テクタイト(Tektite)
いん石の衝突によって、地球の岩石が溶け、それが衝撃によって飛び散り冷えて固まったものをテクタイトといいます。急に冷やされたために、テクタイトは黒曜石のようにガラス状になっています。球・円・楕円・しずく・レンズ・紡錘・ボタン状などさまざまですが、丸みを帯びたその形は、溶けたまま飛行したことを思わせます。産地によってそれぞれ形や色に特徴があります。たとえばオーストラリア産のオーストラライトは黒色のボタン状、チェコ産のモルダバイトは緑色で菊花状の形をしています。
写真の標本はベトナム産のテクタイトです。手前の部分がガラス様につやを帯びているのがよく分かります。