プロローグ

 

1999年、1月。

 新しい年に馴染む間もなく、
 俺は両親の都合で住み慣れた街を離れることになった。

 そこは、幼い日の思い出の場所。
 懐かしい雪に包まれた街並み。

 7年ぶりに訪れた街は、
 昔の面影そのままに、俺を迎えてくれた。

 親戚の家に居候させて貰うことになった俺は、
 いとこの少女と7年ぶりの再会を果たす。
 記憶の中の少女の姿は無かったけど、
 再会を喜んでくれる笑顔は昔のままだった。

 再会と出会い。
 雪の降る街で、新しい生活が始まる。
 そんな中で出会った5人の少女たち。

 ──雪が溶ける頃、冬の日の物語もまた、思い出に還る

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