筆者は2006年11月15日から2007年6月6日まで中国は東北部のとある市に滞在した(とある理由でどこであるかを明示することはできない。その理由は本文の中で説明することになるだろう)。その間に筆者が自ら体験したことをこれから書き綴っていきたい。
約半年間のこの滞在、一言ではとても語れないが、それでも敢えて一言で言えば「有難迷惑」、これに尽きる。直に体験できたのはもちろん貴重なことであるし、いい経験を積めたとは思うが、中身は……まぁ本文を読んでいただければお分かり頂けることと思う。
以前カナダ滞在中にせっせと書いていた「カナダ便り」(というタイトルだったと思う。ちなみに、このサイトにちょこっと書いてある理由によって、筆者は書くのをやめてしまった。時間も経ったことだし、いつかまたまとめたいなとは思っている)のように、本来ならば滞在中にチマチマと書いていればもっと臨場感があったろうし、後から構成などに苦慮することもなかったろうが、訳あって(その「訳」についても本文中で触れるだろう)、滞在が完全に終った後で思い出しながら書いているので、そして何かまとまった形にすることなど全く考えてもいないので、内容も書く順番も例によってまるで無秩序であることをあらかじめお断りしておく。目次を見れば分かる通り、筆者がどうしても書かねばならないある二つのことは別として。
この場を借りて、滞在中に大変お世話になった全ての方々に感謝を述べたい。大謝謝。
そして、逆に筆者を苦しめた全てに精一杯の呪詛を述べたい。くたばれ。滅びろ。人間であれば、せいぜいこれからの人生がお前らに見合ったものであればいい。
前書きの最後に:「もう一度中国に行きたいか?」と訊かれたら、どう答えるか? 確かに色々あった。ありすぎた。嫌になるくらいあって嫌になった。だけど、にもかかわらず、この質問にはこう答えよう。「また行きたい!」と。