私、ニポンという国、うたまろ、げいしゃ、天ぷら、サムライ、いっぱいあるのこと思てました。ニポン人、サムライは瓦やね、町人は板張りやね、職人はトタン板のやね、農民はわらぶき屋根、乞食はビニールテントや駅の軒下に住んでいると、ウチの国の国民学校で習ってました。三菱や住友という殿様や、ジミントウという将軍にみんな年貢をおさめてて、天皇と総理大臣は国民の象徴思ってました。町には天守閣や遊廓があふれ、ショールイ泡まみれの例とかいう、動物保護条例あるとききました。
ニポンの空港ついておどろいたね。西洋の建物と同じね。みんな。天守閣みえませんでした。ニポンの大阪の空港は、出島と言って、陸から離れたところにつくってあったのは教科書どおりです。出島には娼婦の館ならんでると聞きましたが、それはうそでした。娼婦の館、ここから電車で25分のシノダ屋マにあるそうです。
電車、はやいね。それできれい。犬のうんこおちてません。連結機で小便してるひといません。大阪町はいて、京橋いうところに、江戸時代に幕府の出張所がおかれていた「グランシャトー」いう城あると聞きました。でも、グランシャトーは、普通のびるでした。私かんちがい。幕府の出張所は、大阪城です。それ川の向こうね、サムライ、どこにもいません。
大阪城、エレベータあるね。江戸時代にエレベータ付きの天守閣、経済大国すごいことね。でもサムライいません。洋服着て西洋人のフツウにあわせたね、ニポン。ニポンではフツウのこと敬われます。貧乏人困るのこと、フツウ、金持ちますますもうかるのことフツウ、税金しぼりとってジミントウ将軍が懐にいれることフツウ、みんなフツウなんて不し議のこと極まれりね。
道いく人に「サムライどこに行った」と聞いたね。
彼等「うわ、がいじんや、がいじんや。このおっさんからだくさいで」
とかゆうて逃げたある。ニポン人、鼻おかしいね。
そういうわけで、ニポンの近代的野蛮さ、カルチュアンショックのこと受けますです。