From: melma00047438 七篠 <miyazaki_kyusatsu@chili.hot.co.jp>
Subject: 【宮崎ワッチ!】Vol.40 ブント(SENKI派)に公開質問状を提出!
Date: Wed, 09 Jan 2002 13:15:33 +0900

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【宮崎ワッチ!】Vol.40 2002/01/09
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●ブント(SENKI派)に公開質問状を提出!

 このたび我々は、SENKI派(「ブント」・旧戦旗共産同)に対し、以下の公開
質問状を提出しました。
 さまざまな市民運動・社会運動団体が宮崎学との関係の絶縁を宣言しつつある
現状で、この問題をあいまいにし、客観的に宮崎を擁護しているととられても仕
方のない言論活動を行っているSENKI派に、宮崎問題に対しての公式な見解を求
める内容です。

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ブント(旧戦旗・共産主義者同盟)への公開質問状

                    宮崎学「スパイ」問題を糾察する会
                              代表 七篠薫
              〒160-0023 新宿区西新宿7-12-1 戸川ビル3-279
                              090-6374-6018
                  http://miyazaki_kyusatsu.tripod.com/
                    miyazaki_kyusatsu@chili.hot.co.jp

 前略

 我々は、この間、かつて公安調査庁のスパイであったことが明白となり、今な
お公安調査庁・公安警察のスパイである疑いがある作家・宮崎学を糾察し、市民
運動・社会運動がスパイ機関とどう立ち向かうかについて考える、宮崎学「スパ
イ」問題を糾察する会です。

 この問題が5月にインターネット上で明るみに出て以来、宮崎学がこれまでに
スパイ行為そのものを行っていただけでなく、その二転三転する弁解も含め、ベ
ストセラー「突破者」出版前後からの自身の人生そのものがウソと虚飾にまみれ
ていたことを、我々は暴き出してきました。革マル派系と言われる「公安調査庁
のスパイを許さない市民の会」が、宮崎本人に関する事実関係をほとんど追及す
ることなく、ただただ中核派弾劾のためにのみこの問題を利用しているのとは対
照的な活動を、我々はささやかながら為してきたと自負しています。
 そして、権力によるスパイ活動・スパイ工作により、等しく打撃を受けかねな
い市民運動・社会運動の側でもこの事実は徐々に浸透し、直接の被害者である中
核派やかりの会による声明発表、管理職ユニオン設楽氏による「自己批判」、
「百万人署名運動」の代表辞任などにより、「スパイ宮崎」はいわゆる運動圏
からは放逐の対象である、という認識がほぼ広がった、と言ってよい状況になっ
てきました。

 しかし、この状態においても、客観的に「宮崎を擁護している」ととられても
仕方のないことを為しているグループが存在します。

 それは、貴団体です。

 11月末、貴団体と密接に関係している出版社=実践社より、貴団体の実質的な
代表であり同社取締役でもある荒岱介氏編著による「テロと報復とコミュニズム」
という本が出版されました。
 そしてこの中には、スパイ宮崎も参加した8月の「グラン・ワークショップ」
のトークセッションの模様が収録されています。
 このトーク中、宮崎は、この間、反公調・宮崎糾察の論陣を張りつづけてきた
元公調キャリア・野田敬生氏について、自身のスパイ行為を倫理問題へとすり替
えることによって(しかもそのすり替え自体もペテン的)反宮崎者を腐していま
す。また、「『公安アンダーワールド』書かれているのは事実としては違う」と
いう宮崎の主張は、その後、10月4日にロフトプラスワンで宮崎自ら「それはウ
ソだった」と堂々と公言されたものです。
 もちろん、トークセッションの報告を一部改竄して掲載するなどの行為はそれ
こそ革マル派バリの歴史偽造であり、掲載する以上はそのままとするのは当然の
ことです。しかし、これらについて何の注釈もなしに掲載することは、この間の
スパイ問題を曖昧にするものでしかありません。

 貴団体は、宮崎スパイ問題を、宮崎vs反宮崎の「倫理抗争」に過ぎないものだ、
とイメージづけ、宮崎のウソ見解のみをそのまま無批判に掲載し、客観的に宮崎
を擁護している、と断じざるを得ません。

 貴団体はこれまで2回にわたり、自らの主催する集会「グラン・ワークショッ
プ」に宮崎を招きました。
 我々はもちろん、そのことをもって、貴団体が宮崎と盟友であるとか、貴団体
が直接宮崎を支持しているとか、宮崎が貴団体を支持しているとか、等々の誤認
は一切していません。宮崎の発言に限らず、過去のグラン・ワークショップの内
容の詳細について我々は参加者より直接話を聞いており、「みんなで同じ意見で
まとめてバンザイ」のような集会でないことは十分認識しています。
 しかし、現時点において、自らの宮崎問題への見解を公式に一切行わないまま、
宮崎側の一方的な主張を流し続けている貴団体の態度は、宮崎の市民運動・社会
運動における謀略的立ち居振舞いを延命させ、客観的にスパイを擁護するものと
なっていることを我々は指摘します。

 10月初旬、貴団体の幹部と思われる高倉典膳氏は、我々の一員である、反戦・
平和アクション編集委の米沢泉美に対し以下のように発言しています。

「そもそも僕らは宮崎を持ち上げたことなど一度もない。」
「こういう問題が明らかとなった以上、僕らはもう宮崎とはつき合う気はない。」

 我々は、この発言のうち前者に対しては大いに疑問を持っています。しかし、
後者が貴団体としての態度であるならばそれは大いに歓迎だ、という見解を、我
々のメールマガジン「宮崎ワッチ!」22号(10月8日発行)で表明してあります。

 その後、貴団体はこの問題についてずっと公式には沈黙し続けてきました。10
月23日、貴団体の幹部山根克也氏から、貴団体の公式アドレスからの電子メール
にて、我々宛てでこの問題について「何か聞きたいことがあれば公式な質問状を
出してくれ、さすれば回答する」との意見が寄せられたのみです。
 我々はこのメールに対しては「なぜ現時点で貴団体にだけわざわざ質問状を出
さねばならないのか。この問題に対して主体的・能動的に見解を表明するもしな
いも貴団体の自由であり、我々はその表明の有無も含めて徹底的に寸評するだけ
だ」と返答し、その後の推移を見守っていたわけです。

 そして、1ヶ月以上待った結果、出てきたものが、今回の「テロと報復とコミ
ュニズム」発刊による、宮崎学擁護文章の無批判な掲載です。
 我々は、この事実を知り、相当に落胆しました。
 百万人署名までが宮崎との「絶縁」を公式に表明している現段階で、貴団体だ
けが、公式な見解を出さずに一方でその主張を「利用」しつつその過程で反宮崎
派を結果的に腐す文章を垂れ流しているのです。

 山根氏は我々宛てのメールの中で、以下のような個人見解を書いています。

> ちなみに、ぼく個人の見解を明らかにしておけば、出版業界的にはともか
>く、市民運動・労働運動・反戦運動等々、あらゆる反体制運動・民衆運動は、
>国家権力やその手先とはきっぱりと手を切り、権力に内通するスパイ分子等
>には断固とした態度で望むべきだと考えています。たとえ共産主義とは訣別
>しようとも、そうした「権力関係」の問題についてあいまいにするつもりは
>ありません。だって、今なおぼくらは毎年のようにメンバーが権力によって
>不当に逮捕・弾圧され、何カ所者も家宅捜索されているんだから。

 確かに今回の書籍自体は、形式的には「出版業界」での出来事と言うことは可
能かも知れません。しかし現実には、実践社は貴団体の「系列企業」であり、編
者は貴団体の実質代表であり、その書籍の内容は「コミュニズムは現在の社会運
動としては無力である」というものであり、つまりは社会運動団体たる貴団体の
活動の一環である、と我々は断じざるを得ませんし、また社会的にもそのように
しか認知されないでしょう。

 宮崎スパイ網問題は、より「大物」スパイであった弁護士三島浩司や小野田兄
弟などを含めたネットワークとして見た時、その規模・内容ともに、戦後最大の
スパイ疑獄だと言っても過言ではありません。
 市民運動・労働運動・社会運動にかかわるすべてのひとびとにとって、決して
「他人事」ではないこの問題についての認識を深め、決してこれを曖昧にしない
ことが求められています。すべての戦線から、スパイ行為を認め「だから何なん
だ」と居直る宮崎学の影響力・人間関係をきっぱり断ち切り、宮崎スパイ網によ
る運動圏の壊滅を防がねばならないのです。
 貴団体のように、宮崎に対する態度を対外的に曖昧にしたまま客観的に宮崎を
擁護・延命させる文章を、ここまで事態が明らかとなっている現時点で新規に公
開するような態度を、我々は決して看過できません。

 我々は、以上の認識に基づき、貴団体に対し以下の各項目を問うものです。
 回答の方式・期限については項目内にあるとおりです。

(1)宮崎学が95〜96年にかけて公安調査庁のスパイであったという事実は、現
 在、直接の被害者のみならず宮崎本人すら認めています。この事実について、
 権力機関からの被弾圧も多く蒙っている貴団体はどのようにお考えですか。

(2)これまで、宮崎学により、貴団体の内部情報が権力機関に売られた可能性は
 どの程度ある・ないとお考えですか。

(3)宮崎学の、8月のグラン・ワークショップでの発言のうちの「『公安アンダ
 ーワールド』に書かれているのは事実としては違う」という主張は、その後、
 10月4日にロフトプラスワンで宮崎自ら「それはウソだった」と堂々と公言
 したものです。これを現時点で何の注釈もなしに掲載し、結果として宮崎に
 延命の機会を与えていることについてどうお考えですか。

(4)今後、貴団体は、「グラン・ワークショップ」などの集会や催し物、また
 機関紙誌や関連書籍に宮崎学を直接・間接に起用することはあり得ますか。

(5)以上の各項目について、1月25日午後24時までに、以下のいずれかの方法で
 回答をお願いします。
 (A)貴団体の機関紙「SENKI」に、この質問状全文とともに掲載する
 (B)貴団体の公式Webサイト http://www.bund.org/ に、この質問状全文とと
  もに掲載する。なお、この質問状は近日中に我々のWebサイト内に全文を
  掲載するので、そのページへのリンクをもって質問状掲載と代えてもかま
  いません。
 (C)我々の連絡先あての郵便および電子メールの双方にて回答する。ただし、
  この場合は我々がこれをあらゆるメディアに対し無制限に自由に転載する
  ことに同意していただく。

                                 以上

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情報発信者:七篠薫(宮崎学「スパイ」問題を糾察する会)
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