大月地獄谷近況報告 2005年3月19日
 三連休の初日、天候に恵まれ山行き。今日は4度目の大月地獄谷。1回目は「みよし観音」まで踏破できまし たが、2,3回目は体調と工事中のために紅葉滝 上部の巨大ダムからロープウエイの「天狗岩駅」方面にショートカットでした。最近の様子を知りたくて行ってきました。途中までは順調にコース運びができて いましたが、紅葉谷堰堤の上流にある巨大堰堤の左手の斜面を木の幹や根っこを頼りによじ登ったのですが堰堤上部に出るルートが怪しくなり一旦沢まで降りて 以前の記録や地図を確認。ルートを外れてはいないと思ったのですが、最近は地獄谷に訪れる登山者が殆どないのか踏み後が確認できないのです。しかし当初の ルートに間違いないはずと再挑戦。正解で急斜面をトラバースするルートを何とか発見できました。
 沢に下ってしばらく進むと大池地獄谷の主役F1「地獄大滝」。最初に見たときの印象に比べて小さくなったように感じられます。上流部のF2をロープに頼 り登るがロープは途中まで。しかたなく滝身の岩に足を濡らしながらよじ登りました。岩が滑りそうでヒヤヒヤです。F2の上部に巨大ダムが3つ。ダムに取り 付けられたアングルを登ります。味気のないものです。


地獄大滝(落差約10m)

 ダムを越えて谷に堆積した岩を登り切ると何と「工事中・進入禁止」。今更と思って周囲を探すと迂回路の階段が設置されており、一気に稜線まで登ります。 途中、工事現場を見ることができましたが大規模に手を加えています。隣の「西山谷」に比し崩壊の進行が進んでいるのでしょう。
 結局出会える滝らしい滝は「紅葉滝」と「地獄大滝」のみ。長く困難なアプローチの割には何とも魅力のないコースになってしまいました。おまけに大月地獄 谷のコースはルートが不明確で非常に危険な状態になっています。ルートを熟知している経験者と同行する以外はこの谷道は避けた方が無難と思います。
 稜線への階段を登り切ると下流方面に下る方向に迂回するようになっています。私は反対方向にルートをとったのですが石切道に合流するまで大変な思いをし ました。携帯していたGPSに助けられて事なきを得ましたが今日の「大月地獄谷」はしんどさだけが残りました。夕陽を無事に見ることができてほっとしまし た。


大月地獄谷遡行図
(詳細は後日このページに掲載します)


工事中の地獄谷最奥部