圧力(pressure)
プールの中で深くもぐると、頭がギュッと押さえられたように痛くなったり、耳が痛くなったりしますね。また、バスで山の上にのぼっていくと、やっぱり耳が痛くなったりします。これは、圧力が変わるためです。圧力というのは、まわりからどれくらいの力で押されているのか、ということです。下に潜って圧力が高くなれば、頭や耳の「こまく」が押されて痛くなるし、ぎゃくに山に上って圧力が小さくなれば、耳の中の空気の圧力がまわりより高くなり、やはり「こまく」を押して、痛くなるのです。
地球には重力があります。ですから、ものはなんでも下にいこうとします。でも、下にものがつまっているときには、。それより下に落ちることができません。それで、下にあるものが上の重さをささえることになるのです。この重さが圧力です。
プロレスごっこや組体操などで、何人もの人が上に上にと重なることがあります。このとき、下にいる人ほど、上にいる人の重さがかかって苦しくなります。(私は小学校のとき、上に5人重なって、死ぬかと思ったことがあります。)これと同じように、水や空気のあるところでも、下に行けばいくほど圧力が大きくなり、上に行けばいくほど圧力は小さくなります。
また、圧力が大きくなると、ものはまわりから強く押されるので、小さくなろうとします。ぎゃくに、圧力が小さくなれば、今まで押されていた力が弱くなるので、ものは大きくなろうとします。ちょうどスポンジをギュッと押すと小さくなり、力をゆるめると大きくなるのと同じです。