●ブント（SENKI派）幹部が宮崎との絶縁を事実上宣言

　７日に渋谷で開かれた「テロにも報復戦争にも反対!! 市民緊急行動」で、
この間宮崎擁護派と思われていたブント（SENKI派：旧戦旗・共産主義者同盟）
幹部「高倉」氏が、９・２集会で総合司会を務めたいずみさんに対し、宮崎と
の絶縁を公言したようです。

　SENKI派は、８月５日に開かれた政治集会「グラン・ワークショップ」に宮
崎を呼び、スパイ問題について宮崎の弁解を引き出した上でこれを機関紙
「SENKI」に掲載しています。この弁解、すべてを否定した上でさらに「公調
をストーカー行為でクビになった野田敬生に私を批判する資格があるのか」な
どと吐いたもので、明らかに、客観的に宮崎を擁護するものとなっています。

　いずみさんは、SENKI派を弾劾するサイトを開設しており、集会が終わった
後で「高倉」氏が挑発的な言辞を為してきたことに対して抗議しつつ、ついで
に宮崎問題を質問してSENKI派の弱点を引き出してやれ、などと調子のよいこ
とを遂行したところ、「高倉」氏より事実上の絶縁宣言が出た、ということの
ようです。

　要旨まとめます。

(1)「グラン・ワークショップ」には僕らに賛成する人だけでなく、反対の
　人も呼んでいる。
(2)宮崎については、前回呼んだときに残されたテーマがあったので今回も
　呼んだだけ。
(3)（10・４の宮崎居直りトークでの「グラン・ワークショップでの発言は、
　司会者の誘導でそう答えただけだ」との発言に対して）スパイ問題が話題
　になっている以上、それについて質問するのは当然だろう。
(4)（９・24反戦集会で、革マル派が宮崎の写真を使ったビラに対してSENKI
　派メンバーをいじめた話について）集会のビラに出演者の写真を使うのは
　当然だろう。
(5)そもそも僕らは宮崎を持ち上げたことなど一度もない。
(6)こういう問題が明らかとなった以上、僕らはもう宮崎とはつき合う気は
　ない。
(7)それより、おまえらは宮崎をかつて賞賛していたくせに、僕らのグラン
　・ワークショップを批判する資格はあるのか？
(8)（それはデマだ！とのいずみさんの抗議に対し）ロフトプラスワンには
　今でも宮崎は出ているではないか。「小倉あやまれ友の会」のデモでも
　宮崎が発言しているではないか。
(9)僕らはこれまでも宮崎を持ち上げてこなかったし、これからは付き合う
　つもりもない以上、この問題についてコメントを述べる必要を感じない。

　発言はあくまで「高倉」氏個人のものとして行われたようですが、上記のと
おりしばしば「僕ら」という表現が登場しており、これは事実上の「組織見解」
ととれるのではないかと思われます。

　これらのうち、(8)には解説が必要でしょう。
　「小倉あやまれ友の会」とは、フジテレビワイドショー「とくダネ！」のメ
インキャスター小倉智昭氏がロフトプラスワンやロックファンを侮辱する発言
を行ったことに対し結成された集団で、お台場でのデモや株主総会突撃などの
さまざまな闘争を行い、８月にフジテレビから実印入り念書を取って勝利裏に
解散しました。会長は元SENKI派メンバーで現在は反SENKI派のための言論活動
をしている小林義也さん、副会長はいずみさんでした。
　なお、宮崎が参加したデモには、焚火派有志も参加しています。(藁

　これらの発言には、率直に言ってひっかかる部分もあります。

　まず、(7)(8)ですが、これは明らかにおかしいところです。
　そもそもいずみさんは、この問題が大きくなる前から、「宮崎は、自分の幻
影を作り出してそれを周囲に拝ませる、最低な輩だ」とネット上で公言してき
ており、宮崎を賞賛したことなどありません。「友の会」においても、６月上
旬の会議で宮崎選挙の支援を呼びかけるロフト代表平野悠氏の提起に強く反対
し、これを阻止しています。
　そして、ロフトプラスワンは単なるノンセクションのトークライブハウスで
あり、それこそSENKI派のように意見の異なる客に対し組織的に暴行を働くよ
うなことをしない限りは(藁、たとえスパイだろうと出演できてしまう場です。
　また、「友の会」デモに宮崎を呼んだのは平野悠氏個人の呼びかけですし、
そのときの集会は「出張プラスワン」とでもいうべきもので、やはり宮崎が発
言するのもおかしくない場ではあったわけです。

　そしてなにより、(9)には強く疑問を覚えます。
　SENKI派は、96年に「パラダイム・チェンジ」と称して共産主義思想を放棄
し、新たな反体制運動を目指しているようですが、しかしその後も公安にはマ
ークされ続け、実際に99年には微罪・デッチアゲで集中逮捕を食らったことも
あるはず。そういう組織が、「スパイとは絶縁したのでコメントも出さない」
などというのはあまりに軽率すぎます。
　まして、対外的な「顔」とも言える機関紙で、宮崎の弁解のみを掲載した上
で「ダンマリ」を決め込んでいる現状は、客観的には大いに「宮崎擁護派」状
態を維持したままだ、とも言えるはず。それに対し「コメント不要」というの
はあまりにあんまりです。

　だがしかし、我々は、この公言を素直に喜ぶものでもあります。
　上記のような問題はありつつも、宮崎との絶縁が宣言されたのですから。
　我々としては、これが本当であるならば、SENKI派への「特別扱い」的な指
摘は当然取りやめます。

　まぁ、いずみさんは上の(1)〜(9)まで全部反対、ブチ切れ状態なのかも知れ
ませんが(藁、それへの対処はいずみさんが勝手にやっててください。(猛藁
我々は一切関知しませんので。(激藁

ブント（SENKI派）
http://www.bund.org/
機関紙「SENKI」1052号　宮崎の弁解
http://www.bund.org/senki/1052senki.htm#4th
宮崎の10・4居直り発言「あの発言は司会者の誘導」
http://miyazaki_kyusatsu.tripod.com/mag/0021.html
「旧あかいしわーるど」21（いずみさんの反SENKIサイト）
http://www.nurs.or.jp/~izumi/senki/
ロフトプラスワン襲撃を許さない共同声明
http://www.t3.rim.or.jp/~punsuka/
三里塚の大地に躓きながら（小林義也さんのSENKI派批判文）
http://www.t3.rim.or.jp/~punsuka/sandou-kobayashi.html
小倉あやまれ友の会
http://www.loft-prj.co.jp/ayamare/
宮崎も焚火派有志も参加した(w同会のデモのレポート
http://www.loft-prj.co.jp/ayamare/520hokok/