BFFを知るためのアルバム
(ソロプロジェクト)

Fear of Pop
『Volume T』(98)
ご存知Ben Foldsのソロプロジェクトであるこの作品では、BenがPOPミュージックの領域を押し広げようとしています。BF5とはまったくちがう実験的な内容なので、最初聞いたときびっくりしました。
でも実は、BF5の音のなかにもこのアルバムを思い起こさせるようなところがいくつも出てくることに気付きました。それは、Robertのぶわーんとうなるベースがかもし出す「緊張感」だったり、ライブでぶちギレるBenだったり、ライブの”金返せ”の終盤だったりです。その瞬間はすごく「ロック」だけど、それがかえってBF5のPOPでメロウな部分を引き立てているのです。
これはスイカに塩をかけて食べるのと同じことです。このFear of Popはちょっと塩が多かっただけのことです。
このアルバムの実験性は、後の『ラインホルト・メスナーの肖像』に見事に生かされました。
1.Fear Of Pop
2.Kops
3.Slow Jam '98
4.Blink
5.In Love
6.Interlude
7.Avery M.Powers Memorial Beltway
8.I Paid My Money
9.Rubber Sled
10.Root To This
11.Still In Love