新神戸から天狗道、摩耶山 |
<コース>
新神戸−市が原−天狗道−摩耶山 |
平成12年5月14日(日) 快晴
平成13年9月16日(日) 快晴 |
新神戸駅
2.つづら折りの坂道
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1.新神戸駅からスタート 新幹線は、新大阪を発車するとしばらくして西宮市内で六甲山系の長いトンネルに入る。トンネルの真ん中で駅だけ顔を出しているのが新神戸駅である。 したがって、駅の裏は即、山で登山道の入り口である。標高は約50m。30分もあれば布引の滝まで往復でき、新幹線の時間待ちでちょっと足を伸ばすこともできる。 この付近には、イノシシ(親子の場合が多い)がよく出没しており注意を要する。 ここから異人館のある北野町の山裾を通る「山麓リボンの道」、城山から二本松へ登る登山道が左手に分岐している。
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布引の滝(左)分岐
4.布引貯水池
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3.布引の滝 つづれ折りの坂を登りきったところに東屋がある。右下の「徳光院」への分岐となっている。水道が登山者に開放されていて喉の渇きを癒してくれる。 しばらく先に、布引の滝への分岐点がある。左に進むと眼の前に「布引の滝」が見える。落差の大きな滝で、古から歌に詠まれた美しい滝である。 最近、滝への分岐点に案内板ができて、新神戸方面へは滝を通ってしか行けないような誤解を与えるような書き方が気になる。滝の側に茶屋があって、ここの営業政策的か。 新神戸から15分ほどで坂道の終点の展望台につく。
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山間に静かに佇む貯水池
6.ハイカーで賑わう市が原 |
5.日本最古の重力式ダム 「明治33年に完成したこのダムは、正式には五本松堰堤といい、神戸で初めて全国で7番目に近代式水道を布設したのに伴って建設されたもので、日本最古の重力式コンクリート・ハイ ダムで、貯水量は41万7000立方メートル(神戸貿易センタービル3杯分)である」と案内放送されている。 この布引の水は、神戸ウオーターとして、「赤道を越えても腐らない水」と外国航路の船員から高い評価を得ていたという。神戸ウオーターのおいしさの秘密は、雨水が六甲山の岩の間を通る過程で濾過され、不純物が取り除かれることと、炭酸ガスやカルシウムなど、ミネラルがとけ込むことにあるという。 ダムの上部に、この神戸ウオーターを味わえる水道の蛇口があってハイカーの喉を潤してくれる。 私は、ここでペットボトルの水を詰め替えることにしている。
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天狗道への分岐(右) 稲妻坂 ハーブ園への分岐を過ぎると一旦下って「学校林道」との出合までの登りとなる。天狗道の辛いところはアップダウンが多いことである。折角登っても次のさらに高い頂きに登る前に一旦下らなければならない。 また、岩場や細い山道を行くのでグループの後に続くとペースダウンになる。しかし無理をして追い越し出すとペースを乱してしまう。一つひとつの頂きを目標に、ペースを保ちながら黙々と歩く。
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7.天狗道 市ケ原から10分ほどでツエンティクロス方面と天狗道との分岐に達する。ここの標高が約300m。ここから標高700mの摩耶山まで1時間余りの登りである。 布引ハーブ園への分岐までの最初の坂は、一気の登り。「稲妻坂」の名のとおりジグザグに15分ほどを登る。 学校林道を望む きつい登りの連続 |
学校林道出合 しばらく平坦な道が続く 9.最後の登りは岩場続き 学校林道出合から20分ほどで次の上りに差し掛かる。これからの道は、これまでと違い花崗岩が露出した岩場が主体となる。いろいろと変化する道の様子が天狗道の面白いところでもある。 後ろを振返ると、これまで歩いた山々が見渡せて思いひとしおになるひとときである。 岩場の登り |
8.学校林道 天狗道の上り口から30分ほどで学校林道との出合。学校林道は、天狗道と中央区熊内町からの旧摩耶道とを結ぶ登山道である。小梢を吹き抜ける風が心地よい。しばしの休息を取る 学校林道出合からしばらくは平坦な道が続く。松の落ち葉のじゅうたんを敷き詰めた足に気持ちのいい山道である。 道の途中に変わったキノコを見付けた。品種はよくわからない。(下の写真) 道端で見付けたキノコ 振返れば絶景、淡路島 |
摩耶山頂は目前 最後の峠、地蔵谷道(左)との分岐 山頂に至る最後の下りにあるのが地蔵谷との分岐の峠である。あと5分ほどのところである。しばらく上るときれいに整備された石段が現れる。数十段で丸太の階段に変わる。ここまで来ると急に元気が出てくるものである。 丸太の階段を登りきってしばらく歩くと20段ほどの階段。登りきるとそこは山頂である。 広場の石積に腰を下ろして休憩する。西の方向に眺望が開けて、山上の風を受けながらの一息はなんともいえないくらい気持ちがいい。 汗が引いたところで着替えをする。疲れもすっかりとれてしまったようである。 山頂からの西方向の眺望 |
10.摩耶山頂 天狗道の上り口から1時間ほどでいよいよ山頂が目前に見えてくる。あと一息である。 天狗道を登った最初の頃は、なかなか山頂が見えてこなかった。これが最後の頂きかと思って登ってみると目の前に更に高い頂が待っていることが多かった。 何回となく登っていると、足元だけを見ていてもどのあたりを歩いているのか判るようになってきた。それぞれのポイントの通過タイムを見ながら、その日の調子を点検しつつ楽しく登れるようになってきた。 あと一息 山頂に至る最後の階段 山頂付近で見付けた草
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