ナポレオン部屋に入る前には、看板をよく読もうね。

「５」、「１５」、「３０」＝持ち時間の秒数のことだよ。

５秒はきついかもね。

「６」、「４」、「１」＝試合数のことだよ。

「４０」〜「９９」＝ポイントのことだよ。

書かれてる数字以上のポイントがなきゃ、入っちゃだめ。

「指示あり」＝仲間が、あ〜しろ、こ〜しろと指示してくるよ。

いやな空気になるかもね。普通は「指示なし」だべさ。

「初心者」＝初心者も入っていい部屋ですね。

入室してみると、なぜか、ポイント高い人もいたりします。

ポイント吸い取ってあげましょう。



あ、人がいるのに看板出てない部屋には入っちゃ駄目よ。

看板が出るまで我慢しようね。

２　ルールをまだよく把握できていない時は、試合前にみんなに伝えておこう

カードの強い順の表を見ながら、遊びましょう。

３　宣言枚数について

何枚ぐらいまでなら、ナポ様に立候補していいのか、わかんなーい。

と、お嘆きのあなたに朗報。

一概にはいえませんが、一概にいっちゃうと、以下の通り。

１２枚ー低い　１３枚ーやや低いか、普通　１４枚ー普通か、やや高い　１５枚ー高い

４　副官にするなら、スペードのAか、ジョーカーか

スペードのAとジョーカー。

副官にするならどっちがいいのかしら？

比べてみるわね。


スペードのA

＜長所＞

ジョーカーよりも強い。

役札である。

＜短所＞

ハートのQに負ける。

スペードのカードなので、好きな時に自由に出せない。

スペードのカードなので、あぶり出されてしまうことがある。


ジョーカー

＜長所＞

好きな時に自由に出せる。

＜短所＞

スペードのAに負ける。

一巡の初めにクローバーの３を出されると、出さなくてはならない。

役札でない。


スペードのAってめんどうね。

ジョーカーをスペードのAで取れるのは、スペードが出せるときだけ。

最後までとっとくと、ハートのQに持っていかれることもありをりはべりいまそかり。

切り札がスペードのときは、ナポレオン自ら、副官をあぶってしまうこともあるっていうから、まいっちんぐ。


その点、ジョーカーは、クローバーの３さえ料理しておけば、あとは好き放題よ。

しかも、クローバーの３は、役札でないんで、あっさり出てきます。

たとえ、一巡の初めにクローバーの３を出されたとしても、

もし切り札がクローバーだったなら、

ジョーカーで敵の切り札を刈ることになるんで、

無駄にはなりやせん。


だから、初心者は、とりあえずのところは、ジョーカーを副官に選べばよろし。


さてさてさてさて、勝負どころで出た仲間のジョーカーに、ハートのQをのせるとどうなるかな？

スペードのAは出るに出られず、出されたカードがとれちゃう。

これは、３回戦ボーイ以上の高等テクニックだよ。

５　ナポレオンのセオリー、および、暗黙の了解について

ナポレオンになったなら、はじめにカードを３枚捨てます。

役札入ってましたら、回収するために、次のカードのうちのどれかを出します。

上の表で＊マークのついてたカード。

スペードのK。

どんなスートでもいいから、A。

これ、セオリーです。覚えときましょう。

さて、役札入ってたけど、ナポ様が出したのは、誰かにとられちゃいそうなカード。

これはね、副官、でやがれ、という、無言の指示なのです。

副官は、暗黙のうちに、ナポ様の電波にきづいて、スペードのAだのジョーカーだのを出さねばならないのです。

こういうのもセオリーだそうです。覚えときましょう。

まあ、副官つかうセオリーてのは、どうなのかなあ。

あんまりやらないほうがいいかも。

気づかなかったりすると、いさかいがおきるもとだからね。

あと、初めに役札ばらまいて、Aがあるのに、KとかQとか出すナポ様。

誤解を生むことにもなりかねないからやめといたほうがいいですよん。

６　考えなしに、故意に敵に役札を渡さない

このゲームの基本原則だよ。

自分の役札は、味方に取らせる。

考えなしに、わざと敵に取らせない。

一枚の差で勝ったり負けたりが決まることもあるからね。

こころしておきましょう。

７　役札の数を数えよう

役札は全部で２０枚。

その２０枚からナポレオンが宣言した枚数を引いてみよう。

たとえば、ナポレオン軍が１３枚獲得すれば勝ちなら、

２０枚ー１３枚＝７枚。

この数字からなにがわかりますか？

答え。ナポレオン軍は連合軍に７枚までなら役札をとられても勝てる見込みがあるざます。

逆にいえば、８枚目をとられたなら、その時点でナポレオン軍の負けが確定です。

副官は、８枚目をとられそうな時、もしくはとられそうな予感がする時は、一番強い札を出さねばなりません。

（２０枚ー宣言した枚数）にはつねに敏感になっておきましょう。

８　ナポレオンがとれそうにないときは、とりあえず役札をのせてしまえ

ナポレオンは強いカードをもっているからナポレオンになったのね。

それぞれが役札を大事にとっておけばおくほど、あとで、効率よく、まとめてかっさらわれていってしまう可能性が大きいです。

ナポレオンが弱いカードを出した時は、副官が誰かなんて考えず、どんどん役札を使ってしまいましょう。

セイム２？　ノンノンノンノン

役札があるなら、２よりもそちらを出す方が賢明なり。

ナポ様の弱いカードの例。

ナポレオンが一巡のはじめに２を出した。自分の手札にはそのスートはない。そんな時は、役札をのせちゃいな。

９　一巡のはじめに何を出すか

ナポレオンはカードが強いからナポレオンになったのであーる。

連合軍は一巡のはじめに切り札を出しては駄目。

味方の武器が消耗しちゃうばっかりよ。

そんじゃあ、何出しゃいいのかな。

基本的には、切り札以外で、かつハート以外の役札を出しちゃおう。

ナポレオンは、手元に同じスートが残っているために、そのカードを取れない、ということもあーる。

また、出たカードがとれる状態にあったとしても、切り札を温存するためには見逃さなくてはならない、ということもあーる。

そこをつくのであーる。

ハートを出しては駄目なのは、Q（唯一、スペードのAにかてるカード）をあぶり出すことになるからであーる。

もちろん、連合軍がスペードのAを握っていたり、すでに場にでていたりする場合はこの限りではなーい。

１０　上の表で、＊マークのついているカードは、そのカードを含めないで３枚以上取れる時に出そう

たとえば、ナポレオンが試合の最初に役札をばらまいた。

んで、スペードのA以外の強いカードを出した。

連合軍である自分の手元にはジョーカーがある。

スペードのAは出られなさそうな状況。

そういうときは、ジョーカーをだしちゃおう。

でも、仲間が取ろうとしている時に、それを横取りしちゃう、というのは美しくないわ。

状況をよくよく把握しておこうね。

１１　切り札は大切に

どんなに数字が低かったとしても、切り札は強い札。

敵に取られるのがわかっているのに、出しちゃうのはもったいないわよ。

特に理由がないのなら、そういう場合は、ほかのスートを捨てましょう。　

１２　ポイントに固執するな

いつもいつもいいカードがくるわけはないのに、なぜ、ポイントの高い人が存在するのか？

本当に腕がいいから、ポイントが高いのか？

チームプレイのゲームだけに、自分だけうまくてもポイントをあげるのは困難なはず。

なのになぜ？

ナポ様になる回数が多ければ多いほど、ポイントがふえるチャンスは多くなります。

というか、ナポ様にならなければ、ポイントは増えないといっても華厳の滝ではナイアガラ。

ナポになってりゃポイントはあがるのです。

カードはなくてもナポ様になって、みんなをまきこむ。

ひとりだけポイントあがって、うわーいうわーい。

でもね、ポイントなんて、ただのデータにすぎないのです。

しらけることをしてはいけません。

人間はCPUとはちがうのですよ、ということを、最後にいっておきます。




もうこれ以上、あたいの口から、いえることはございませんわ。

あとは、涙をふかず、血の汗を流して練習するだけ。

私、いつでも、電柱の陰から応援してる。