスナーの肖像』ではストリングスの指揮やアレンジを担当することになります。
今後も両者の関係が楽しみです。

The Semantics
『Powerbill』(96米)
注:日本のみ発売

Benの学生時代の友達、またMjosha時代を共にしていたMillard Powersと、Benがナッシュビルに住んでたころの友達Will Owsleyが組んで進められたプロジェクトがThe Semanticsです。この2人を引き合わせたのがBenで、彼らは当初Benにドラムを演奏してもらう予定だったけど、BF5で忙しくなったため、ドラムはなんとRingo Starr(ご存知元ビートルズ)の息子Zak Starky(セッションドラマーとして有名)が参加してます。
キャッチーなパワー・ポップ(死語?)が炸裂するこのアルバムは、BF5でも聴こえてくる60・70年代のポップな要素が詰まっていて、飽きのこないステキなメロディーでいっぱいです。
後にWill Owsleyはソロで「Owsley」として『Coming Up Roses』(98)を発表し、そのPopな才能を開花させました。
Gladhands
『La Di Da』(97米)

BFFと同郷チャペルヒルを拠点に活動するバンド、Gladhandsの傑作2ndアルバム。注目のアメリカ良心パワー・ポップ・レーベル、「BIG DEAL」から出してます。
このアルバムでRobertが6曲(!)ベースで参加、1曲コーラスで参加してて、BF5までとはいかないもののディストーションを効かせたプレイが聴けます。そのせいかバンドの演奏はとてもグルーヴィーで、4曲目の”Gore Girls”ではピアノもフィーチャーしたりしてBFFらしさもただよう痛快さ!
楽曲ごとにビートルズやビーチボーイズを髣髴させるコーラスがあったり、ドラマチックな展開があったり、少しひねったパワーポップが魅力。JellyfishやFountains Of Waine、Owslyが好きな方にもオススメです。
Rickie Lee Jones
『It's Like This』(2000米)

ジャズっぽい雰囲気が魅力の女性シンガーソングライター、Rickie Lee Jones(デビューは79年)による全編カバーアルバム。 ロック、ポップス、ジャズのスタンダードナンバーを彼女独特の世界で歌い上げるこのアルバムで、Benは2曲ゲスト参加しています(どういう経緯で知り合ったんだろう??)。
・"Low Spark Of High Heeled Boys":天才シンガーStevie Winwoodが在籍していたことで知られるバンドTrafficの71年の大ヒット曲。Benはピアノで参加していてオリジナルに忠実ながらRickieとの息はぴったり。 BFFのような爆裂っぷりじゃないけど、職人Benの気質が感じられます。
・"Up A Lazy River":多くのジャズ系シンガーによって歌い継がれてきた名曲で、オリジナルはホーギー・カーマイケル。この曲でBenはTaj Mahal(60年代から活躍するブルースの人)、Dan Hicks(カントリー系?) とともにバックコーラスで参加。居酒屋のノリです。