Master Class  with  Vladimir Viardo

Thur. February 28, 2002, 12:30 pm at A11, De Anza College



♪♪♪


 1973年のヴァン・クライバーン・ピアノ・コンペティションで優勝したロシア人ピアニストのViardo氏 

 の公開レッスンを観に(聴きに)行った。ピアノパフォーマンスのクラスの学生3人が、聴衆の前でレ 

 ッスンを受けるというもの。 

 ラフマニノフが二曲、プロコフィエフが一曲というロシア音楽。ロシア人の先生のレッスンを受ける 

 にはぴったりの選曲だ。最初に学生が何ページか弾いて、Viardo氏が細かい指摘やアドバイスを与え 

 る。時々、彼が弾く音のなんとすばらしいことか。メロディーを片手でさっと弾くだけでも、ぞくぞ 

 くっとするほど心に染みてくる。自分の感情をどうやって曲に込めるのか、僕がこう弾くのを真似し 

 て弾いてもどうしようもないよ。僕の感情と君の感情は違うんだ。それから、作曲者が僕たちにどう 

 やって弾かせたいのかを読み取りなさい。よく言われる基本中の基本だけど、実際に話を聞きながら 

 彼の音を聴くと、あの指先から確実にViardo氏の音が出てくる。ああいう音は嫌いという人もいたけ 

 ど、私には感動的だった。以前、彼のコンサートに行ったことがあるけど、学生リサイタル用の小さ 

 なホールでの公開レッスンは、めったに経験できない価値ある時間だった。 

 土曜日の夜の彼のリサイタルが、またまた楽しみだ。 

 


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