ハルキゲニア
- Hallucigenia sparsa -
有爪(ゆうそう)動物門
体長:5ミリ〜3センチメートル
葉状肢とよばれる長くて細い足で海底を歩きまわっていました。足の先には一対の鋭いツメがついていて、これが有爪動物の特徴です。胴は細く、下方に垂れ下がったちいさな玉がついていますが、一体どちらが頭なのかはまだ決着がついていません。胴の上部から水中に突出した2列の鋭い棘の列があります。それぞれの棘は膨らんだ基部で胴としっかりつながっています。こうしたとげは、アノマロカリスなどの肉食動物から身を守るためのものだったといわれています。
ハルキゲニアはゆっくりとしか歩けず、大きな動物の死骸に群がって発見されることもあり、おそらく死体の肉を食べていたのではないかと考えられています。