CIVICインターカップ
レポート/Rd.5 もてぎ
 
  チャンプ争いも佳境に入り、逃げる西垣内選手は予選4位、追う黒木選手は執念の予選1位を奪取。上位2名とは少しポイント差が開いている渡辺選手は予選5位。3選手それぞれの思惑が絡み合う第5戦もてぎ。9位までは1秒差内で予選の激戦は相変わらず。菅生での勢いを取り戻したか予選2位は、松浦選手。富士より完全復活を遂げた磯田選手が予選3位。前回まで多かったスポット参戦組も落ち着きを見せたか?今回のエントリーは32台。S耐でお馴染みの菊池靖選手は前回予選落ちの雪辱を晴らすべく(マシンの熟成不足か?)予選24位からスタート。
 
  そして決勝。どんよりと重く立ち込める雲から各車コースインの直前にぱらぱらと雨が降り、各選手の気持ちは如何なものか。しかし、路面を濡らすほどにはならず各車スリックタイヤでスタート。

  1コーナーへ黒木選手、磯田選手、西垣内選手、渡辺選手の順で吸い込まれていく。フロントローの松浦選手はスタート失敗、出遅れて5位まで後退してしまう。3周目にちょっと伸びが足りない西垣内選手は渡辺選手にV字コーナーからサイドに並ばれ、ヘアピンでインを差されて4位後退。4周目に今度は6位から好スタートを切った岡崎選手に130Rからサイドに並ばれ、S字をそのままクリア。V字コーナーでイン側の岡崎選手がブレーキをロックし軽く接触。一時は西垣内選手のマシン左リアから白煙が立ち上りシリーズチャンピオン獲得に黄信号が灯った。しかし、その後はペースも落ちず白煙も止まり4位を死守。5周目の今度は90度コーナーで岡崎選手をパスしようとした今瀬選手の右リアと岡崎選手の左フロントが接触。岡崎選手は体制を崩しハーフスピン状態となり、必死に立て直したものの後続5、6台にパスされてしまう。その後も追撃なるかと思われたが、「タイヤが無くなってしまった。」(本人談)とのことでずるずると後退してしまった。

  このままトップ4台のオーダーは変わらず、やや大味のゴールとなる。しかし、中団グループでは、「やっとどこが悪いか判った。」と語った嶋村選手が予選23位から9台抜きの14位。旧ミラージュ村の超ベテラン小幡選手を1コーナーインからパスなど、遅ればせながらも復調の兆しを見せた。
 

  今回レースとは関係のないところで非常に気になったのが場内アナウンスが選手の名前を間違えること。スタート時でも幸内(こううち)選手を「てらうち選手」と紹介し、よりによって「優勝したアルゴラボCIVICの渡辺明選手!」と2度も紹介していた。
  私の知る限り、もてぎがオープンしてから行われた、いわゆる全日本級のビックレースで選手の名前を間違えなかったことは無いのである。人間だから間違えることはある。しかし、選手の名前を間違えるなど言語道断。この上無く失礼だし、人が変わっているとはいえ度重なるプロにあるまじき行為と言えよう。早急に改善を願うものである。
 
 

 Report:Masako Katoh
 Edit:Ryo Mitami & Kaz S@EKi
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