語学玉砕宣言

#語学に関する覚え書きとかそういうものです。

#例によって内容は無秩序かつバラバラです。

#とりあえずためておいて、たまったら何とかしようと思ってます。

目次

洋画劇場の有効活用と、それを妨げるもの

都心部なら全然状況が違うのだろうが、地方に住んでいると外国人なんてほとんどいない(それでも一昔前とくらべると大分増えたが)。FENも入らない。となると、ネイティブの英語に触れる機会が少なくなってくる。で、どうするか。
現在筆者が住んでいる富山県西部は民放のチャンネルが3つという状況だが(つまり、テレビ東京系はもちろんテレビ朝日系のチャンネルもないのだ)、それでも調べると結構洋画番組がある。NHKの海外ドラマや深夜番組も入れると結構な数になる。これを活用しない手はない。

一つ問題になってくるのは、ヒアリングに慣れていない平均的日本人には大部分聞き取れないにちがいないということで、そこで踏ん張れるかどうかが分かれ目になってくると思う。実を言うと、筆者も海外生活を経た今ではほぼ難無く聞き取れるが、それ以前はほとんど「何言ってんだよこいつら」であった。
マイクの性能が上がったのか何か知らないが、最近の映画は囁くような口調がやたらと多いものがあってなおさらだ。映画館だとそもそも音量が大きいし静かなので何も問題がないのだが。ひょっとしたらあちらでも俳優の演技力が下がっていて、それでそういう演技で満足してしまうということがあるのかもしれない。

で、悪いことにこの状況をさらにひどくする要因があることに気がついた。
もちろん筆者も洋画の番組を見ている最中は音声が英語になっているのだが、英語の音声の方が日本語音声よりも音量が低いのだ。理由はすぐ分った。両方の音を出した場合に日本語の方が上になるようにしてあるのだ(多分)。でまた多分、日本語の音量を上げてあるというよりは、どうも英語の方を下げてあるらしい。そのせいで、この状態で洋画を観ていて、CMになると突然大音量になる場合があってたまに驚く。常々何とかしてほしいと思っているのだが、CMの中には音量をあげることで注意を引こうとするものが少なからずあるようだから、なおさらだ。

どうにかならんのかね。

(以下蛇足です)と思っていたら、「こりゃ聞き取りやすいわ」と思った映画が久しぶりにあって、それは「燃えよドラゴン」であった。中国人がそれっぽい感じで喋っているということもさることながら、皆えらく発音明瞭。意外とヒアリング初心者にはいい教材かもしれない。


これじゃ駄目だわ…

東京放送の『快適スパスパ人間学』の英語特集を見た。観想は一言

これじゃ駄目だ…

どこがダメか。例によって表タグで列挙してやろう。 要するに、はっきり言ってまるで駄目。というか、最後の項目を先に言うと、「この番組を見たら英語ができるようになるかしら?」なんて思ってこの番組を見た人がいたとしたら、その時点で既に終わってる。大体において、NHKを含めて、テレビ局及び番組製作会社は視聴率その他の実績さえ上がればよいので、視聴者がその後どうなるかなんてことには基本的に全く関心がないのだ。元々、テレビなんてのは利用するものであって、テレビに何かしてもらおうという感覚は百害あって一利もない。したがって、この番組にしてもより多くの視聴者を引き付けるのが一番の目的であって、その結果視聴者がどうなろうが作り手は知ったことではないのだ。要するに、この番組を見て「やっぱり駄目なのだな」「何だ大したこと教えてくれないじゃないの」と思ったら、もう救いなし。いつまでたっても英語なんてできない。番組で紹介された怪しげな情報を(しかも大抵は誤解して)やってしまうなら(しかもすぐやめるなら)、単なるいいカモ。「ようし!」と思って自分で努力する人だけが成功するのだ。
(というか、この番組は類似の他の番組、例えばフジの『あるある』、日テレの『200X』、NHKの『がってん』等と比べると何故か見ていてイライラする(だから興味のない話題の時はなるべく見ないようにしている)。筆者は爆笑問題も森本哲郎さんも伊集院さんも好きであるにもかかわらずそうだ。これはきっと小島慶子の常に不機嫌な顔のせいだろう、じゃなくて(いや、そうかもしれない)、加藤晴彦のいつもとんちんかんな発言のせいだろう、でもなくて(これは違うだろうな)、どこか番組の作りが何か不自然なのだろう)

そして、成功する人はこんな番組を信用してそのままやってしまう人ではなく、自分でも工夫や努力を惜しまない人だろう。そうでない可能性を否定はしないが、ほぼ間違いなくそう言ってよいと思う。要するに「それなりに苦労して」「簡単ではないことを」大抵はせねばならないし、それなりに時間もかかるだろう(もっとも、意味のない苦労をする必要も、荒行のようなことをする必要もなければ、時間さえかければよいというものでもない。日本人はこの辺単純でどうしようもない)。ただ、ものすごく難しいことを「比較的容易に」する技術や、時間を「節約する」技術というものは存在するというだけのことだ。日常全く何もしないでいきなりペラペラということは日本ではありえないし、一時間や二時間でペラペラということもない。それを何故こういう「発信者側」は叩き込もうとしないのだろうか。そして、多くの人々が「聞くだけでペラペラ」「自然に耳から入ってくる」みたいな謳い文句に騙されて商売のカモになるのだ。別に英語ペラペラなんて家にテレビさえあって、本人にやる気さえあれば、それだけでできるのに。つまるところは、それをやってしまうと商売上がったりになる(と発信者側が勝手に思っている)ということなのだろう。

さらに、この番組で「楽して」「簡単に」「すぐ」と言って宣伝していた方法がまた感心しない。サンバに乗ってしゃべるだの何だの、どうしてこう、大の大人に馬鹿みたいなことをさせる方法ばかり紹介するのだろうか。(中国のジェスチャー英語は案外いいと思うが一人でちょっとだけやっても意味がないだろう。それこそ馬鹿だ)よく「努力しないでペラペラになりたい」「子供は努力しなくてもペラペラ」「よって子供がやるようにやればよい」という似而非三段論法を目にするが、本当にそうしようと思えば、一旦全く無言語な状態に戻らねばならない、そして恐らくは子供と同じ時間をかけねば成らないということに何故気がつかないのか。


各国語に対する文句

概ね五十音順に並べます……

語学全般に対する苦情
英語にすればみなGenitiveなのが、英語だと「所有格」、ドイツ語は「二格」、ロシア語は「生格」、ラテン語その他は「属格」……何なんだよ! ややこしすぎるわ! 統一しろ統一!
過去が多すぎる!「アオリスト」「遠過去」「線過去」「大過去」「点過去」「半過去」「未完了過去」……訳分からん!
英語以外の辞典その他が高すぎる!
というかちょっとマイナー言語になるともうない! もしくは気○いみたいに高い!
入門書のレベルが低すぎる!

アラビア語
動詞がいくらなんでも変化しすぎだっての!
 派生第九形って何のためにあるんだよ……
何で複数形がいくつもあってしかもあんなややこしいんだよ

アルメニア語
西と東で統一して下さーい
滅多に使わない字が多い。廃止だ廃止!

イタリア語
接続法と条件法両方使ってんじゃねぇぞ!
代名詞のneは紛らわしいので何とかしてほしい
日本人の名前が埋もれやすいので聞き取りにくいぞ

英語
意味の同じような単語が多すぎる! 一つでいいだろ一つで!
「ネイティブの壁」が高すぎる!
 できそうなのに「そんな言い方はできない」「そんな言い方は普通しない」ってのが多すぎる!
やっぱり綴りがややこしい
訳の分からん熟語が多すぎる!

ギリシャ語(現代)
アクセントと気息記号がジャマ。今は大して関係ないんだから廃止しろよ

ドイツ語
語順が難しすぎる!
名詞の語尾変化がややこしすぎる。名詞だけ、形容詞の有無、冠詞の種類と有無、によって全部違う。しかも大した変化しないくせにごちゃごちゃしすぎ!
接続法の使い方が分からん!
分離動詞よ、何故に分離する?

日本語
何で関係代名詞がないんだよ!

ノルウェー語
発音ややこしすぎ!

フランス語
語順が難しすぎる!
条件法と接続法両方使ってんじゃねぇよ!
否定におかしな物後からくっつけんじゃねぇ!
忘れた頃に出てくるな「単純過去」!
リエゾンのせいで単語の切れ目が分からん!何言ってんのか分からん!

ヘブライ語
子音だけでどうやって区別しろってんだよ?
 見た感じ同じ綴りで能動にも受動にもなったりすんじゃねぇよ!
大体アレだ、「ヘブル」「ヒブル」「ヘブライ」どれなんだよ?
何なんだよ「ニフィル」だの「ピイル」だの「ヒトパエル」だの……

ペルシャ語
固有名詞と普通名詞の区別がつかねーっちゅうの!

ポルトガル語
字にアクセントだの何だの付けすぎだっちゅうの!

ロシア語
完了態と不完了態で形が全然違うことがあるのは何とかならんのか!
 po-とか付いてると辞典ひいてもえらい飛ばされることがあって嫌だ
 「どうせ完了態だろ」と思うと初めから付いていたりする。ややこしいわ!
単語が長いんだよ!「ラボトスポソブノスチ」よく言えるなぁロシア人!
変化するのはいいんだが、名詞と形容詞で全然違う変化語尾になるなよなぁ……
アクセントの付く位置がバラバラで嫌だ……何か決まりはないのか?
 しかもアクセントの有無で発音が変わりやがる……


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