Theodore Bikel "Fiddler On The Roof"
lyrics Sheldon Harnick
music Jerry Bock
Thur. December 27, 2001, 2:00 pm at Orpheum Theatre
日本でもおなじみの「屋根の上のバイオリン弾き」が、サンフランシスコのMarket Streetに あるOrpheum Theatreで1月の初めまで上演されている。初めて行った所だ。古くて装飾も綺麗で いい劇場だった。 うわさには聞いたことはあるが、あらすじもほとんど知らないで出かけて驚いた。てっきりバイ オリン弾きが主人公だと思い込んでいたけど、「屋根の上のバイオリン弾き」は、舞台となるロシ アの小さな村に住むユダヤ人達を象徴しているらしい。娘の結婚相手を父親が決めるというこ とから、年頃の青年と乙女がダンスをするなんてとんでもないということまで、古い慣習を誰も 疑問に思っていない村へ、一人のエリート青年が住みつく。主人公はTheodore Bikel扮する、 妻と5人の娘を持つ貧しいミルク売りのTevye。村には、若い男女の仲を取り持つ(仲人)Yente という女性がいる。彼女がTevye一家に、長女の縁談を持ってくるところから物語は始まる。三 女まで親の望まない青年を結婚相手として選び、Tevye夫婦は気が進まないままそれを認めるとい う話。その村で長い間引き継がれてきた慣習を少しずつ変えていくという話を大きな軸にして、定 住する土地のないユダヤ人が、また村を追われ家族・親類・友人たちが離散するとう話を絡ませた ミュージカル。 現在、ユダヤ人は定住できる土地を一応確保できているが、その他の民族が自分達の定住できる土地 を求めて葛藤している現実を考えれば、ちょっと鼻につく。が、それはそれとして置いといて、芝居 は楽しめるものだった。主演のTheodore Bikelも、コーラスも、ダンスもよかった。暗くなりそう な筋を、あちこちに冗談をちりばめ笑わせてくれた。"Sunrise,Sunset"が有名だと思っていたけど、 劇中には、他にもたくさんいい曲があった。やっぱり一度見てみないとわからないものだ、という のが私の結論。 (写真は、プログラムから) |
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