アノマロカリス
- Anomalocaris Canadensis-
節足動物門の祖先(おそらく)
体長:数10センチ〜約1メートル
バージェス頁岩で見つかる最大の動物で、三葉虫や他の節足動物などを食べる肉食動物だったと考えられています。 頭部に巨大な2本の腕がついています(上の化石写真)。この腕は、エビの胴体のように自在に折り曲げることができ、この腕で獲物をつかまえ食べていました。口はカメラの絞りのような奇妙な形をしていて、まわりを囲むするどいとげで獲物の殻をかみ砕きます。胴体にはゆらゆらとゆれる羽が並び、尻尾には上向きにひれがついていました。胴体の下側には、小さな足が並び、歩くことも泳ぐこともできたと考えられています。
体の大きなアノマロカリスは、バラバラになって発見されるのがほとんどでした。このため散り散りになった化石は、口はクラゲ、2本の腕はエビ、胴体はナマコなどと間違われていました。