■赤軍「よど号」G関係者の見解、ついに発表
我々がこれまで、「宮崎・三島スパイ問題において、中核派以上の『被害者』
とも言えるのに、なぜか一切見解を出していない」と評していた赤軍「よど号」
グループ関係者が、ついに見解を表明しました。
我々は、あくまでも三島ではなく宮崎問題をメインに取り組んでいて、今の
ところ宮崎がよど号Gの件に関係しているという情報もないため、本来は我々
が分析するような話題でもないのですが、これまで上記のごとく評してきた関
係上、その当事者からの正式表明を紹介しないわけにはいきません。
以下、「救援」から引用します。
三島弁護士の運営委員辞任によせて
先月「救援」紙上に、救援連絡センター運営委員であった三島弁護士辞
任の件が掲載されていました。周知のように、元公安調査庁職員が持ち出
した「工作報告書」に、三島弁護士が公安調査庁の「協力者」として私た
ち「かりの会」の帰国問題や朝鮮民主主義人民共和国に関して情報提供を
していたことについて赤裸々に暴露されています。当事者として、この問
題について述べたいと思います。
山中幸男事務局長の尽力によって「人道帰国の会」が発足した九一年当
時、その帰国運動を行なっていく上で弁護士の役割が不可欠でした。その
時、三島弁護士が引き受けてくれることになりました。九二年を前後して
「人道帰国の会」訪朝団に加わった彼と帰国問題について話し合ったこと
があり、子供の国籍取得問題や女性の旅券再発行問題について山中氏を含
め協議し、尽力していただきました。その後現在にいたるまで八年以上、
三島弁護士との連携は跡絶えています。そして、これははっきりとさせて
おかねばなりませんが、八年前もそうでしたが、私たちの帰国問題につい
て誰かを介しての「裏交渉」をして進めたことはこれまで一度もありませ
ん。
「工作報告書」で書かれている帰国問題に関する内容は、三島弁護士な
いし樋口調査官の主観的な空想でしかありません。
普通、公安調査庁は金、暴力、女などで「協力者=スパイ」を作ろうと
しますが、三島弁護士の場合、みずから進んで公安調査庁に連絡を取って
おり、金目当てと言うよりなんらかの見解にもとづくところから出た行動
のようです。
そのことは、私たちが三島弁護士の思惑の通り動かなかったためでしょ
うか、その後彼が接触を図ってこなかったことに現れています。
私たちは帰国問題についてこれまで原則的な立場を堅持してきたし、今
後とも堅持していくつもりです。私たちの帰国を実現するために日本政府
との話し合いを提起していますが、公安当局との「取り引き」はありえま
せん。
最後ながら、この問題をもって救援連絡センターの皆さんが力を落とさ
れるようなことなく、一層その役割を高めていかれんことを切に望んで止
みません。(ピョンヤンかりの会)
この文章、ここまでの経緯をそれなりに正しく踏まえた上で書かれている、
と言えます。
例えば、「三島は金ではなく何か別の目的があって接触したのだろう」とい
う分析は、野田っちの分析結果と一致しています。
なお我々は、対する宮崎はまさに「金目当て」でスパイ行為に手を染めたの
だろう、と考えています。
救援連絡センター
http://kyuen.hoops.livedoor.com/
◆「救援」同じ号に、極めて我々的?な宮崎問題に関する記事も!
同じ号の「救援」に、「サイバーアクション」という、我々の友人である小
西誠さんや津村洋さん、それにサイバーアクティビスト兼2ちゃんねらー(藁
でもある井口秀介さんや井上はるおさんの共著の書評が掲載されていますが、
これがある意味トンデモナイです。(笑)
(前略)
この秋に「個人情報保護法案」が上程されようとしている。この法案は
名称とは全く逆に、国家が市民の情報や報道に関する権利を制限するもの
であり、国家による情報や言論の統制に道を開くものである。9月2日、
この法案に反対するための集会が日比谷野音で開催され、言論・報道の各
界からの多くの人士と共に、民間の多くの人々が結集した。
ところが、ここに事件が発生した。この集会の主催者のひとりであった
宮崎学氏が当日、突然欠席したのである。実は宮崎氏の「公安調査庁に情
報を売るスパイ」疑惑が浮上し、ネット上でも大きな問題となっていた。
スパイ疑惑は救援センター関係者にも及ぶ広範な問題へと発展し、『サイ
バーアクション』第一章で紹介されている「aml」にも、9・2集会の
ための「バスターズ」掲示板にもこの問題はとりあげられ議論された。幾
人かからの鋭い批判が浴びせられた。中でも富永さとる氏の精力的で論理
的な追及の前に宮崎氏をかばう意見は説得力を失った。そのうえ被害を受
けた党派機関紙にまで告発されてしまい、遂には宮崎氏の欠席と「宮崎糾
察」の声となって現れたのである。ネット上で話題が盛り上がった事もあ
って集会は予想以上の参加者が集まった。また当日会場では同じ社会批評
社から刊行された宮崎問題を暴露した『公安調査庁スパイ工作集』が主催
実行委員会の許可のもとに販売されて話題となった。
この結末はインターネット上での闘いが国家の情報統制に反対する集会
から、国家の情報機関の協力者を放逐してしまった、まさにサイバーアク
ションが勝利した実例といえる。市民運動・社会運動の発展のためぜひ多
くの人々にこの本を読んでもらいたい。巻末には約二千ヵ所におよぶ運動
関係ホームページを紹介している。
(後略)
我々の活動について簡潔に紹介されており、あまりに感動ものです。
元ブント叛旗派の神津さんにも、以前我々の取り組みについて「これはネッ
ト運動の試金石」という評価を頂戴していたのですが、確かにこの運動、9・
2と先日のパンフ発行以外はネットばっかりですものね。
ところで、「救援」を出している救援連絡センターのリンク集に、宮崎のサ
イトへのリンクが未だに張られている、というのはいったいどういうことなん
でしょうか? 上記書評内容と矛盾するのでは??
ちょっとQC(と略す)に問い合わせてみることにしましょう。
『サイバーアクション』公式サイト
http://wsf.miri.ne.jp/cyberaction/
aml オルタナティヴ情報めーリングリスト
http://www1.jca.apc.org/aml/
神津陽氏、宮崎・味岡をメッタ斬り
http://miyazaki_kyusatsu.tripod.com/0902/kozu.html
【編集後記】
昨日の反戦集会、七篠も行ってきました。(藁
会場には焚火派有志も登場、おなじみの「藁」旗も翻っていました。
9・2で司会を務めたいずみさんはこの集会でも実行委員のくせに、また
SENKI派ともめてました(しかも、宮崎問題絡みで!詳細は略)が、SENKI派の
粘着質ぶりはすごいですね。あれじゃ他の実行委の人もあきれて怒るのは当然
でしょう。
ま、七篠には関係ありませんが。(藁
参考URL http://www.nurs.or.jp/~izumi/senki/antiwar/011019.html
ところで、上記で採り上げた「救援」、他にも3つの大きな記事を、共産趣
味界隈に出入りしている人が書いてたりします(実物を読めばどれとどれとど
れかすぐわかりますが)。
「救援」といい集会といい、最近、この界隈の取り組みがマジな世界でも受
け入れられてきている、というのは喜んでよいのやら悪いのやら。(笑)
なお、明日の晩、サイトを全面リニューアルする予定です。お楽しみに。
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