CIVICインターカップ
レポート/Rd.6 鈴鹿
 
  チャンピオン決定戦のシリーズ最終戦。ポイントリーダーの西垣内選手と2位の黒木選手のポイント差は、6P。黒木選手が優勝した場合、2位に入れば西垣内選手が文句なしのチャンピオン。3位なら同点となり、優勝回数の多い黒木選手がチャンピオンとなる。シビックチャレンジを含めると3連勝中と好調の波に乗る黒木選手に対して、前戦もてぎでは今シーズン初めて表彰台を逃している西垣内選手。
  
  黒木選手が多少有利か?と思われる中の予選結果は、1位黒木選手、2位西垣内選手と2人がフロント・ローに並び、辛うじて55Pと権利のある渡辺選手は、10位と沈んでしまい可能性はさらに低くなってしまった。
こうなると惜しまれるのは東コースでの開催で、「フルコースで思いっきり2人のバトルを見てみたかった。」と思うのは私だけでしょうか?
 

  この心配は、当たったようで黒木選手が好スタートを切り、続く西垣内選手。しかし、1コーナーで21号車の和田則久選手がコースアウトし、さらに混み合うS字コーナーで中団グループ67号車嶋村馨選手、4号車山野敏行選手、55号車山口選手、30号車北川選手の4台が多重クラッシュ。1コーナーではイエローの振動旗が出されたがコース上にストップしてしまった車両の処理が間に合わない。先頭車両が1コーナーを過ぎた辺りで赤旗中断となる。

  仕切り直しのスタートも黒木選手、西垣内選手、混乱をうまく抜け出した77号車岡崎選手の順で1コーナーを過ぎて行くが、後方でまたもや9号車亀井選手、22号車大西選手等を含む3台がクラッシュ。2周目の1コーナーからS字の入口まで、25号車見並秀文選手と6号車今瀬昭彦選手かサイドbyサイドで並ぶが25号車見並選手が、6号車今瀬選手を抑える。4番手に着けていた3号車幸内選手が徐々に遅れだし、6位争いは最終コーナーで膨らむがストレートは伸びる6号車今瀬選手に対して虎視眈々と狙う1号車渡辺選手、25号車見並選手の3台が白熱。13周目、25号車見並選手と1号車渡辺選手が接触。S字の左でインを差された渡辺選手が左から押される形でタイアバリアに激突、無念のリタイアとなる。

  2位争いも5号車西垣内選手のペースが上がらず、77号車岡崎選手、3号車幸内選手、更には周回遅れの出現に乗じて8号車八木選手も追いついてきた。15周目77号車岡崎選手に最終コーナーからストレートで並ばれた5号車西垣内選手。1コーナーでかぶせて2番手死守するが、19周目3度目の正直と言わんばかりに最終コーナーで5号車西垣内選手のインを差した77号車岡崎選手が押し出すような形で決着。

  その際に3号車幸内選手、8号車八木選手にも抜かれ5位に落ちるが、8号車八木選手に抜かれた3号車幸内選手を22周目にパスし4位に戻して必死に食い下がるも、25号車見並選手に抜かれ5位でレースを終えた。終始安定したペースでリードを広げた2号車黒木選手が優勝、3年振りにチャンピオンに返り咲き、2位には岡崎選手、3位には八木宏之選手、4位見並選手そして6位に今瀬選手が入賞となった。

  まずは、黒木さんチャンピオンおめでとうございます。当初は西垣内選手が段突の速さでチャンピオンを決めるかと思われたシーズンが、後半怒涛の3連勝。この差はどこにあったのでしょうか?

  いずれにしても今シーズンは1勝に止まり不本意であったであろう渡辺選手を含めて、やはり三強は揺るがないのでしょうか?昨シーズン好調だった16号車磯田選手(S耐出場の為お休み)や55号車山口選手、67号車嶋村選手は来シーズンの復活を、また、苦戦していたミラージュからの乗り換え組、ベテランの小幡選手、松浦選手、そしてGT選手権で活躍中の松本晴彦選手、鈴鹿の若手軍団八木宏之選手、牧田選手、幸内選手他、と役者に事欠かないこのCIVIC-INTER CUP。選手の皆様おつかれ様でした。来シーズンも皆様のご活躍を期待しております。
 
 

 Report:Masako Katoh
 Edit:Ryo Mitami & Kaz S@EKi
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