ピロデモス 『哲学者論』 Philodemus, peri; tw'n filosovfwn col. 4 Neap. (= 3 Oxf.) = SVF. 1.36a アルコンがクレアルコスだった頃に、アテナイでまたこの人によって書かれた…その人…二年もだったと、アンティポンに関する事柄をまとめた書簡にある。さらに、ゼノンはほとんど百一歳まで生きたということが明らかにされるだろう。というのは、クレアルコスの後、アレネイデスの頃、つまり、彼がスケイロポリオンで死ぬまで…ゼノンは36年間。そして… Philodemus, De Philosophis Vol. Hercul 8 col. 13.18 = SVF. 1.590 (Cleanthes) クレアンテスも石柱の側に、ディオゲネスがそうしたように、記録して讃え、すぐ後にはまさにこの場に、他の所でもそうしたように、ある人々に関する表明をなした。 『敬虔論』 Philodemus, De Pietate 8 (DDG. 542b) = SVF. 1.168  アフロディテは、色々な部分を互いに親密にまとめあげる力であると…から…。上…を…また…周行… Philodemus, De Pietate 8 = SVF. 1.170 = Pearson Z.117  正しい理と優れた性向がディオスクロイ神であると。 Philodemus, Piet. 9 (DDG. 544) SVF. 1.531 (Cleanthes)  理とは、宇宙のうちにあるものごとを指導するもののことである。 Philodemus, Piet. 9 (DG. 544b28) = SVF. 1.448 (Persaeus)  ペルサイオスは明らかに…神霊について曖昧なことを述べ、あるいはこれについては何も知らなかったのかもしれないが、『神々論』でもこう言ったことがあった。つまり、ためになる有益なこと[自体]が神々とみなされ讃えられたのだと最初に著したのはプロディコスだが、これはたわごととは思われないと。また、その後で、創意や衣食住あるいはその他の技術[そのもの]もデメテルやディオニュソスや…たちと… Philod., Piet. 13 (DDG. 547b) = SVF. 1.539  [『神学』の]第二巻で[クリュシッポスは]オルフェウス教やムサイオスに関する事柄や、ホメロス、ヘシオドス、エウリピデスやその他の詩人が語っている事柄を、クレアンテス同様に、自分達の思想に親近なものにしようと試みた。 Philod., Piet. 15 (DDG. 548b14) = SVF. 3 Diogenes 33  バビロニアのディオゲネスは『アテネ論』で宇宙は実は神に他ならず、神は人間同様に魂をそなえているとか書いている。また、アポロンは太陽、アルテミスは月であるとも言っている。また、神々が人間の形をしているなどと言うのはあり得ないことで、子供じみているというのだ。また、海にまで力をおよぼす神がポセイドンで、大気にそうするのがヘラなのであるともいうのだ。これはプラトンの主張と同様である。そして、「大気」と言うべき所を「ヘラ」と、また「天空」の代わりに「アテナ」と言う人がしばしばいるのもこれを反映しているのである。「頭から男女のゼウスが」と言われるのもそうである。つまり、ストア派のある人々の言うところでは、主導的部分は頭にあるのである。思慮がそこにあるからであり、それで(知の女神)メティスとも呼ばれているのだ。しかし、クリュシッポスによれば、胸部に主導的部分があり、そこでアテナが思慮となっているのである。ただ、音声が頭部と通って選りすぐられているように思われるので、主導的部分が頭にあると思われるだけである。というのも、思慮はヘパイストスの術の下に成り立っていて、それでまた、アテナも(考慮の神)アトレナと呼ばれ、三重神トリトンも、思慮が自然・倫理・論理の三種の言理からなっているのでそう呼ばれるからである。他の神々にもこのような綽名が帰されており、黄金で覆われたすばらしい荷を思慮に与えているのである。 Philodemus, De Pietate 84 Gomperz = SVF. 1.164  しかるに、ゼノンの徒は全員、神霊を別とすれば…神は一つであると言っている。 『雄弁論』 Philodemus, De Rhet. 1 (P.Herc. 1427 col.4.7) (1.10 Sudhaus) = SVF.2.125 = FDS.72  知っておくべきは、人が決して善を語れないということである。弁証の技術は存在はしていてもそれ自体として何か対象を仕上げるということはなく、倫理学や自然学の理論と合わされねばならないように(ストア派にはそういう理解をしている人々もいる)、弁論術も存在しているだけでは仕事をなすということは決してできず、政治問題と絡ませられねばならないのである。 Philod., Rhet. 1.329 Sudh. = SVF. 3 Diog. 91  説得力のある仕方で、我々の望む生き方を称賛することも、また逆に、そうするのがよいと思うのであれば、まさにその生き方を非難することもできる。それだから、我々が言う生き方が、あの連中のそれよりも健全であると言う言説こそ健全なものだと主張し説得することもできる。彼は言う。この種の言説が健康を求める人にためになるということは無視できないことであろうが、他方、健康になることそれ自体には何も貢献しないだろう。 Philod., Rhet. 1.329 Sudh. = SVF. 3 Diog. 92  思惑に従う事柄には真実のことなどほとんどないのが本来だと弁論家に思えたとすれば、空疎な思惑に従う事柄に対峙させたところでそれは耳がよく聞こえないのと同じだろう……明白なものへの関わりを持たない事柄(形態?)やとにかくそのようなものを全く何一つ持たないものを弁論家達が残すのは。しかしながら、課題を仕上げることにおいては、いかなる点でもこれが音楽に由来するものとは思えない。というのも、この述に従う事柄は、ただ理屈をこねるだけではなくそれらを全ての人に辿りやすいものとする際にもちいられる種々のものよりも劣ってはいないからである…… Philod., Rhet. 1.332 = SVF. 3 Diog. 93 自分達自身をまた……説得力を持つのは分かりやすい事柄ではなく、諸々の群衆や法廷に関する事柄の徹底した考慮なのである。ここからして、自分自身に何事かを問い訊ねる者は誰一人として家族や息子や妻のために配慮などしないのである。さて、五ムナを巡って訴訟沙汰になったら、人々はどうやって説得しようかと考慮に躍起になる。他方、何でもいいが、邪悪な欲望にまつわる虚栄心からタラント銀を使い切ることになり、その後で自暴自棄になる者は、あるいは妻の、あるいは息子の、(……等々) Philod., Rhet. 1.333 = SVf. 3 Diog. 94 スパルタ人達にマラトンに留まるよう説得した人のように。「ではあなたは何をしようとしているのか」と訊かれたので、彼は言った。「地峡と隘路がまだ残っているし、要塞を包囲するだろう」「ではあなたはマラトンへ行ったのか」と言われると、こう言った。「しかし、あなたはこの場所について詳しく訊いたのではないのか?」頭を反らして否定したので、言った。「では、そういったものの有無を知らないで一体何をしようとしているのか」こうした相談役達は政事に恐るべき人々だと思われていたのだが、この人と同じ風に言い(……等々) Philodemus, De Rhetorica vol. 2. p.210 = SVF. 3 Diogenes 117  笑止なことにさらに彼はこんなことも言っている。「弁論述が政治的な全てのことと…理性にふさわしい地位を主張せず、私的国家的に進言をなすことをねらうものだとすると…賢者が国家レベルの支配を支配することを…思慮を…からだけでなく…また、立派な人が善い問答家であり、文法家であり、詩人であり、弁論家であり、全ての技術において完全に道を極めた人であるということにとどまらず、そういう人は国家の役に立つ人でもあるということになる。彼はアテナイやスパルタに住んでいる人たちだけと同胞であるわけではない。というのは、無思慮な者たちには国制も法律もないのだから。むしろ、彼は神々と賢者たちからなる機構に対してそうなのだ。そこでは、彼は王であり、陸海将軍であり、管財人であり、執行人であり、その他の統治体制をやり方に従って治めると言われる。政治的な者は必然的にこうした全てのことの知識を持っていなければならないので」 『ストア派論』 Philodemus,De Stoicis col.15.1-4 Croenert  …ゼノンの『国家』。若く無思慮な者に関するある誤謬が書かれている。 Philodemus,De Stoicis col.17.1-13 Croenert  しかしこの私としては古人達の下には何ら醜いことも不敬なことも見出されないと言うだろうが、この著作はこうしたことでいっぱいである。 Philodemus,De Stoicis col.18.1-11 Croenert  彼等が看過しているのは、この書の冒頭で、この著作は彼がいる場所と彼が生きている時に役立つことを展開しているのだと彼が表明していることである。 Philodemus, De Stoicis col.7.4-10 Croenert = SVF. 3 Antipater 67(ゼノン『国家』)  国家における難問を通じて…好ましいからおいている。アンティパトロスも『反学派論』でゼノンの『国家』やディオゲネスの『国家』に書きおかれた思想を想起してその無神経さに困惑している…。しかし、シノペの[ディオゲネスの]『国家』ではなく…誰か他の人の…