YAMAHA P-80
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YAMAHA P-80をジャンクで手に入れました、修理+スポコン化を行います。(改造するとメーカー修理が受けられなくなります、ご留意を!)
★とりあえず全景
どこかHPで鍵盤が重いと見たことがあって興味を惹かれました。ジャンクと言うことで、どこか手直しが必要なはずです。電源は入りました、音も鳴ります、小型の筐体からから出るピアノの音は 何気に良い意味でギャップを感じます。重いはずの鍵盤が非常に軽い・・・(おそらく市販の電子ピアノの中では重い部類に入るのだろうと考えます)、一部鍵盤の戻りが極端に遅いやつがいました、きっとグリスがドライアップしてるんでしょう・・・・と思ったのですが、、、、
とりあえず分解です。ベース板と後ろのパネルを止めるネジ、両サイドの6つのネジ、そして左手前のゴム足近くにあるネジ1本をはずします。
横からアクション部を覗きます、思ったよりうまく撮れてない;;まぁ、埃だらけですw
演算処理部です、ヤマハってMXチップが好きなのかな?DGP-5も確かこれだったような気がします。
お馴染み、D/Aコンバータ部です。バーブラウンのチップ詳細はまた調べましょう、16,18,20ビットでの出力が可能なようです。
問題の箇所の鍵盤を外しました。うう、なんだこれはw どうやらコーヒーか何かを与えたようです;;
こうなったら、水洗いしかありません。鍵盤を全て外しました、うげぇw 所々カビが生えていますw
どうやら、コーヒーは左の方向へ流れ出た模様・・・、もし右に流れていると電装部がやられてました。
アクション検知部の基板です、ダイオードがいっぱい並んでいます。1つの鍵盤にスイッチが2つついていて、2つのスイッチがONになる時間差をベロシティ値に変換し、音の強弱をつけているようです。
ハンマーを全て外したところ、88鍵盤中22鍵盤がコーヒー漬けでした;;ということで、全部外して洗浄することにしました。鍵盤も軽かったので、ハンマーに鉛を仕込むことを思いつきました。P-80スポコンピアノ化の始まりですw(ピアノのタッチとしては単に重ければ良いものではありませんが、それでは話が進まないのでとりあえず重ければよいという考え方で作業を進めました)
下は半田ごてでハンマーに鉛(と言っても半田ですが)を溶かして固定しているところです。
一番軽い鍵盤のハンマーに鉛を仕込んだ写真です。直径3ミリの半田を5センチ溶かして固定しています。この後、さらに重くするためあと10センチ棒のまま3M社のガラスクロステープで固定しています。
2番目に軽い鍵盤のハンマーです。10センチ溶かして固定し、さらに5センチ棒のままガラスクロステープで固定しています。
他の鍵盤のハンマーにもそれぞれ15センチずつ溶かして固定しました。
使用した半田です白光社製のNo77-5 錫30% 鉛70% 直径3ミリのものです、鉛の比率が多いほど重くなりますw(鉛は有毒なので手洗いを徹底する等、取り扱いには注意してください)
徐々に鍵盤を洗浄しながら取り付けていきます。88鍵盤は物量的にかなりキツイ、ちょっと夜更かし気味ですーー;
最後は離鍵音対策です、クッションを新しいものに交換します。効果はかなりありましたのでP-80ユーザーの方にはお勧めしますよw まず、鍵盤とハンマーが付いてるユニットを外し、裏に向けます。
クッションが両面テープで張り付いているので、ゆっくりとはがします。
はがし残った両面テープも綺麗にはがしておきましょう。
予め純正パーツを、楽器店などで購入しておきます。新しいものはウレタンスポンジに変わっています。
パーツの形式です。
ついでに、鉛を仕込んだあとの写真をのせておきます。
新しいクッションを貼り付けますw
元通りにして、スポコンピアノP-80の完成(まだ暫定的ですが)です!使用感として、現状で話すことの出来ることはDGP-5よりも鍵盤が重くなっていることです。ただ、単に鍵盤が重いだけでは弱い音が極端に出しにくかったり、機構部に負担をかけてしまって寿命が短くなってしまうなど、色々弊害も考えられます。とりあえず個人的には満足の出来るレベルにはなったと思うのでしばらくこれで使いたいと思います。あと、他の機種でもYAMAHAのグレードハンマーなら応用が効くと思います。(今後は鍵盤のストロークとか、音の鳴る深さとかももいじってみる予定です)
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