初夏の木々風景(布引から摩耶山へ)

平成14年6月22日(土)快晴


アラカシ林のヤマモモ


2.改修工事中の布引ダム(五本松堰堤)
 わが国最古の重力式コンクリートハイダムである布引ダムも老朽化のためか、現在ダム本体の大規模な改修工事中で、めずらしい風景を見ることができる。
 いつもはダムを溢れた水しかながれることのないダム横のバイパス水路を勢いよく水が流れている。布引貯水池の上流にダム方向とバイパス方向への流量を調節している堰があるが、現在ダム方向への流れがシャットオフされ全ての水がトンネルを経由してこのバイパス水路を流れている。

1.新神戸駅裏はアラカシ林
 新幹線新神戸駅の裏山は一面のアラカシを中心とする照葉広葉樹林がひろがっている。アラカシの葉は二つに折ると葉の裏に白い線がはっきりと現れるのでおもしろいほどわかりやすい。
 布引滝そばの展望台への登山道の周囲はほとんどがアラカシで、ところどころにヤマモモ、ネズミモチ、ノグルミなどが見られ展望台の手前にはアベマキが多く見られる

 布引ダムの川下の谷あいには、ノグルミやオニグルミの植生が多くこの谷にみられる特徴であるらしい。谷沿いの登山道には、そのほかイロハモミジ、アキニレなどの名札をつけた木々がつづく。


ノグルミ


アキニレ



バイパス水路


バイパス水路の滝


 水路の先にある落差のある落ち口が布引の滝に負けないほどの滝になっている。その滝つぼのそばにオニグルミの大きな木が生え沢山の実をつけている。


オニグルミの大木


オニグルミの実

3.水のない布引貯水池
 布引ダムの上に出ると普段は決して見ることのできない風景が広がる。貯水池に水一滴が無いのである。
 ダム本体も最下部までむき出しで、ダム底にも重機が入り工事中である。貯水池の斜面に「210.5m」、「204.0m」と標高を示す看板が設置されている。



堰堤の補強工事中の布引ダム(水は皆無)


同上



底の見えている貯水池


同上


ネズミモチ


ヌルデの若木

4.貯水池周辺の木々
 貯水池を巡る登山道の周りには、ネズミモチ、ナエシログミ、ノグルミ、シロダモ、アオキ、カゴノキなどが目を楽しませてくれる。以前は、何気なく通り過ぎていた道であるが、樹木に興味を持ち始めたら、その植生の豊富さに面白みを覚えてきた。


ノグルミの高木





天狗道上り口の木




ニセアカシヤ(ハリエンジュ)





ハーブ園遠景







カゴノキ


ヤブニッケイ
















テイカカズラ


テイカカズラ




テイカカズラ

ヤマツツジ


ヤマツツジ


北鈴蘭台遠景





アセビ


学校林道分岐から摩耶山頂方面へ





アカカシの林


アカガシ





ヤブニッケイ










山頂直前の上り階段


アセビ


摩耶山頂のアジサイ






摩耶山頂のアジサイ


同上


摩耶山頂からの大阪湾_1


摩耶山頂からの大阪湾_3


摩耶山頂からの大阪湾_2


摩耶山頂からの大阪湾_4


ハコネウツギ


摩耶ロープウエイ_1


ポートアイランド(遠くに関空)


摩耶ロープウエイ_2